移動で電車を利用するのが普通の地域にお住まいの方なら
必ず目にしたことがあるはず優先席。
当たり前のように存在しているけど
果たしてこれって本当に必要なの?って疑問に思ったことから
急遽この記事を書くに至りました。
というわけで今回のお品書きはこちらです!
1.事の発端は元AKB48ぱるるさんのツイートから
ではまず今回この記事を書くことにしたあらましから。
軽く炎上気味になったかもしれないのでご存知の方もいると思いますが、
7月16日(火)に元AKBでぱるるの愛称でお馴染みの女優の島崎遥香さんが
こんなツイートをされていました。
(元ツイ削除されてるのでYahoo!ニュースの記事から引用しています。)
お爺ちゃんが子供に席を譲ってあげてるのに優先席に座ってる会社員の人たちは何で平気で座ってられるんだろう
引用元:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190716-00000268-spnannex-ent
韓国は素敵だったな~健康な若者はみんな立ってた優先席はガラガラでした 色んな国へ旅して素敵なところを沢山吸収したいな
引用元:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190716-00000268-spnannex-ent
妊婦さんが座れないのも悲しい現実だよね。生理痛が酷い方とかも。もっともっと暮らしやすい国になって一人一人の思いやりが増えたらいいね!
引用元:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190716-00000268-spnannex-ent
別に反応せずスルーしてもよかったんですが、
会社員の人たち全員を否定するようにもとれるツイートだったのが嫌だったのと、
芸能人みたいに影響力ある人が迂闊にこういうこと言うのは納得できないと思って
私が引用ツイートしたのがこんな感じの内容です。
「こんな感じ」っていうのは、ぱるるさんが元ツイを削除したのと同時に私のも消えてしまって記憶を掘り起こしながら書いているためです(笑)
なんかこういうの嫌だな
だって若かろうが会社員だって
毎日仕事で疲れてヘトヘトなのかもしれないし
持病をもってるのかもしれないし
会社員の人たち一緒くたにしないでほしい
優先席でも優先席じゃなくても
席を譲る会社員の人たちはいます
ちょっと違うところがあるような気がしなくもないですが、
こんな感じのツイートをしました。
私以外にも同じようなことを思った人たちはたくさんいたみたいです。
TL追ってみてたわけではないので、どんな感じになってたのかよくわかってませんが、
ぱるるさんはこの元ツイート削除しちゃいましたね。
ちなみに削除した理由はこちらです。
今日のツイートで考えても考えてもやっぱり他国の方が快く思わないコメントが多くて、日本人として悲しくなったので消させてもらいました
引用元:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190716-00000268-spnannex-ent
他国の人がどう思うかは別に関係なくて、自分がどう思うかなのでは・・・。
他国の人のせいにするのはちょっとズルい。
自分発信でのことなんだから、反論なり主張なりがあるなら
せめてきちんと自分の考えを言ってから
クローズした方が良かったのでは、とか思っちゃいます。
まぁこれをクローズって言うのもなんか違いますね、証拠隠滅みたいなものなので(笑)
さて、話がたいぶずれてこのままでは特定の人物を
批判するのが目的みたいになりそうなので、話を元に戻しましょう(笑)
ぱるるさんのツイートを受けて引用リツイートをしたあとに、
ふと思ってしまったんですよね。
その思い付きツイートがこれです。
つくも @tsukumoshigemur
そもそも優先席っているのかな
譲る側譲られる側への思いやりで
できたものなんだとは思うけど、
わざわざ優先席みたいなの作るから
こういう変な誤解みたいなの
生まれやすい気がしなくもない
優先席とかなくても
譲り合える社会が理想なのでは
そもそも本当に優先席なんていうものが必要なんでしょうか?
皆さんはどう思いますか?
あまり考えたことがない人もちょっと考えてみてください。
2.優先席っていつからあるの?
日本には一体いつからこの優先席というものが存在するのか、
Wikipediaを覗いてみました。
まずは言葉の定義っぽいのものから。
優先席(ゆうせんせき)とは、鉄道車両やバスなどに設置されている、高齢者・障害者・けが人・体調不良者・妊婦・乳幼児連れ(ベビーカー含む)などを、椅子への着席を優先・若しくは促す座席である。
引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/優先席
そしてWikipediaに記載のあった年表の一部をちょっと引用。
だいぶ昔から全席優先席とかあったんですね。
ただこの注釈に「ただしこれが全席優先席の初の事例であるのかは特定できないため不明である。」とあるので、もしかしたらこれよりも早い段階にあったのかも?
いずれにしても1970年代から流行りだした感じなんでしょうか。
あと優先座席の是非と題している内容も今回のテーマに最も関係しているものなので引用しておきます。
引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/優先席
- 阪急東宝グループ(現・阪急阪神東宝グループ)の阪急電鉄および能勢電鉄・神戸電鉄では、1999年(平成11年)4月1日より優先座席を廃止し、全車両の全座席が優先座席と同様に扱われるよう乗客のモラル向上を呼び掛けた(実質的には区分のみを廃し、全座席を優先座席化するものであった)。これは、優先座席を利用すべき対象者(高齢者・身体障害者・怪我人・妊婦・乳幼児連れなど)が事業者により設定された場所に追いやられる形は好ましくなく、本当に必要な人が間近の席でも利用できるように、との性善説にそった思考への転換によるものであった[34]。
- バス事業者では京阪宇治交通(現在会社解散)がこれより早い1970年代に全席優先席を実施していた。
- 横浜市交通局(横浜市営地下鉄)も、阪急電鉄に職員を派遣・研修[35]させるなどして、同様の全座席の優先座席化を2003年12月1日から実施した[36]。
- 2007年に阪急電鉄は株主総会で「座席を譲ってもらえない」との意見が出たことをきっかけに再検討し、同年10月29日から再び優先座席の区分を用いる方針へと転換した[37]。これは能勢電鉄・神戸電鉄および大阪市営地下鉄堺筋線も追従した。横浜市営地下鉄でも、2012年に「最優先席」という位の「ゆずりあいシート」を設置した[10][38]。
- 優先席が設けられたことで、それ以外の席の前に席を必要とする者が立っていても「優先席があるのだから、座りたければそっちへ行けばいい」と席を譲らない者が増えたとの指摘もある[38]。
なるほど、鉄道会社などによっても対応がいろいろある感じですね、優先席に関しては。
特に、全席優先席にしていたのに結局優先席を復活してしまったり、
別名称だけどほぼ同じ意味の席を用意したり。
鉄道会社も優先席に関しては四苦八苦しているのが伺えます。
そしてこの鉄道会社の四苦八苦した対応からして
今回の結論が既に見えてきている気がしなくもないことは
皆さん黙っておいてください(笑)
3.優先席の好いところと悪いところを考えてみる
優先席の定義や歴史的なものがちょっと知れたところで、
是非を検討する前に、私的観点での優先席のメリットとデメリットを挙げてみたいとおもいます。
あくまでも私の主観ではあるので、他の方からするとそうでもないと思う部分が
あるかもしれませんがその辺はご容赦ください!
ではまずはメリットから。
①座ることを優先されるべき人が座れやすい
②譲った時にも座ってもらいやすい
③アピールが苦手な人でも優先席傍にいるだけで譲ってもらいやすい
④乗り降りのドア付近のため出入りが楽だし何か問題が起きても対応しやすい
⑤座るよりも譲る気持ちの方を意識的に持てる
こうやって挙げてみると案外好いことしかないように見えなくもないですね。
日本人の場合は特によく知らない相手に対してでも
考えすぎなぐらい気を遣う場合があると思うので、
もしかすると優先席のようなものがあった方が
譲り合いが促進するのかも、なんてことも思っちゃったりします。
では、今度は逆に個人的に思うデメリットを挙げてみます。
①空いてる時でも座りずらい
②座ってしまうと譲るべき対象が傍にいないか気になって落ち着けない
③健常者と健常者でない人を線引きしているように見える
④譲る譲らないに限らずトラブルの元になりそうなイメージがある
①はどうでしょう、わりと共感する人多かったりしませんか。
「優先」席であって「専用」席ではないので、
基本的には誰が座っていてもいい席のはずなんですが、
電車が空いてる時でもちょっと座らないようにしてしまいがちです。
②は②で、空いてたから座ったはいいけど、
誰か優先すべき人がきたら譲ってあげないと、
みたいに神経過敏になって周りの乗客に対するアンテナを敏感すぎるぐらいに
ビンビンに立ててた結果、ちょっと疲れちゃう、みたいな(笑)
③に関しては、席を優先される側の人たちが感じることかもしれませんね。
差別をしているわけではないんですが、優先席というエリアで線引きをして
見られているように感じるかもしれません。
④は、たまにTwitterでもその手揉め事動画がまわってたりしますよね。
譲らなくてトラブルになる場合もあれば、譲ったら譲ったでトラブルになる場合もあります。
「優先席」っていう席を譲ることが前提となっている場であるがために、
それぞれの主張の食い違いで口論などに発展してしまうことも。
そういうトラブルにもなり兼ねないから、例えば目の前にご年配の方が立っているのに
平気で座っている若者を見ても、譲るように注意することなくスルーしてしまう
なんてことも多そうです。
皆さんはどんなメリットやデメリットを感じますか?
4.結局のところ、優先席は必要?
ちょっと念のため、言葉の定義をもう一度ここで出しておきます。
優先席(ゆうせんせき)とは、鉄道車両やバスなどに設置されている、高齢者・障害者・けが人・体調不良者・妊婦・乳幼児連れ(ベビーカー含む)などを、椅子への着席を優先・若しくは促す座席である。
引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/優先席
自分なりにメリットを挙げてみて感じたことは
優先されるべき人が優先されるような雰囲気作りがなされているという点でとても効果があるものなのではと思いました。
日本人は特に奥ゆかしさとか、自分の主張は我慢して、みたいなタイプな人が
多い傾向にあると思うので合ってるような気もします。
でもやっぱりなんだか
強制的に優しい世界を作り上げようとしているように見えなくもない・・・
「優先席」が人に対する優しさよりも全面的に出ているような。
そんな考えになるのは私がひねくれてるだけなんでしょうか(笑)
そしてデメリットの方は、結局「優先席」っていう中途半端な定義のものが生み出しているものばかりのような気がしました。
「優先席」ではなくて「専用席」だったら明確にはなるのでデメリットもだいぶ減るのかなと思います。
ただし、今回のネタの発端であるような
一見健康そうに見えるけど実は立っていられないほど体調が悪い人が座っていた場合、
誤解をうけてトラブルに発展する、みたいなことは避けられないのかなとも思います。
ということは、
やはり「優先席」も「専用席」もなくしてしまえばいいのでは!?
そもそもが、別に優先席じゃなくても年配の方や障害をお持ちの方、妊婦の方、など
不自由されているように見える方を見かけたら、ひと声かけて譲ってあげればいいだけな話です。
人によっては断る場合もありますけど、それはそれでいいと思いますしね。
『次の駅で降りるからいいですよ』みたいに言われることもよくあります。
また、ドア付近にあるから問題発生時も対応しやすいというのはありますが、
場所だって乗客が譲り合って最適な場所に座ってもらえばいいだけです。
そういう自然とみんなが人に優しくなれる世界が理想なのではないでしょうか。
「優先」なんて言葉自体をとっぱらっちゃいましょう!
一部優先でもなく全席優先でもなく、全部普通の席!
でも人には優しく譲り合いの精神を忘れずに!
これでいきましょう!
5.まとめ
正直な話、お気づきかもしれませんが
無理やり優先席をなくす結論にしたものの
いまいち自信がないです(笑)
前述の引用にも記載があるように、阪急電鉄では優先席を復活しています、
席を譲ってもらえないという声があったがために。
全席優先席の横浜市営地下鉄には「ゆずりあいシート」があります。
しかも「ゆずりあいシート」があっても譲ってもらえないことがあるのだとか。
これが意味するところは
人類にはまだ全優先席化は早いということ!?
一刻も早く全人類のニュータイプへの覚醒が
求められているのかもしれません!
冗談はともかく、今回優先席のことを考えているうちに
固まっていた気がしていた自分の考えが変わりかけたり
整理できていない部分が出て来たりしたので
また機会を改めてお話できればと思っています。
本記事を読んでいただいた方からのご意見もあると嬉しいです!
同意見でも反対意見でもかまいませんので!
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では今回はこれにて。
最後まで読んでいいただきありがとうございました!