ツクモガタリ

本サイトはプロモーションをふくみます!

「麒麟がくる」第23話は細川藤孝に衝撃を受け、公方さまに涙した回

スポンサーリンク

「麒麟がくる」第23話は細川藤孝に衝撃を受け、公方さまに涙した回

NHK大河ドラマ麒麟がくる」で
学ぶシリーズの
麒麟で学ぶ」第23回目です。
今回も情報量が多過ぎ問題の麒麟がくる
目次を見れば多すぎ問題の一端が
垣間見れのではないかと。
アレもコレも書きたいってなりがちです。
これでも書くのを止めてるネタも
いくつかあるんですよね、毎回。

さて本シリーズの前提事項的なものを
毎回0章に記載していますので、
初めて本シリーズの記事を読む方は
さらっと一読していただけると
助かります。
既に読んだことのある方は
読み飛ばして頂いてかまいません。

また前提の一番最初に記載していますが
本シリーズは「麒麟がくる」の
ネタバレを含みます
当日の放送や再放送も見逃して
まだ視聴されていない方は
U-NEXTまたはAmazonプライムビデオ
NHKオンデマンドをチャンネル登録すると
見逃し分を視聴できます。
こちらで視聴した上で本記事を読まれると
いいかもしれません。
※2020年3月からNHKオンデマンドに元々あった最新作の「見逃し放題パック」と過去作の「特選見放題パック」が
統合されて「まるとご見放題パック」となったため最新作から過去作までいつでも見れるようになりました。

※本記事掲載のAmazonプライムビデオおよびU-NEXT配信情報は、2021年3月31日時点のものです。
最新情報については各サイトにてご確認ください。

しかしネタバレ含んでいるけど、
本記事を読んでから視聴すると
少し前提知識が入った上での視聴になるので
それはそれでいいのかもしれませんけどね。

そして「麒麟で学ぶ」の過去分については
こちらからどうぞ。

tsukumogatari.hatenablog.com

では今回のお品書きはこちらになります。

ちなみに2019年12月15日から更新中の
麒麟がくる」公式サイト公式Twitterもブックマーク、フォローしておくと
より一層「麒麟がくる」を楽しめると思いますので
まだの方は是非とも。

→2021年3月31日をもって公式サイト・TwitterInstagramは天に召されました。
1年以上に渡って「麒麟がくる」を盛り上げて下さり、ありがとうございました!

0.本記事を読むにあたっての前提など

ネタバレ含みます

本シリーズはNHK大河ドラマ麒麟がくる」の
各話を元ネタ
としているため
ネタバレ情報を存分に含んでいますので
その辺は考慮の上お読みください。

記事と「麒麟がくる」の各話の関係

基本的に「麒麟がくる」の
1話に対応して1記事書く予定です。
複数話をまとめた内容の記事を
書く予定はありません。
つまり「麒麟がくる」第1話に対応するのは
麒麟で学ぶ#1」ですし
第10話であれば「麒麟で学ぶ#10」が
対応した記事になります。
もし何らかの事情で対応記事を書けない場合は
その話数と同一の記事ナンバーは
廃番扱いにします。

名前の表記について

例えば斎藤道三斎藤義龍については
伝わりやすさを重視して
本記事内では「麒麟がくる」での名前に
合わせることにします。

斎藤道三 → 斎藤利政
斎藤義龍 → 斎藤高政

ドラマの中で呼び名が変われば
それに合わせて変更しますが
あくまでも第1話と対になる記事であれば
第1話の中での呼び名で統一します。

この呼び名のルールについては
全話通して同様であり
斎藤道三親子以外の
その他の人物についても適用します。

1.「麒麟がくる」第23話「義輝、夏の終わりに」からの学び

風の音で目が覚めた足利義輝

まずは全体の感想から。
今回で公方さま、即ち足利義輝公が
討たれると勘違いしてたのでw、
いつ暗殺部隊はやってくるのかと
終始ドキドキハラハラ。

まぁ次回へ持ち越しになったので
ちょっと安堵?しました。

それにしても今回、松永久秀
細川藤孝の名を呼んだ時は
大変ビックリ仰天いたしました。

なぜか松永久秀の居城・多聞山城にいる細川藤孝

公方さまに対する裏切り行為じゃないか!
と声を荒げたくなった人も多かった?

ただ、伏線がありましたよね。

大和にる公方さまの弟・覚慶を
影から護衛していたので
あれ?君なんでここにいるの?
と思っていたら、ああいう展開で。

細川藤孝が公方さまを見限ってしまったのは
残念だけど、ゲームの信長の野望的には
あまり忠誠心が高い方じゃないので
なるほどな、と謎の納得もしたり(笑)

明智十兵衛光秀にもっと早く会いたかったと涙ながらに伝える足利義輝

そして十兵衛と公方さまの
最後のお別れとなってしまうシーンでは
ちょっと胸アツになりました。
でも時の将軍に
『もっと早くに逢いたかった』
なんて言われる十兵衛は果報者です、
羨ましい、言われてみたいw

十兵衛と織田信長の関係も
少しずつ見えてきてる気がします。
二人が目指す先は同じになるのかもだけど
そこへ至る道程だったり
根本的な主義や主張は異なりそうというか
ズレがありそうだな
と感じた回でもありました。
まだそのズレはハッキリとは見えないけれど
徐々に明らかになってくるのかもしれません。

といったところでそろそろ本題に。

ちなみに第23話の公式サイトのトリセツ
こちらです。

今回のトリセツでは
永禄7年の十兵衛の旅の軌跡、
藤吉郎が任されている百人組の頭ついて、
そして駒の丸薬の売上金額がどれぐらいか
といったことが解説されています。

→2021年3月31日をもって公式サイト・TwitterInstagramは天に召されました。
1年以上に渡って「麒麟がくる」を盛り上げて下さり、ありがとうございました!

ところでこの十兵衛の旅の軌跡を見ると
越前出たのが永禄7年の3月ってあるけど
前回確か永禄7年冬
って冒頭に書いてなかったっけ・・・
旧暦で冬といえば
10月から12月だと思ってたけど
私の勘違いでしょうか?w
誰か教えてほしいw

おかげで前回記事が
ちょっと恥晒し記事みたいに
なっちゃってるw

登場人物の年齢のおさらい

三好長慶と松永久秀を守る明智光秀、三淵藤英、細川藤孝

まずは主な登場人物たちの年齢確認を。
今回は前回に引き続き
永禄7年(1564年)9月スタート
ということで今回は年齢は変わらずです。
追加した人物は赤字にしています。
また前回の話の中で亡くなった
と判明した人物に関しては
こちらの一覧からは削除して
後述の亡くなった人を弔う章に
引き続き掲載する形にしています。

ちなみに生年不明な人とか
年齢設定不明な人以外の生年については
Wikipediaをベースにしています。
あと基本的に全員数え年の年齢です。

■1564年でのみんなの年齢

  • 明智十兵衛光秀 37歳(1528年生)
  • 妻木煕子  不明だけど1530年生まれの説なら35歳
  • お岸    不明だけど1560年生まれの設定なら5歳
  • たま    2歳(1563年生)
  • 明智左馬助 29歳(1536年生)
  •      不明。明智光安より下か同じぐらいか?
  • 近衛前久  29歳(1536年生)
  • 足利義輝  29歳(1536年生)
  • 覚慶    28歳(1537年生)
  • 三淵藤英  不明。弟・藤孝よりは多分年上
  • 細川藤孝  31歳(1534年生)
  • 一色藤長  不明。信長の野望だと1536年生まれの設定なので29歳
  • 貞永久四郎 三淵藤英の家臣。さっぱりわかりませんw
  • 三好義継  16歳(1549年生)
  • 松永久秀  57歳(1508年生)
  • 土岐頼芸  63歳(1502年生)
  • 稲葉良通  50歳(1515年生)
  • 長井秀元  不明。稲葉良通ぐらい?
  • 日根野備中守 47歳(1518年生)
  • 藤田伝吾  不明。光秀と年齢近そう
  • 与八    不明。光秀より下?
  • 佐助    不明。光秀より下?
  • 斯波義銀  25歳(1540年生)
  • 織田信長  31歳(1534年生)
  • 帰蝶    30歳(1535年生)
  • 織田奇妙丸  8歳(1557年生)
  • 土田御前  不明。信長の野望だと寿命設定の無い特典武将だったりするのでこちらも不明
  • 織田信広  不明。信長の野望だと1527年生まれの設定なので38歳
  • 柴田勝家  43歳(1522年生)
  • 簗田政綱  不明。信長の野望だと1532年生まれの設定なので33歳
  • 中条家忠  不明。簗田政綱と佐々成政ぐらいの年齢?
  • 佐久間信盛 37歳(1528年生)
  • 毛利十郎  不明。毛利長秀の養父であることを考えると勝家たちと同年代か。
  • 佐々成政  29歳(1536年生)
  • 前田利家  26歳(1539年生)
  • 毛利長秀  24歳(1541年生)
  • 毛利新介  不明。信長の野望だと1535年生まれの設定なので30歳
  • 服部小平太 不明。当時毛利新介たち同様に馬廻だったので彼らに近い年齢かも。
  • 木下藤吉郎 28歳(1537年生)
  • 朝比奈親徳 不明。太原雪斎に近い年齢だったかも?
  • 松平元康  22歳(1543年生)
  • 水野信元  不明。於大の方よりは上。信長の野望だと1508年生まれの設定なので57歳
  • 伊平次   不明。光秀よりは年下か?
  • 於大の方  37歳(1528年生)
  • 朝倉義景  32歳(1533年生)
  • 山崎吉家  不明。信長の野望だと1516年生まれの設定なので49歳
  • 宇野市兵  不明。実在した人ではない?
  • 望月東庵  不明。斎藤利政や平手政秀ぐらい?
  •      32歳(確か初登場時で15歳の設定)
  • 菊丸    不明。光秀と同じぐらい?
  • 伊平次   不明。光秀よりは年下か?
  • 伊呂波大夫 不明。光秀と年齢は近いか?
  • 芳仁    不明。東庵先生よりは下?

1.1.十兵衛の尾張出張からの学び

織田信長がいたのは小牧山城

十兵衛が訪れたのは清須城じゃなくて
小牧山城でした。
織田信長といえば何度も居城を代えたことでも
有名で、それが勢力拡大に有効に働いた
という話もあったりするわけですが
小牧山城に築城して移転したのは
永禄6年(1563年)7月頃と言われています。
美濃攻略のために新たな本拠地として
織田信長丹羽長秀を普請奉行に命じて
築城させたそうです。

信長の野望・創造 戦国立志伝の丹羽長秀

丹羽長秀は後に安土城築城時にも
総奉行に任命されていますね。

小牧山城への築城と移転に関しては
信長公記」にも記述があるんですが
その部分を読んでみると
最初は小牧山ではなく
二ノ宮山*1に築城して
そこへ家臣たちも移住させよう
としたらしいです。

二ノ宮山は小牧山よりも更に北にある山で
要は清須からだいぶ離れています。
そのため、家臣一同から
『引っ越しメンドクサイ』
と沢山不満が沸いたので
『じゃぁ二ノ宮山じゃなくて
それより手前の小牧山にするわ!』
と方針転換したら誰も文句を言わずに
移転に従った、と書かれています。

これを信長の優れた計略エピソードとして
信長公記」では紹介しています。

真偽はよくわからないそうですが
信長が決して自分本位の強硬派ではなく
家臣の考えもきちんと汲み取る人だった
てことを示しているんですかね。

もしも反対意見が出てなかったら
二ノ宮城が生まれていたのかなw

当時の尾張と美濃の状況をおさらい

織田信長に上洛を促す書状を渡すために小牧山城に参上した明智十兵衛光秀

信長さま、美濃の斎藤家との戦いに
大層難儀してそうです。
そうなんです
桶狭間の戦い今川義元を討ち取ってから
美濃攻略へと乗り出す信長さまでしたが
その攻略までに足掛け7年ほどかけています。

斎藤義龍が亡くなったのは永禄4年、
つまり3年前に亡くなっているんですが
その家督を継いだ斎藤龍興の代になっても
美濃の国人衆たちが手強く
信長さまは攻めあぐねていました。
永禄4年の森部の戦い、続く十四条の戦いでは
信長さまが勝利を収めているんですが
稲葉山城を落とすまではいかず撤退しています。

ちなみに「信長公記」だと十四条の戦いの際に
州の俣に堅固な砦を築いた、と記されています。
これが藤吉郎が短期間で築いたと有名な
墨俣一夜城っぽいけど
誰がどれぐらいで築いたかの記述はありません。

墨俣一夜城の築城時期については
永禄9年(1566年)説もあり
砦自体はあったとしても
それが藤吉郎によるものなのか
とかは実際よくわかっていません。

墨俣一夜城の話はともかく
信長さまの侵攻を食い止めていた一人が
竹中半兵衛です。

信長の野望・創造 戦国立志伝の竹中半兵衛

麒麟がくる世界線では竹中半兵衛
登場するのかよくわかりませんが
23話の前年にあたる永禄6年に
新加納で織田軍を撃退したのは
竹中半兵衛の戦術によるものと言われています。

しかし竹中半兵衛
突如主君・龍興に反旗を翻す行動をとります。
それが永禄7年2月に舅で西美濃三人衆の一人、
安藤守就とつるんで稲葉山城を計略により奪取し
斎藤龍興を城から追い出してしまいます。
ここから永禄7年の8月頃まで
竹中半兵衛稲葉山城を乗っ取っていたんです。

ちょうど今回の23話が始まる直前までですね。

十兵衛が尾張に出張してた頃には
まだ稲葉山城竹中半兵衛
乗っ取られていたことになりますw

美濃がそんな状況でも信長さまは
なかなか攻略できなかったってことは
美濃の国人衆たちが戦上手なんですかね。
麒麟がくるを見てると
あんまり結束力は強くなさそうだけど(笑)

ちなみに私の大好きな竹中半兵衛
信長公記」にはあまり出てきません・・・。

木下藤吉郎のわからぬ万葉集の雑歌

万葉集の雑歌を口にする木下藤吉郎

我がやどの花橘は散りにけり
悔しき時に逢える君かも

藤吉郎が急に口にした歌は
万葉集に収められている歌の一つで
雑歌と呼ばれるものらしい。

和歌のことはさっぱりわかりませんが
雑歌というのは、和歌のジャンルの一つ?
みたいなものと理解しましたw
以下、Wikipediaからの抜粋です。

「雑歌(ぞうか)」宴や旅行での歌、「相聞歌(そうもんか)」男女の恋の歌、「挽歌(ばんか)」人の死に関する歌の3つのジャンルに分けられる[3]。
引用:万葉集 - Wikipedia

 

十兵衛が言ってたように雑歌は
よみびと知らずが多いそうで
藤吉郎が口にしたのもよみびと知らずの歌です。

ちなみに「我がやどの~」の歌の意味は
もっと若い頃にあなたと逢いたかった、
逢うのが遅かった
みたいな意味っぽいけど
これ、藤吉郎から十兵衛というよりも
公方さまから十兵衛への歌って感じでは?
藤吉郎がこの歌を口にしたのは
たまたまなのか
それとも訪れる時期間違えてるよ
てことを暗に示しているのか?

 

三好義継が三好長慶の子供?

藤吉郎が公方さま暗殺計画の話をした際に
三好義継の名が出てきました。
この時、三好長慶のお子って言ってましたけど
正確に言うと実子ではなくて養子です。
三好義継は三好長慶の弟・十河一存の嫡子

信長の野望・創造 戦国立志伝の三好義継

ただし十河一存が永禄4年3月に亡くなったり
三好長慶の嫡男・三好義興が永禄6年6月に
病で亡くなってしまったり
ということがあって
三好義継が三好長慶の養子となり
三好家を継ぐことになりました。

この辺の経緯をいちいち藤吉郎が
説明するわけにもいかないだろうし(笑)、
実際、畿内から離れた尾張
どこまで正確な情報が届いていたのか
当時だと怪しいもんですからね。

藤吉郎自身は三好義継を
三好長慶の実子として
認識しているのかもしれません。

ちなみに十河一存三好義興の死が
松永久秀による陰謀説があったりするんですが
麒麟がくる」ではその説を採用してないのが
嬉しいです。
松永久秀による陰謀説は信長の野望をやってると
史実イベントみたいに出てきますけど
信憑性は疑われています。

それともう一つ。
三好義継って暗殺直後に「義継」に改名していて
実は当時は三好義重と名乗っていたようです。

そういえば黒部弘康さんが三好義継役らしいけど
どこにいたのか全くわからず・・・(笑)

藤吉郎と懇意の六角氏家臣?

将軍暗殺の動きがあることを十兵衛に教える木下藤吉郎

藤吉郎が公方さまの暗殺計画の話を
懇意にしている近江の大名・六角氏の家臣から
耳にしたっぽいこと言ってました。

なんか「麒麟がくる」では
初めて「六角」って言葉を
聞いた気がして新鮮でしたが(笑)、
藤吉郎と六角氏が繋がりあるっていう話は
もしかしたら、六角義秀の伝承
ネタ元としているのかもしれません。

六角氏っていうと当時当主だったのは
六角義治。実質的には父の六角義賢
実権を握っていました。

この六角義賢は、六角定頼の子なんですが
六角定頼は、兄の六角氏綱が早世したために
家督を継いでいます。
つまり嫡流ではないんです。

この六角氏綱の嫡流が実は存在したっていた
ていう伝承があるんですよね。
信憑性はまったくないそうですがw

その嫡流、六角義秀は六角氏綱の孫であり
一時期、藤吉郎が家臣として仕えていた
みたいな話も。

しかも、この六角義秀は「秀」の字を
明智光秀や藤吉郎、つまり羽柴秀吉
与えているなて話もあったりして・・・。

ネタ話的には面白い伝承なんですが
裏付けるものは何もありませんw
※個人的にはこういう話も創作モノとしては好きですw

ちなみに以前に六角義秀あたりの記事を
こちらでも書いています。

tsukumogatari.hatenablog.com

1.2.大和でのアレコレからの学び

麒麟がくる世」という言葉の意味するもの

麒麟がくる世にならねば、と駒に話す覚慶(足利義昭)

麒麟がくるの中」で頻繁に出てくる言葉が
この麒麟がくる世』であることは
間違いないですよね。

この言葉を何気なくずっと耳にしてきたり
自分でもネタ的によく使ってきたんですが
今回覚慶がその言葉を発した時に
ふと思ったことがありました。

それは、この言葉が
いわゆる「平和」を意味する言葉として
この作品の中では使われているのかな
ということです。

当時実際に使われていた言葉について
私も無知なのでわかりませんが
以前、麒麟がくる時代考証をしている
小和田哲男先生が何かのインタビュー記事で
当時は「絶対」「家族」といった言葉が
存在しなかった、という話をされていたのが
印象に残っています。

公方さまや十兵衛が
平和を表す言葉の一つとして
「平らかに」っていう言葉を
よく使っているイメージもありますが
戦の無い世の中を表す単純な言葉として
「平和」っていう単語は
そういえばこういう時代劇で
今まで聞いたことが無い気がします。

と思って調べてみたら
「平和」って明治時代ごろに造語として
使われ始めた、なんて記事を見かけました。

www.tongil-net.org

詳しく調べてないし関連する書籍を
読んだりしていないので
その辺の真偽はよくわからないんですけど
麒麟がくる世』っていう言葉は
麒麟」っていう伝説の生物を
実際に呼び寄せるという意味合いよりも
当時「平和」を象徴する意味の言葉って
こういう感じで使われていたんだよ
みたいなことを示唆してるのかな、と。
そう考えるとまたちょっと別の意味合いで
麒麟がくる」っていう言葉に
エモさを感じたりしました。

相変わらず語彙力が乏しくて
何を言ってるかわからなかったら
大変申し訳ありませんw

覚慶は亀が好き?

亀の年齢の当て方を駒に教える足利義昭

覚慶さんが駒に
亀の年齢は目の周りの皺でわかる
なんて茶目っ気のあるウソをついてましたけど
ここで亀を引き合いに出してきたのは
覚慶さんが将軍になった際に
永禄から元亀への改元に拘っていたことが
関係しているんでしょうかね。

この元亀への改元一度信長さまに
反対されちゃったんですけど
献金して朝廷を取り込みつつ
信長さまが越前朝倉討伐で不在中に
しれっと済ませちゃってます。

信長さまはこの後、不吉な元号として
元亀から改元するように
17カ条の意見書に書いてたりしますから
勝手に改元したことを相当お怒りだった?
何しろ足利義昭を京から追い出した後には
元亀から天正改元させてますしね。

という辺りのことが
ちょっと気になった亀ネタでしたw

覚慶を守る一色藤長

細川藤孝と共に覚慶の護衛をする一色藤長。

信長の野望・創造 戦国立志伝の一色藤長

麒麟がくる」で演じるのは上杉柊平さん。

一色藤長は幕府の奉公衆の一人で
足利義輝に近侍していました。
名前の「藤」の字は公方さまが
足利義藤と名乗っていた頃の偏諱

この一色藤長さんは足利義昭
ずーっと付き従っていた人で
足利義昭織田信長に京から追放された後も
足利義昭の下を離れず紀伊随行しています。

足利義昭のことが大好きだったのか
将軍を守るという使命が強かったのか。
まぁ普通考えたら後者?(笑)

しかしそれが返って仇となってしまいます。

足利義昭備後国の鞆へ移った際に
畿内との連絡役として紀伊に残るよう
命令されました。
ところがその命令を無視して
鞆へきちゃったもんだから
足利義昭の怒りを買ってしまい
家臣としての地位を失ってしまったそうです。

毛利氏にも許してもらえるように頼み込んだけど
それも叶わず、結局鞆を離れて
以降は細川藤孝を頼ったのだとか。

その辺の先の話は「麒麟がくる」では
取り上げられないかもですけど
直近は出番が多いんじゃないかなぁ。

松永久秀は公方様暗殺の黒幕か?

将軍暗殺の件について松永久秀に問いただす明智十兵衛光秀

足利義輝暗殺計画の話を藤吉郎から聞いて
大和で松永久秀と久々に面会する十兵衛。

二人の会話を聞いていると
松永久秀足利義輝
京から追い出せればいいと思っている様子。

この辺は最近の研究で言われてることが
反映されてる内容っぽいですね。
ちょっと前だと、松永久秀は極悪人で
三好長慶の弟たちを殺したのも
足利義輝暗殺を企てたのも
裏で糸を引いていた
みたいに言われがちでしたけどね。
特に信長の野望っていうゲームではw

まぁでも「麒麟がくる」を見てると
黒幕説も捨てきれはしない
グレーな位置づけにいる印象もあります。
個人的には十兵衛には嘘をつかない
と信じたいところ(笑)

次回永禄の変後にどういう言動をするかが
また一つポイントになるのかなぁと。

1.3.公方様との別れからの学び

公方さまが口にたのは夏の終わりを示す歌

夏の終わりと自らの政治生命の終わりを重ねる足利義輝

「秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞ」

公方さまが口にした歌の後に続くのが

「おどろかれぬる」

これは古今和歌集の歌らしいです。

www.asahi-net.or.jp

この歌の意味は

秋が来たことは目には見えないけれども
風の音ではっと気づかされた

みたいな感じらしいんですが
これ今でもみんな感じるやつじゃないです?

つい最近私自身も夜の涼しげな風を感じて
あぁ秋が来たんだなぁと思ったばかり。
個人的にはずっと秋が続けばいいのに
とか思いますが、それはまた別の話。w

それにしても公方さまの夏は
ちょっと短かったなぁ・・・。

望月東庵先生を盗賊に襲わせたのってまさか・・・

盗賊に襲われて金を奪われ骨折もさせられた望月東庵先生

望月東庵先生が盗賊に襲われたのが
駒が帰ってきた日の二日前。

腕の骨を折られて金目のものは
全て盗まれたらしいんですけど・・・。

この盗賊は伊呂波大夫が手を回したんじゃ?
と勘繰ってます(笑)

伊呂波大夫は、駒の作る万能薬を売りたい。
でも駒はあまり乗り気ではないし
京に戻って東庵先生と相談したら
絶対東庵先生は売ることを
良しとはしないはず。

元々、駒がいろんな人にあの万能薬を
配っていることに不快感を持ってましたし
薬自体もあまり信用していないことは
駒の口から伊呂波大夫も聞いて知っています。

だったら、東庵先生が承諾する状況を
作ってしまえば迷っている駒も
薬を売ることに頷くしかなくなるのでは・・・
みたいなことを考えた伊呂波大夫が
盗賊に東庵先生の屋敷を襲わせたのでは。

しかも金目のものすべて奪うだけではなく
東庵先生に怪我を負わせれば
療治ができなくなるので
当面お金を稼ぐ方法がなくなります。

元々お金には弱い望月東庵先生だし
状況的にお金を手に入れる手段が
他に無ければ、頷くはず。
手付金は特に効きそうw

そこまで計算し尽くしていたとしたら
伊呂波大夫ってちょっと怖くないですか?w

個人的には今回の話で気の抜けない人物だな
と感じています、悪い奴認定していますw

十兵衛とは越前逃亡時に絡んだのみですが
十兵衛が信長さまの家臣となって
京へも政務で頻繁に顔を出すようになれば
自然と伊呂波大夫との絡みも増えるはず。

悪い影響を与えないか心配ですw

なんか本能寺の変にも絡んできそう・・・。

永久寺ってどこのお寺?

駒の作る万能薬が欲しいと言っているのが
永久寺のお坊さんたち。
この永久寺ってどこのお寺かなぁと思って
調べてみたところ奈良県天理市
内山永久寺というお寺があったみたいです。

www.city.tenri.nara.jp

ja.wikipedia.org

大和でも有数の大寺院で大和では
東大寺興福寺法隆寺に次ぐ待遇を受ける寺で
江戸時代には
「西の日光」「大和の日光」と称されるほど
規模が大きく豪華なお寺だったそうです。

しかし、明治時代初期に廃仏毀釈の被害によって
廃寺になってしまったのだとか。
今じゃほとんど面影が残ってないのが残念です。
ちなみに廃仏毀釈ってなんぞや?って方は
こちらをご参考までに。

ja.wikipedia.org

越前朝倉氏のご家老・山崎さまとは

十兵衛が越前に帰国した際に
煕子との会話の中で出てきた
ご家老の山崎さま。
おそらくそれは山崎吉家のことでしょう。

信長の野望・創造 戦国立志伝の山崎吉家

麒麟がくる」では榎木孝明さんが
演じることが決まっています。

www.nhk.or.jp

 越前朝倉氏の名将といえば朝倉宗滴なんですが
朝倉宗滴の死後、宗滴の担っていた外交を
担当したのが山崎吉家です。
また宗滴が病で倒れた際に
大将として指名されたうちの一人でもあります。*2
朝倉氏滅亡の時まで裏切ることなく
最後まで朝倉氏に殉じた人なので
朝倉義景の片腕として頻繁に登場しそう。
麒麟がくる」では京の政変が落ち着いた頃に
登場するのかな?

1.4.没した登場人物たち

斎藤道三の亡骸に膝をついて深く礼をする明智十兵衛光秀

こちらは麒麟がくる」で亡くなった人たちを
弔うための章
です。
亡くなった日については
Wikipediaの情報と「麒麟がくる」での情報を
照らし合わせてのものですが
人物によって諸説ありますので
あくまでも参考情報ということでお願いします。

  • 天文16年(1547年)
    織田信康(演:清家利一)享年不明
  • 天文16年11月17日(1547年12月28日)
    土岐頼純(演:矢野聖人)享年24歳
  • 天文18年3月6日(1549年4月3日)
    松平広忠(演:浅利陽介)享年24歳
  • 天文20年3月11日(1551年4月16日)
    小見の方(演:片岡京子)享年39歳
  • 天文21年3月3日(1552年4月8日)
    織田信秀(演:高橋克典)享年42歳
  • 天文22年閏1月13日(1553年2月25日)
    平手政秀(演:上杉祥三)享年62歳
  • 天文23(1554年)
    深芳野(演:南果歩)享年不明
  • 天文23年7月12日(1554年8月10日)
    斯波義統(演:有馬自由)享年42歳
  • 弘治元年閏10月10日(1555年11月23日)
    太原雪斎(演:伊吹吾郎)享年60歳
  • 弘治元年11月12日(1555年12月24日)
    斎藤孫四郎(演:長谷川純)享年不明
  • 弘治元年11月12日(1555年12月24日)
    斎藤喜平次(演:犬飼直紀)享年不明
  • 弘治元年11月26日(1556年1月7日)
    織田信光(演:木下ほうか)享年41歳*3
  • 弘治2年4月20日(1556年5月28日)
    斎藤道三(演:本木雅弘)享年63歳
  • 弘治2年9月26日(1556年11月8日)
    明智光安(演:西村まさ彦)享年57歳*4
  • 永禄元年11月2日(1558年12月11日)
    織田信勝(演:木村了)享年不明*5
  • 永禄3年5月6日(1560年5月30日)
    源応尼(演:真野響子)享年69歳*6
  • 永禄3年5月18日(1560年6月11日)
    佐久間盛重(演:室山和廣)享年不明*7
  • 永禄3年5月19日(1560年6月12日)
    佐々隼人正(演:内浦純一)享年39歳
  • 永禄3年5月19日(1560年6月12日)
    今川義元(演:片岡愛之助)享年42歳
  • 永禄4年5月11日(1561年6月23日)
    斎藤義龍(演:伊藤英明)享年35歳*8
  • 永禄5年2月4日(1562年3月8日)
    鵜殿長照(演:佐藤誓)享年不明*9
  • 永禄6年3月1日(1563年3月24日)
    細川晴元(演:国広富之)享年50歳*10
  • 永禄7年7月4日(1564年8月10日)
    三好長慶(演:山路和弘)享年43歳

1.5.参考資料

今回記事を書くにあたって主に参考とした書籍や
サイトをこちらでまとめて紹介しておきます。
興味持たれた方はご購入または閲覧してみてくださいね。

 

現代語訳 信長公記 (新人物文庫)

現代語訳 信長公記 (新人物文庫)

  • 作者:太田 牛一
  • 発売日: 2013/10/10
  • メディア: 文庫
 
戦国 戦(いくさ)の作法

戦国 戦(いくさ)の作法

  • 発売日: 2018/06/16
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 
ここまでわかった! 明智光秀の謎 (新人物文庫)

ここまでわかった! 明智光秀の謎 (新人物文庫)

  • 発売日: 2014/09/08
  • メディア: 文庫
 
三好一族と織田信長 「天下」をめぐる覇権戦争 (中世武士選書シリーズ第31巻)

三好一族と織田信長 「天下」をめぐる覇権戦争 (中世武士選書シリーズ第31巻)

  • 作者:天野忠幸
  • 発売日: 2016/01/20
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

小牧山 - Wikipedia

竹中重治 - Wikipedia

万葉集 - Wikipedia

花橘を詠む:万葉集を読む

平和という言葉・概念をめぐって | 平和統一聯合

三好義継 - Wikipedia

元亀 - Wikipedia

一色藤長 - Wikipedia

藤原敏行 千人万首

内山永久寺跡/天理市ホームページ

内山永久寺 - Wikipedia

2.あとがき

ちょっと締めの章のタイトルを
「まとめ」から「あとがき」に変更しました。
こっちのがしっくりくるので今後はこれで。

茶器を鑑定する松永久秀

さて「麒麟で学ぶ」第23回目は
いかがでしたか?
そういえば茶器の事は
今回書かなかったんですけど
松永久秀が鑑定していた茶器は何でしょう?
見た感じは松花っぽく見えるような
そうでもないような?
信長の野望だと五等級ぐらいだったとw

www.tokugawa-art-museum.jp

詳しい方、誰か教えてくださいませ。

それにしてもさー
予告っていうかもう前からだけど
公方さまの死に様、
予告で見せるのとか無しじゃない?(笑)
戦いっぷりとか死に様とかは
楽しみにしてたのにすぐバラす・・・。
そういう所、よくないと思います!w

さて冒頭でも述べましたが
U-NEXTまたはAmazonプライムビデオであれば
NHKオンデマンドをチャンネル登録すると
当日の放送や再放送も見逃してしまったとしても、いつでも視聴可能です。
※2020年3月からNHKオンデマンドに元々あった最新作の「見逃し放題パック」と過去作の「特選見放題パック」が
統合されて「まるとご見放題パック」となったため最新作から過去作までいつでも見れるようになりました。

そして「麒麟がくる」をもっと楽しむために
こちらの書籍もおススメですので
ご興味のある方は是非とも。

NHK出版 2019年11月30日
by ヨメレバ
麒麟がくる 前編 (1) (NHK大河ドラマ・ガイド)

麒麟がくる 前編 (1) (NHK大河ドラマ・ガイド)

  • 作者:池端 俊策
  • 発売日: 2020/01/11
  • メディア: ムック
 
麒麟がくる 後編 (2) (NHK大河ドラマ・ガイド)

麒麟がくる 後編 (2) (NHK大河ドラマ・ガイド)

  • 作者:池端 俊策
  • 発売日: 2020/05/21
  • メディア: ムック
 
2020年NHK大河ドラマ「麒麟がくる」完全読本 (NIKKO MOOK)

2020年NHK大河ドラマ「麒麟がくる」完全読本 (NIKKO MOOK)

  • 発売日: 2020/01/11
  • メディア: ムック
 

では今回はこの辺で。
ここまで読んでいただきありがとうございました!


ここからは当サイトの宣伝です。

ツクモガタリ
以下のランキングサイトに参加しています。
バナーをポチって頂けると
今後の励みになります!
にほんブログ村
にほんブログ村 にほんブログ村へ
人気ブログランキング

また、ツクモガタリ
歴史人物の記事を主戦場としつつ
ブログ運営関連の記事なども投稿している
雑記ブログです。
こちらのINDEXページ
各記事のカテゴリの説明と共に
ピックアップ記事や
カテゴリの記事一覧へのリンクも
掲載しています。

tsukumogatari.hatenablog.com

このINDEXページを基点として頂くと
過去に投稿済みの記事へも
アクセスしやすいです。
こちらから過去記事も読んで頂けると
嬉しいです。

*1:現在の愛知県犬山市楽田地区二ノ宮の本宮山。

*2:もう一人が朝倉景隆。朝倉氏の一族で朝倉義景の従兄弟。

*3:麒麟がくる」では今の所亡くなったことは語られていない。

*4:麒麟がくる」の場合は長良川の戦いから数日後な気がするけどWikipediaベースで載せてます。

*5:信長の野望ベースなら享年23歳。

*6:麒麟がくる」では亡くなっているかどうかの言及はなく、東庵先生も生死どちらとも取れる感じで話している。

*7:信長の野望ベースなら享年42歳。桶狭間の戦いの前哨戦、丸根砦の戦いで討死しているが「麒麟がくる」では語られていない。

*8:実際に亡くなったのは21話と22話の間の期間だが、19話で既にナレ死してます。。。

*9:信長の野望ベースなら享年30歳。桶狭間の戦いの後、今川家からの自立を目指した松平氏との戦いにて戦死。

*10:麒麟がくる」では桶狭間の戦いから4年間がカットされてしまったこともあって、その死を語られることもなかった。