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雑談#8 お笑い芸人の闇営業問題がなかなか収束しない件について

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6月に報道があってから1か月が経ちましたが、闇営業騒動はなかなか収束しませんね。
メディア的にはおいしいネタってことでしょうか。
というわけで、今回はこの闇営業についてお話させて頂きます。
お品書きはこちらです!

闇営業騒動

 
1.闇営業騒動の経緯をおさらい

事の発端は2019年6月4日のカラテカ入江慎也さんの吉本興業との契約解除
入江さんが契約解除された理由は振り込め詐欺グループの忘年会での営業を仲介していたためでした。

振り込め詐欺グループ

入江さん以外にこの忘年会に出席していたメンバーとして
雨上がり決死隊宮迫博之さん、ロンドンブーツ1号2号田村亮さん、レイザーラモンHGさんなども名前は出ていたと思いますが、特に処分はされておりませんでした。
ここで世間が注目したのは以下の3点ではないでしょうか。

  1. 入江さん以外は何故処分されないのか
  2. 反社会的勢力であることを知っていて参加したのか
  3. ギャラは支払われたのか?

1と3についてはおそらく世間の誰もが疑念を持ち続けていたんじゃないかと思います。
宮迫さんと亮さんは揃ってギャラは受け取っていないと主張していましたが、
そもそもお金無しでも忘年会に芸能人って呼べるんならうちにも来てくださいよって思うのが当然ですよね。

そんな中、週刊誌フライデーが当時の忘年会の様子を撮影した動画をすっぱ抜きます。
宮迫さんが歌を披露したり、宮迫さんがMCを務める「アメトーク!」に招待しますとリップサービスしたり。
ギャラ無しでもこれだけ盛り上げてくれるのであれば、忘年会でも新年会でも結婚式でも呼びたいぐらいですね(笑)

この動画が公開されたのは2019年6月7日です。
ところがこの動画が公開されてもしばらく吉本興業は表立っては特になにも動いていないように見えました。
フライデーからの取材でも一切回答しなかったとか。

しかし、2019年6月26日吉本興業がようやく重い腰をあげます。(時間がかかってるのでそう見えるという印象ですが)
振り込め詐欺グループの忘年会に出席した芸人11名が金銭の授受を認めたということで当面の間活動を停止し、謹慎処分するとのプレスリリースを発表したのです。
ギャラはもらってないと明言していた宮迫さんと田村亮さんに加えて、その辺を明言していたわけではない芸人たちも嘘つき呼ばわりの事態。

吉本興行はさすがに現状の事態を収束させないといけないと思ったのか、決意表明なるものを発表します。
現在でも吉本興業のサイトへいくと最初にその決意表明全文が見れますのでまだ見てないかたはご覧ください。

www.yoshimoto.co.jp

 

この決意表明において、現在はあらゆる反社会的勢力との関係は一切ないことを明言し、今後も一切かかわらないことを誓約しています。

「現在はない」といっているのでこの時点では確かにないのでしょう。
しかし3年前にスリムクラブが知人の紹介で参加した飲食店オーナーの誕生バーティーに出席し報酬を得ていたそうですが、このパーティには反社会的勢力も参加していたということで無期限謹慎処分になりました

紹介した知人も他事務所所属の芸人バンドー太郎さんで、2019年6月30日に記者会見を開き、仲介に至った経緯などを説明されていました。

禁止処分等がなされるような事態はこの後から現在(2019年7月10日時点)に至るまでは報道がなされていないので、その点については一旦収まったのでしょうか。
闇営業騒動の経緯としてはこんな感じでしょうか。


2.そもそも闇営業とは

「闇」という言葉の悪いイメージが先行してしまって、「闇営業=反社会的勢力が絡む営業」と思い込んでしまいがちですが、
「闇営業」とは、事務所を介さずとってきた仕事の事を指しており、言い換えるならば「直営業」です。
「副業」でもいいような気が一瞬したんですが、芸人さんのどなたかが「副業は芸を披露しないアルバイトとかのこと」みたいなことおっしゃっていたので、「副業」とも一応別なのかなと。
とどのつまり、反社会的勢力とのつながりのある営業が闇営業ではないということです。
入江さんが契約解除をされたのは、振り込め詐欺グループという、いわゆる反社会的勢力との絡みがあったためであり、闇営業で処罰されたわけではありません。
とりわけメディアだったりSNSだったりで話題が広まっていく場合、言葉の定義がうやむやのまま世間に拡散されていって本来の言葉の定義とは違うイメージが定着しちゃったりします。
その辺は気を付けていきたいものです。
言葉の定義は、他者とのイメージ認識合わせのためにとっても重要なことなので。


それにしても誰がこの言葉作ったんでしょう?
ネタとして使っていたのかもしれませんが、こういう事態が起きると笑えないですよね。

3.闇営業騒動を長引かせている原因は?

この闇営業騒動が一向に収まりの気配を見せない原因は私は以下の3つではないかと考えています。

  1. 宮迫さんと田村亮さんがギャラは受け取っていないとウソとついていたこと
  2. 吉本興行の初動の追及の甘さ
  3. 吉本興行の再発防止策の甘さ

おそらく、この原因1のウソがなければここまで騒動にならなかった可能性があります。
最初からお金も受け取っていました、すみませんでしたと正直に話していれば。

誠実な謝罪

ウソがバレれば、せっかく築いてきたファンとの信頼関係も薄れてしまいます。
ウソはいずれバレるもの。
仮にうまく乗り切ってバレなかったとしても、ウソをついたことによる綻びや悪影響は絶対に後々あらわれるものです。
そういうことまできちんと考えてほしかったです。

そして原因2、これは1とも絡みます。
吉本興業ヒアリングが甘かったことが芸人たちにウソをつかせる状況を作ってしまったといっても過言ではないと思います。
実際にどのように調査やヒアリングがおこなわれたのかは内部の人間にしかわかりませんが、感覚では、ちょっと聞いてお金はもらってませんでした、反社会的勢力って知りませんでしたって言ったのをあまり追及せずそのまま鵜呑みにしてしまったか
もしくは、吉本興業側も薄々わかってはいたけどあえて追及しなかったか

いずれにしても、この追及をもっと厳しくしていればここまでの騒動には発展しなかったでしょう。
ウソをついていた宮迫さんも田村亮さんも、何かのきっかけでバレるのではないかとびくびくしていたかもしれませんよね。
それはもちろんウソをついた本人たちが一番悪いし自業自得なんですが、結果的にそういう状況を許した事務所側にも責任があると思います。
自分の事務所に所属している芸人なので信用しているというのもあるでしょうが、
この手の世間的にきちんと説明を求められるような問題が発生した場合は、
心を鬼にして厳しく対応しないと自分たち自身も結局傷を負うことになります。

最後の原因3については、吉本興業が検討して実行している再発防止策のすべてが見えてるわけではないのですが、少なくとも所属芸能人に対して反社会的勢力との繋がりある営業をしたことがあるかというヒアリングとコンプライアンス研修をやっているという話ぐらいしか聞こえてきません。
再発防止策で、教育をする・研修をするって、一番考えてない安直な策だと思うのは私だけでしょうか。
そもそも、吉本興業は前述の決意表明内で以下のようにコンプライアンス推進を図ってきたと言っています。

 弊社では、2009年の非上場化のタイミングと同時に、反社会的勢力との決別を明確に打ち出し、強い信念をもってその排除に努めてまいりました。新たにコンプライアンス推進委員会を組成し、警察OBや弁護士を顧問に迎えコンプライアンス推進体制を整備し、グループ全社におけるコンプライアンス推進を図ってまいりました。
 その一環として2009年からコンプライアンス研修を開始し、毎年1回、マネージャーが個別についたタレントにつきましては個別面談、その他の若手を中心とするタレントにつきましては劇場での集合研修という形式にて実施してまいりました。反社会的勢力の排除を中心に、その時々の芸能界や世間で注目を受けている事件をトピックスとして冊子にまとめ、社内弁護士、警察OBの顧問から具体例を交えながら説明する形式にて実施し、吉本興業という信用を背負ってタレント活動をしている以上有名無名を問わずいつどのような形でトラブルに巻き込まれるかわからない、したがってプライベートも含めタレントとしてのコンプライアンス意識を強く持たなければならない旨の注意喚起を日常的に行ってまいりました。
 また、2015年からは、若手タレントを対象とする集合研修については前期後期の年間2回実施することとし、さらに2016年からは上記研修とは別に、警察から講師を招聘して反社会的勢力や薬物等の危険性に関する研修も実施してまいりました。

 

 引用元 吉本興業ホームページ

でも、ダメだったわけです。
この研修中心の対策では今回のことは防げなかったわけです。
ということは、研修じゃ根本的解決にはならないんですよ!

根本的にどうすればいいかっていうのは、わりと原因の深堀をしていなかないと見えてこないものですけど、この闇営業騒動に関してはおそらく誰もがわかります。

そうです、吉本興業が芸人たちが一定の生活をできるように仕事をとってくるか、給料を与えるかすればいいんです。
契約書も書面できちんと交わせばいいんです。そこに反社会的勢力との繋がりのある営業をおこなった場合の罰則規定も設ければいいんです。

吉本興業の社員がHP上だと865名、所属タレントは約6000名(約ってw)、つまり7000名ぐらいの規模の会社ということです。
7000人養うぐらいは儲けてるんじゃないんでしょうか?勝手な想像ですけど(笑)

もしも無理だというなら、思い切ってリストラすることも視野に入れた方がいいかもしれません。
リストラは人を削るのか会社の構造や仕組みをかえるのか、いくつか手段はあるのでしょうが。

とかいったところで、吉本興業は何も変わらないんでしょうね。
吉本所属の芸人さんの誰かも言っていた気がします。
『これからも吉本は絶対契約書は書かない』って。
もはや古い習慣に囚われている場合ではなく、変革する時期にきているんじゃないかと思います。
吉本興業ができたころとは世の中まったく変わってきていますから。


4.ちょっとした疑問

ところでこの闇営業問題の発端となったカラテカ入江さんの振り込み詐欺グループとの繋がり。
これなんで今更発覚したんでしょうか?
この振り込み詐欺グループの忘年会が催されたのが2014年末。
もう5年も前の話です。
今頃になってリークされてこの騒動になるって、裏で何かあるのではとかいろいろ勘繰ってしまいます。。。
そもそも入江さんは相手が詐欺グループであることを知っていた風の記事も見たり見なかったりしますしね。
どうなんでしょうか。


5.まとめ

今回は1か月たってもまだ騒動がおさまりきらない闇営業についてお話しました。
今回の件で私が一番感じているのは、問題発生時の対応で最善を尽くさないと大きなしっぺ返しをくらってしまうなってことです。
これは別に芸能人だけではなくて、一般的に社会人であっても仕事をしていてトラブルが発生したときやプライベートで誰かしらとトラブルにあった時などにも言える話なんだと思います。
トラブルが起きたとき、まず第一に大事にしなければならないのは「真摯に誠実に」ということなのだと思います。
決して綺麗ごとではありません。
場合によっては、「真摯に誠実に」取り組む方が泥水をすすることになり、最初は辛い日々が続くかもしれません。
ですが、最初に泥水をすすることに耐えて真剣に取り組めばやがて綺麗な水だけになりトラブルも徐々に収まるでしょう。
その場しのぎの対策ではなく、きちんと先を見越した対策を常に見据えていきたいものですね。