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歴史人物語り#105 NHK大河ドラマ「麒麟がくる」の舞台は1547年から。その年に日本で起きた出来事と世界の勢力図は?

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いよいよ明日1月19日20時から
明智光秀が主人公の大河ドラマ麒麟がくるスタートです!
麒麟がくる」の公式サイトも
2019年12月15日から徐々に更新されていって
最近だと「麒麟がくる」の時代考証を担当されている
小和田哲男先生のインタビュー記事が載っていました。

それを読んでいたら
麒麟がくる」はどうやら1547年から始まるらしい。

そういえば1547年って日本ではどんなことがあったんでしたっけ?
世界地図的にはどんな感じだったんだっけ?
麒麟がくる」始まる前にちょっと調べてみよう
ということになって今回は記事にしたんですが
調べてる過程で面白いツールを見つけてしまって
そっちがメインになってる気もします(笑)
というわけで今回のお品書きはこちらになります。

ちなみに2019年12月15日から徐々に更新中の
麒麟がくる」公式サイト公式Twitterもブックマーク、フォローしておくと
より一層「麒麟がくる」を楽しめると思いますので
まだの方は是非とも。

→2021年3月31日をもって公式サイト・TwitterInstagramは天に召されました。
1年以上に渡って「麒麟がくる」を盛り上げて下さり、ありがとうございました!

1.「麒麟がくる」幕開け1547年の日本は?

1547年っていうと和暦でいえば天文16年
日本にはすでに鉄砲は伝わっているけど
キリスト教はまだ伝わっていない時代。
鉄砲伝来が1543年に対して
キリスト教伝来が1549年ですからね。

そして後に三英傑と呼ばれる三人は
既に生まれています。

1534年生まれの織田信長
1537年生まれの豊臣秀吉
1543年生まれの徳川家康

3人の中では一番年長の信長は
前年の1546年に元服していて
1547年には今川氏との戦いで初陣を飾ってます。
秀吉が信長の家臣となるのはもうちょっと先の話ですが
信長と家康が初めてあったのがこの頃っていう逸話がありますね。

では「麒麟がくる」の主人公・明智光秀
この頃何をしていたかっていうと
史実的にどうだったかはよくわからないんですが
1528年生年説でいくと三英傑よりも年上のお兄さん。
現代風に例えるならば
信長が小学校にあがったときには光秀は中学1年ですからね。
そう考えると結構な歳の差です。

後の世では天下取りの道をそれぞれの歩幅で進んでゆく、
当時の時代の寵児ともいえる4人ですが
麒麟がくる」の始まりの時代である1547年は
まだまだ経験の浅い、無名の若者たち。
信長は大うつけとして有名だったかもしれませんけどね(笑)

ちなみに「日本の副王」と呼ばれるほどの勢力を持つことになる
三好長慶も1547年はまだ細川晴元の家臣です。
細川晴元に反旗を翻すことになるのは翌年1548年の話。

去年の年末にテレビ朝日系列で放送した戦国武将総選挙で
第2位だった上杉謙信も名前はまだ長尾景虎ですし
当時の長尾家の当主は兄の長尾晴景
長尾景虎が兄に代わって家督を継ぐのも
これまた翌年1548年です。

そして軍事的にも経済的にも
足利将軍家や朝廷と繋がりの深かった
越前の朝倉孝景も1547年にはまだ健在。
美濃守護の相続争いにも介入していて
斎藤道三の居城・稲葉山城攻めをおこなってたりします。
(勝敗は道三に軍配があがりましたが)
その朝倉孝景が亡くなるのは翌年1548年。

こうしてみると1547年って
大きな事件は少ないかもしれないけど
ちょうど世代が移り変わる直前の
面白い時期なんじゃないかなと思ったりします。
麒麟がくる」のスタートを1547年にしたのも
その辺が理由だったりするのかもしれませんね。

1.1.1547年に日本でどんなことが起きていた?

戦国時代の初期に当たる1547年には
日本でどんなことが起きていたのかな?
ということでWikipediaで調べてみると

1月11日(天文15年12月20日) - 足利義輝が近江坂本の地で将軍に就任する。
9月15日(天文16年8月2日) - 松平竹千代が今川義元の人質として駿府に送られる途中、戸田康光に奪われ、織田信秀の人質として尾張古渡城に送られる。
9月19日(天文16年8月6日) - 小田井原の戦い

引用:1547年 - Wikipedia

 

あんまり書かれていなくて、ある意味良かったです(笑)
一個ずつ簡単に解説を入れながら見ていきます。

足利義輝の将軍就任

足利義輝の将軍職就任から始まるっていうのは
前述した世代交代時代の始まりを象徴する出来事みたいな気もしちゃいます。
足利義輝生年が1536年なので、この時まだ11歳なんですが
12代将軍の父・足利義晴自身が11歳で
元服と将軍宣下をおこなったこともあってこの年齢で譲ったようです。
あとなんで近江坂本でなのかっていうのは
足利義晴管領細川晴元と権力争いで対立していたんですが
戦に敗れる度に京都を脱出して近江に逃れていたからです。
ちなみに烏帽子親になったのが近江守護の六角定頼でした。

松平竹千代、今川氏の人質のはずが織田氏の人質に!?

松平竹千代っていうのは後の徳川家康のことです。
当時の松平家当主であり徳川家康父・松平広忠
隣国尾張織田信秀との戦いで今川義元に助力を頼んだんですが
その見返りとして今川氏への人質として竹千代を送ることが決まります。
ところが織田方に通じた戸田康光(娘が父・広忠の継室)
今川氏の駿府へ送るはずの竹千代を
尾張織田信秀の下へ送ってしまったのです。
尾張古渡城といえば前年に織田信長元服の儀式をおこなったお城です。
ここで織田信長と松平竹千代(徳川家康)が初めて出会った
みたいな逸話があったりしますが
根拠となるような資料はないそうで後年の創作らしいですよ。

ちなみに約束の人質を奪い取られた今川義元
怒り狂って戸田康光の居城・田原城を大軍で攻めて田原氏を滅亡させています。

関東管領軍に大勝を収めた武田晴信

最後の小田井原の戦い
甲斐の武田晴信(信玄)
関東管領上杉憲政信濃国志賀城主・笠原清繁の連合軍に
大勝利を収めた戦いです。

武田晴信父・信虎を追放して家督を継いだのは1541年
家督を継いだ武田晴信は父・信虎とは異なる路線で
信濃侵攻を進めていった結果、信濃国人衆からの反発を受けながらも
諏訪郡、佐久郡、小県郡を次々に支配下に治めていきます。
そして佐久郡も残るは抵抗し続ける志賀城主・笠原清繁のみ。

ただし笠原清繁は当時の関東管領上杉憲政の家臣である高田氏と縁戚関係にあり、
上杉憲政の領国から近かったことから援軍も派遣してもらいやすかったのです。
関東管領といえば関東一円の武士を束ねるリーダーですから
その勢力は甲斐一国束ねた程度の武田晴信じゃ相手になりません。
実際、志賀城が武田軍に包囲されてから送られた後詰は
2万とも言われていますしね。

ところがこの関東管領軍を武田軍は散々に打ち破り
3000余りが武田軍に討ち取られてしまいます。
さらに武田晴信は志賀城を守る兵士たちの指揮を下げるために
討ち取った3000人の首を志賀城から見える場所に並べたそうです。
3000首並ぶ姿とか想像もしたくないぐらいのえげつなさですが・・・。

そして結局、志賀城は城主の笠原清繁をはじめとして300人余りが討ち取られて落城
上杉憲政は前年に河越夜戦北条氏康にも惨敗していたために
この武田晴信との戦いでの大敗は関東での求心力を失っていくことになり
北条氏康に帰順する家臣たちも続々と増えていきます。
これが後々長尾景虎への関東管領職譲渡へと繋がっていくわけですね。

ちなみに武田晴信が分国法である甲州法度次第」を定めたのも
1547年と言われています。

ja.wikipedia.org

麒麟がくる」序盤の舞台美濃では何が?

Wikipediaに掲載されている1547年における出来事はこんな感じですが
麒麟がくる」序盤の舞台となる美濃では
1547年にどんなことが起きていたのかは
麒麟がくる」で確認することにしましょう(笑)

簡単に言えば守護職を巡る権力争いがメインなんですが。

信長と帰蝶の婚姻も忘れちゃいけないけど
それは1548年もしくは1549年の話なので少しだけ先のお話です。

1.2.1547年に生まれた人といえば「真田丸」のあの人も

1547年に生まれた人たちはこちらを見ると載ってます。
網羅されてるのかどうかは不明です(笑)

ja.wikipedia.org

ちらっと見てみると結構有名な人が多い印象もありますね。
生年が諸説あるけど織田信長の妹、お市の方1547年に生まれた説があります。

一覧に載ってる人の中から
大河ドラマでも見かけた人をざっくり抜粋してみます。
※画像は全てコーエーテクモゲームスの『信長の野望・創造 戦国立志伝』のものです。

浅野長政(あさのながまさ) 1547~1611

豊臣秀吉の姻戚であり、豊臣五奉行の一人。
秀吉に近しい人のため、秀吉が主役のドラマではとりわけ登場機会が多い。

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朝比奈康勝(あさひなやすかつ) 1547~1633

長篠の戦い武田四天王の一人、内藤昌豊を討ち取った武将。
2017年NHK大河ドラマおんな城主 直虎に登場。
信長の野望シリーズ未登場

織田長益(おだながます) 1547~1622

信長の弟。号は有楽有楽町の由来の人でもある。
千利休に茶道を学んだ利休十哲の一人

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佐竹義重(さたけよししげ) 1547~1612

常陸戦国大名。北条氏や伊達氏と争う。
その勇猛な戦いぶりから「鬼義重」または「坂東太郎」の異名を持つ。

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真田信尹(さなだのぶただ) 1547~1632

真田幸隆の四男。生年には諸説あるが真田昌幸と双子説もある。
大阪の陣では甥の信繁(幸村)を家康の命で信濃10万石で誘った話も。

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真田昌幸(さなだまさゆき) 1547~1611

真田幸隆の三男。表裏比興の者
2016年NHK大河ドラマ真田丸知名度が一気にあがった感。

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島津家久(しまづいえひさ) 1547~1587

薩摩の島津貴久の四男。「軍法戦術に妙を得たり」の人。
1575年に上洛した際には明智光秀に接待されてたりする

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芳春院(ほうしゅんいん) 1547~1617

前田利家の妻・まつ。
子供を11人産んでるのがとにかくすごい。

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1.3.1547年に亡くなってしまった人たち

生まれた人がいれば亡くなった人もいるということで。

ja.wikipedia.org

こっちはさすがに私が知ってる人が少ないです。
ゲームの「信長の野望」シリーズであんまり遊んでいないシナリオに
出てくる人たちだったりもしますしね。
日本人以外はどの年代でもよくわからないんですが(笑)
ちなみに笠原清繁戸田康光がこの年に亡くなっているのは前述のとおり。

2.1547年の世界勢力図が気になった

世界史は受験勉強で覚えはしたけど
今となっては完全に忘れてしまっていて
もっと身になる勉強の仕方すればよかった
と後悔してたりするんですが
日本の1547年を考えていたら
世界はどうなってたんだ?
ていうのが気になりだしました。

そして当時の世界の勢力図みたいなの
どこかのサイトで見れないかなぁと思って
探していたら面白いものを見つけちゃったのです。

2.1.ワールド・ヒストリカル・アトラスとの出会い

その面白いものっていうのが
こちらの「ワールド・ヒストリカル・アトラス」です。

x768.com

これChromeとかブラウザで見れる世界地図なのです。
ブラウザで見れるようにしてる辺りも優秀なんですが。
しかもに日本語・英語・中国語の三ヶ国語にも対応している天才っぷりです。
使い方もすごく簡単。
前述のページからダウンロードしたら
圧縮ファイルを適当な場所に展開して
中にあるindex.htmlを開けばいいだけ。

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開くと紀元前4000年の世界地図を見れます。
これが見れる範囲で一番古い時代。
年代を移動するには下部の年代バーを使います。
※「年代バー」は便宜上呼んでる名前で正式名称ではありませんw
左右両端にある三角ボタンをクリックするか
年代バーのどこかをクリックすればその年代の地図に移動できます。

f:id:tsukumoshigemura:20200118193046p:plain
それとマウスホイールを動かすことで
地図の拡大・縮小をおこなえますし
クリックしたまま動かすことによって
地図の全体移動をおこなうことができます。

f:id:tsukumoshigemura:20200118193030p:plain
ちなみに紀元前4000年だと日本を見に行っても文明がありませんね(笑)

2.2.見れるのは紀元前4000年から2019年まで

この地図、紀元前4000年から去年の2019年まで
世界の国家勢力図を全て見れちゃいます。

全てが正しいかどうかはちょっとわからないけど
とにかく見てるだけでも面白いです。
これ1年数秒間隔で送ってく動画作ろうかなとか思ったりしちゃいます。
もうどこかにあったりするのかな?

f:id:tsukumoshigemura:20200118192913p:plain紀元前366年の世界地図

 

f:id:tsukumoshigemura:20200118192921p:plain153年の世界地図

f:id:tsukumoshigemura:20200118192930p:plain604年の世界地図

2.3.日本の歴代の天皇も首相を画像付きで

そしてこれ、ただ地図が見れるだけじゃないのです。
拡大してみると
例えば日本だったらその当時の天皇や総理大臣といった
時の権力者たちを画像付きで見れたりします。
※画像は存在しないものもあるかもです。

f:id:tsukumoshigemura:20200118192825p:plain

f:id:tsukumoshigemura:20200118192834p:plain

これ日本を拡大してるから他のは見えませんけど
他国のも同様に見れますからね。
ワールド・ヒストリカル・アトラスを作ったx768さんは神です、尊敬します!

2.4.本題の1547年の世界を旅してみよう

というわけで1547年の世界情勢をチラ見してみます。
まず日本から。

f:id:tsukumoshigemura:20200118204419p:plain
もう1段階拡大すると各大名の画像も見れるんですけどね。
琉球もちゃんと書いてある辺りが秀逸。
ちらっと見えてますけどお隣の国は李氏朝鮮ですね。

ではもうちょっと拡大して見ます。

f:id:tsukumoshigemura:20200118192738p:plain

中国はの時代。
東南アジアはまったくよく知らない王朝があったりします。

さらに拡大して西欧諸国も入るようにしましょう。

f:id:tsukumoshigemura:20200118192709p:plainロシアがまだちっちゃい!
けど年を進めていくとどんどん領土が広くなっていきます。
そしてアフリカの地図が西欧諸国に塗りつぶされていく様も
視覚的にわかります。

この地図見てるだけでも相当楽しめます。
そしてこれ見ながら世界史の勉強をしていれば
もっと楽しく学べたかもしれません(笑)

興味沸いた方は、こちらからダウンロードして使ってみてくださいね。
実際に触ってみないと私が得た感動は伝わらないかもしれません。
画像はサイズ小さくしてるので見にくいでしょうしね。
※やっぱり動画にした方がよかったかな。

x768.com

3.まとめ

今回はNHK大河ドラマ麒麟がくる」が1547年から始まるということで
1547年に起きた主な出来事だったり
1547年に生まれた人、亡くなった人を紹介しつつ
1547年の世界地図も確認してみました。

なんといっても
ワールド・ヒストリカル・アトラスが楽しすぎます!

ちなみに数字入力で指定した年へ飛ばす方法もあれば最高だったのに
と思ってJavaScriptを眺めてたら
ちゃんと実装されてました(笑)
右上に表示されている西暦年をクリックすると入力モードにかわるので
そこで飛びたい西暦年を入力してエンターを押すだけでした。
何故やりながら気づかなかったのか(笑)

さて最後は世界に飛んでしまって
麒麟がくる」から離れ気味の記事になってしまいましたが
放送開始前特集と題してまとめたこちらの記事も
ご覧いただけると嬉しいです。

tsukumogatari.hatenablog.com放送開始前と謳ってはいますが
放送開始後も読んでくれてかまいません(笑)

そして「麒麟がくる」をもっと楽しむために
こちらの書籍もおススメですので
ご興味のある方は是非とも。

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では最後に宣伝をして〆ます。

普段は歴史人物の記事を主戦場としつつ
15分で文章をまとめる15分ライティングに加えて
ブログ運営Amazon関係の記事も書いたりしているので
こちらのカテゴリーの記事もご覧頂けますと幸いです。

tsukumogatari.hatenablog.com

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では今回はこの辺で。
ここまで読んでいただきありがとうございました!