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Amazon生活#5 Amazonプライムビデオで「ルーズヴェルト・ゲーム」を観ていたらちょっと気になった

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Amazonプライムビデオで何か目ぼしいものないかなと探していたら
2014年TBSで放映されたドラマルーズヴェルト・ゲーム」
見つけて懐かしいなぁと思い、先日久々に視聴しました。

まだ観てる途中で全話視聴できていないんですが、
ドラマの面白さとは別で
現実と照らし合わせたときにちょっ思うところがあったので
今回記事にしてみました。

では今回のお品書きはこちらです。

1.「ルーズヴェルト・ゲーム」とは

ルーズヴェルト・ゲーム」とは
「点を取られたら取り返し8対7で決着する試合」
を意味していて
野球好きな第32代アメリカ大統領のフランクリン・ルーズベルト
「一番おもしろいゲームスコアは8対7」といった言葉が由来だそうです。

舞台は金融不況の波とライバル企業・ミツワ電機の攻勢によって
経営の危機に陥る中堅精密機器メーカー青島製作所
存亡危機にあったのは会社だけではなく、
かつては強豪と謳われたこともある青島製作所野球部も同様でした。
同じくライバルのミツワ電機野球部にその栄冠は奪われ、
対外試合でもほとんど勝てないぐらいまで落ちぶれていました。
そんな青島製作所ととその野球部の存亡をかけた逆転につぐ逆転劇
まさにルーズヴェルト・ゲーム」を彷彿とさせるストーリー展開
全9話の最初から最後まで目を離せません。
全9話というのも野球が1ゲーム9イニングであることを
意識してのことなんでしょうかね。

原作は同名の小説で、
作者は半沢直樹シリーズの小説で有名な池井戸潤さん。

ルーズヴェルト・ゲーム (講談社文庫)

ルーズヴェルト・ゲーム (講談社文庫)

 

「花咲舞」シリーズ下町ロケット」シリーズを始めとして
数々の作品が映像化されていますよね。

花咲舞が黙ってない (中公文庫)

花咲舞が黙ってない (中公文庫)

 
下町ロケット (小学館文庫)

下町ロケット (小学館文庫)

 

 原作の「ルーズヴェルト・ゲーム」では特定の主人公はおらず
様々な人物の視点から物語は描かれています。

ドラマの方は
中途採用入社から青島製作所の社長に抜擢された細川充が主人公で
唐沢寿明さんが演じています。

専務の笹井(演:江口洋介さん)を中心とした会社上層部と
意見が対立しがちでも自らの意志を貫きとおそうとする
経営者としての力強さ
野球に興味がなかった細川の野球部に対する心情の移り変わり
うまく演じていらっしゃいます。
大河ドラマ前田利家も演じてましたから
個人的には好感度が高い俳優さんです(笑)

 今回の記事ではドラマのストーリーはメインではないので
ストーリーの話はあまりしません。
観たことがない方やもう一度観てみたいという方は
Amazonプライム会員であれば無料で視聴できますよ。
※2019年8月30日時点では無料ですが、今後変わる可能性はあります

2.この記事のきっかけは第2話「涙の決意!濡れ衣」

ドラマだと話を盛り上げるために
現実社会での話よりもちょっと盛ったり、
誇張したりするものだと思っているので
あんまりそういう部分をとやかく言うつもりはなく、
むしろそれはそれで私は楽しむタイプです。
ただ第2話を見ていたら、
つい自分の経験とも重ね合わせて見ちゃったんですよね。

それは、第2話の出荷ミスの原因となった一括管理システムの不具合です。
この一括管理システムは、出荷作業効率化のために
製造部長の朝比奈(演:六角精児さん)
積極的に導入を勧めたものらしいです。
外注で開発したものなのか自社製なのかよくわからないんですけど、
たぶん外注でしょう。
元々パッケージがあって青島製作所用に
カスタマイズしたものなんじゃないかなと勝手に想像。

で、この一括管理システムの不具合のせいで
得意先Aの出荷指示が誤って得意先Bの出荷指示に
上書きされてしまったのです。
いつもとは違う出荷商品であることを疑問に思った
契約社員の沖原(演:工藤阿須加さん)
上司の竹本(演:有薗芳記さん)に確認をするんですが、
竹本はシステムが正しいことを前提にして
きちんと得意先に確認しようとしませんでした。
ここでちゃんと確認をしていたら出荷ミスの事故は防げたんですが
それを怠ったばかりではなく、
竹本は出荷ミスをすべて沖原のせいにしたんです。
一括管理システム上に問題があることは
出荷ミス後に気づいたみたいですが、
データを改ざんしてシステム上は問題ないかのようにでっちあげます。
このでっちあげ自体は製造部長の朝比奈の指示なんですけどね。
一括管理システムに不具合があったら
一括管理システムを積極的に推し進めてきた自分に
責任の追及が及ぶと思ってのことらしいです。
ドラマ的にはこういう展開にしないと
話が面白くならないから仕方ないんでしょうけど、
実際はこれ、あり得ないよなぁって思いました。
対応の杜撰さは誰が見てもあり得ないんですが(笑)

3.本番稼働中のシステムの不具合で原因究明しないとかあり得ない

私が知る限り、青島製作所で起きた様な不具合が起きた場合に
データ改ざんして事を済ますようなお客さんは一人もいません(笑)
また、ドラマを見ていると製造部長の朝比奈は
導入されたシステムは絶対で不具合なんてあっちゃいけない
みたいな考え方の印象を受けましたけど、
システムを妄信するようなお客さんも私は知りません(笑)

どれだけお金をかけて構築したシステムであっても
年間通してまったく問題が発生しないなんてことはなくて
小さかろうが、想定外の問題は発生します。
※規模が小さなシステムなら障害0ってこともあるでしょうけどね

それから起きた問題が
必ずシステムの不具合かっていうとそうでもありません。
不具合かどうかは、
システム開発側とお客さんとの間で確定し
お客さんに承認してもらった仕様次第で、
場合によっては仕様通りということになります。

なのでたとえそれが不具合かどうかよくわからない
小さな問題であったとしても絶対に調査します。
調べて、既知のものか新しいものか、
どこまで対応するべき問題なのか
といったことを
明確に切り分ける必要があります。
もう少し具体的に言えば
その問題の影響範囲がどれぐらいで、
即本格的な対応をする必要があるのか、
データバッチなどの暫定的対応で一旦切り抜けられるものなのか
もしくはシステムに手を入れなくても運用で回せるものなのか
といったことです。

開発担当側からすると、
こういう連絡がきたときは
何よりも優先して対応します。
状況によっては
お客さん側から一次対応の切り分けを
早急に迫られる場合もありますし、
なによりも不具合だった場合には
無償で対応しないといけない場合もありますからね。(瑕疵担保責任期間中であれば)

私が以前、別の担当から引き継いだシステムの障害対応を担当していた時は
そのシステムが引き継ぎ当初はあまり安定していなかったこともあって、
※要するに品質があまりよろしくないシステムでした
こういう調査に毎日のように追われている時期がありました(笑)

一度でも本番稼働したシステムは不具合が発生した場合は
原因の影響範囲と類似調査で多くの時間を費やしますし
調査結果をお客さんに対してロジカルに説明して納得してもらい、
今後の対策方法について一緒に検討したりなどしないといけません。
特にシステムの不具合だった場合は、
再発防止策をしっかり練らないといけないので
かなり神経をすり減らされる日々が続きます(笑)

で、ちょっと話を元に戻すと
私がこの第2話を見ていて思った第一印象は
「めんどくさそうな障害が起きたなぁ」でした(笑)
出荷対象商品の誤りなので、
ミスがあればすぐに発覚するものですけど
おそらく今回初めて見つかった不具合で
ひょっとしたら再現性がかなり低いレアケース。
つまり原因の特定に時間がかかりそうだと思ったからです。
たぶん、システム開発担当側視点で
この第2話のストーリーを書いたら結構なボリュームになる気がします(笑)

私自身がシステムの保守・運用担当をメインでおこなっていた時期が
わりと長かったので、ドラマの中の話とはいえ
自分が青島製作所の担当だったらっていうのをいろいろ考えちゃいました(笑)

4.結局青島製作所の一括管理システムは不具合対応をどう処理したんだろう?

ドラマの中では結局どこからどこまで対応したのかは
ストーリーにはあまり関係ないことでもあるので
描かれていませんし、よくわかりません。
一括管理システムの不具合を隠蔽した2人が
何かしらの処分を受けた様なシーンもないので
案外小さな問題だったのかもしれません(笑)

描かれてはいないとはいえ、
ドラマの裏側では運用担当者や開発担当者が
昼夜問わず必死に影響調査や類似調査をした結果問題個所を特定し、
再発防止に向けた対策が行われたのだろうと
勝手に妄想し、心の中でお疲れ様と言ってあげました(笑)

5.まとめ

今回はAmazonプライムビデオで観た、
池井戸潤さん原作のドラマルーズヴェルト・ゲーム」について
ちょっと個人的に思い入れのある部分を記事にしてみました。
私自身が感じたシステム不具合に関するお話は別として、
目まぐるしく攻防が入れ替わるストーリー自体は面白いので
まだ観たことないという方にはお勧めです。

Amazonプライム会員であれば無料で観れるので
会員になっていない方はこの機会に会員登録するのも有りだと思います。

また、Amazonプライムビデオ関連の記事で以前に書いたものはこちらです。
今と書きっぷりが違うところもあったりしますが(笑)、
よければこちらも読んでみてくださいね。

tsukumogatari.hatenablog.com

 

では今回はこの辺で。
ここまで読んでいただきありがとうございました!