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NHK大河ドラマに登場した徳川慶喜|歴代俳優一覧と出演作品まとめ

NHK大河ドラマに登場した徳川慶喜|歴代俳優一覧と出演作品まとめ

大政奉還によって260年余り続いた江戸幕府に自ら幕を下ろした、最後の将軍――徳川慶喜(とくがわよしのぶ)。

「名君」か「暗君」か、その評価は今なお分かれる人物ですが、だからこそ大河ドラマでは繰り返し描かれてきました。

薩摩から見れば敵、会津から見れば裏切り者、渋沢栄一から見れば主君——どの勢力の視点で描くかによって、慶喜の見え方は大きく変わります。

本記事では、徳川慶喜が登場したすべての大河ドラマ作品を紹介!

演じた歴代俳優の一覧や、主人公として描かれた作品の解説、よくある質問もまとめてわかりやすく解説します!

NHK大河ドラマで放送された徳川慶喜の登場作品一覧(1968年〜2021年)

出典:Wikimedia Commons「Tokugawa yoshinobu.jpg」(徳川慶喜), Public domain, https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Tokugawa_yoshinobu.jpg

出典:Wikimedia Commons「Tokugawa yoshinobu.jpg」(徳川慶喜), Public domain, https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Tokugawa_yoshinobu.jpg

水戸藩主・徳川斉昭の七男に生まれ、一橋家を経て江戸幕府第15代将軍に就任した徳川慶喜は、幕末を舞台にした大河ドラマには欠かせない人物です。

将軍継嗣問題、大政奉還、鳥羽・伏見の戦い、江戸城開城――幕末の転換点にはつねに慶喜がいます。

そのため、坂本龍馬が主人公の作品にも、勝海舟が主人公の作品にも、西郷隆盛が主人公の作品にも、慶喜は登場しています。

これまでに徳川慶喜が登場した全大河ドラマと、演じた俳優を表にまとめてみました。

多くの作品がNHKオンデマンドで視聴できます。

気になる作品があれば視聴してみてください。

※『竜馬がゆく』は第16回のみ、『勝海舟』は総集編のみ配信中。

タイトル 演じた俳優 主人公
竜馬がゆく
(1968年)
尾上辰之助  
勝海舟
(1974年)
津川雅彦  
花神
(1977年)
伊藤孝雄  
翔ぶが如く
(1990年)
三田村邦彦  
徳川慶喜
(1998年)
本木雅弘
(幼少期:若葉竜也→崎本大海)
新選組!
(2004年)
今井朋彦  
篤姫
(2008年)
平岳大  
龍馬伝
(2010年)
田中哲司  
八重の桜
(2013年)
小泉孝太郎  
花燃ゆ
(2015年)
森慎太郎  
西郷どん
(2018年)
松田翔太  
青天を衝け
(2021年)
草彅剛
(幼少期:笠松基生)
 

徳川慶喜登場作品と演じた俳優の一覧

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徳川慶喜を演じた歴代俳優一覧【全12作品・15名】

NHK大河ドラマで徳川慶喜が登場した作品は12作品、演じた俳優は子役を含め15名です。

大河ドラマで幕末は、戦国時代に次いで多く扱われてきた時代です。

2027年放送予定の『逆賊の幕臣』を含めると幕末を舞台にした作品は全16作品で、そのうち12作品に慶喜が登場しています。

幕末作品の約75%に顔を出している計算です。

「最後の将軍」という立場上、どの勢力から見ても慶喜は避けて通れない存在なのでしょう。

12作品で慶喜を演じた各俳優が、どんな慶喜像を作り上げてきたのか見ていきましょう。

 

さまざまな俳優が演じてきた慶喜像

複数の作品にわたって徳川慶喜を演じた俳優

大河ドラマで、徳川慶喜を複数の作品にわたって演じた俳優はいません

12作品すべてで異なる俳優が起用されています。

なお、津川雅彦さんは大河ドラマ『勝海舟』(1974年)で慶喜を演じた後、大河ドラマ以外の作品(日本テレビ年末時代劇スペシャル『勝海舟』1990年)でも再び慶喜を演じています。

徳川慶喜を1度だけ演じた俳優一覧

徳川慶喜を演じた各俳優の代表作や特徴を、以下にまとめました。

俳優 タイトル 代表作・特徴
尾上辰之助 竜馬がゆく
(1968年)
歌舞伎俳優。十二代目市川團十郎・七代目尾上菊五郎とともに「三之助」と呼ばれた花形スター。
大河ドラマ『徳川家康』(1983年)の伊達政宗役でも知られる。
津川雅彦 勝海舟
(1974年)
映画『マルサの女』の権田役など数多くの作品に出演した名優。
大河ドラマでは徳川家康を3度演じたことでも知られる。
伊藤孝雄 花神
(1977年)
劇団民藝出身の俳優。
NHKドラマへの出演が多く、連続テレビ小説や大河ドラマに数多く出演した。
三田村邦彦 翔ぶが如く
(1990年)
テレビドラマ『必殺仕事人』シリーズの飾り職人・秀役で一躍人気を博した俳優。
二枚目ながら影のある役柄を得意とする。
本木雅弘 徳川慶喜
(1998年)
映画『おくりびと』で日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞した俳優。
元「シブがき隊」メンバー。映画『シコふんじゃった。』でも同賞を受賞している。
『麒麟がくる(2015年)』では斎藤道三役で存在感を見せつけた!
今井朋彦 新選組!
(2004年)
文学座所属の実力派俳優。
舞台を中心に活動し、テレビドラマにも数多く出演する。知的な役柄に定評がある。
平岳大 篤姫
(2008年)
俳優・平幹二朗の長男。
映画やテレビドラマで幅広く活躍する。ハリウッド映画への出演経験もある国際派俳優。
田中哲司 龍馬伝
(2010年)
テレビドラマ『SPEC〜警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿〜』の野々村役など、存在感のある脇役を数多く演じてきた実力派俳優。
小泉孝太郎 八重の桜
(2013年)
小泉純一郎元首相の長男。
テレビドラマ『ムコ殿』で俳優デビューし、その後も多くのドラマ・映画で活躍する。
森慎太郎 花燃ゆ
(2015年)
舞台・テレビドラマを中心に活動する俳優。
松田翔太 西郷どん
(2018年)
映画『花より男子F(ファイナル)』の西門総二郎役などで知られる俳優。
父は俳優の松田優作、兄は俳優の松田龍平。
草彅剛 青天を衝け
(2021年)
元SMAPメンバー。
映画『ミッドナイトスワン』で日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞した実力派。テレビドラマ『僕の生きる道』シリーズなど出演作多数。

徳川慶喜を演じた俳優と代表作・特徴

 

個人的に印象深いのは、『青天を衝け』(2021年)の草彅剛さん。

画面越しに「最後の将軍」の孤独と重みが伝わってくるリアルな演技は、まさに慶喜公そのものでした!

幼少期・青年期で俳優が分かれるケース

徳川慶喜が登場した12作品のうち、幼少期と成人期で俳優が分けられた作品は2作品あります。

1作目は、慶喜が主人公の『徳川慶喜』(1998年)

幼少期の七郎麿を若葉竜也さん、少年期を崎本大海さんが担当し、青年期以降を本木雅弘さんが演じました。

2作目は『青天を衝け』(2021年)で、幼少期の七郎麻呂を笠松基生さんが担当し、青年期以降を草彅剛さんが演じています。

一方、脇役として登場する作品では、慶喜はすでに一橋家の当主か将軍として登場することがほとんどのため、子役が起用されたケースはありません。

俳優ごとの起用傾向と演技スタイル

徳川斉昭と七郎麿

徳川慶喜は、聡明でありながら腹の内が読めない、つかみどころのない人物として描かれることが多いキャラクターです。

才気あふれる一面と、周囲を翻弄するかのような言動を見せる二面性が、慶喜役の最大の難しさでしょう。

12作品を振り返ると、知的な雰囲気を持ちつつも、どこか謎めいた存在感を持つ俳優が選ばれてきた印象があります。

本木雅弘さん(1998年)はポーカーフェイスで策謀に長けた慶喜像を、草彅剛さん(2021年)は孤独を内に秘めた慶喜像を、それぞれ作り上げました。

慶喜役には、セリフの少ない場面でも「何を考えているかわからない」という緊張感を出せる演技力が求められるのかもしれません。

徳川慶喜が主人公として描かれた大河ドラマは?

徳川慶喜が主人公として描かれた大河ドラマは、1998年放送の『徳川慶喜』の1作品です。

ただし、2021年放送の『青天を衝け』では「もう一人の主人公」として初回から終盤まで登場し、実質的に主人公級の扱いを受けました。

この2作品について詳しく紹介します。

徳川慶喜が大きく描かれた大河ドラマ

『徳川慶喜』(1998年)|唯一の主人公作品

『徳川慶喜』は、1998年に放送されたNHK大河ドラマ第37作です。

司馬遼太郎の長編小説『最後の将軍 徳川慶喜』を原作に、脚本は田向正健が担当しました。

語りは大原麗子さんが務め、架空の人物「れん」が江戸弁で語るという独特のスタイルが話題を呼びました。

主演の本木雅弘さんは当時32歳

常にポーカーフェイスを貫きながら、クールで聡明、巧みな策謀を繰り出す慶喜像を演じきり、演技面では高い評価を得ました。

一方で、幕末の対立構造の複雑さや、主人公の慶喜が受け身に回りがちな展開から視聴率は伸び悩んだ面もあります。

作品の構成は、水戸藩での幼少期から大政奉還・江戸城開城までを描き、維新後の約45年間はほぼカットされています。

慶喜の子孫にあたる宣仁親王妃喜久子やひ孫の徳川慶朝氏がロケ見学に訪れたことも話題になりました。

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『青天を衝け』(2021年)|「もう一人の主人公」としての慶喜

『青天を衝け』は、2021年2月14日から12月26日まで放送されたNHK大河ドラマ第60作。

「日本資本主義の父」と称される渋沢栄一が主人公の作品ですが、徳川慶喜は初回から物語の終盤まで登場し続けた「もう一人の主人公」です。

脚本は大森美香が担当。

慶喜を演じた草彅剛さんは、制作統括の菓子浩チーフ・プロデューサーから「カリスマ性」を理由にオファーされたと言われています。

本作の大きな特徴は、1998年の『徳川慶喜』ではカットされた維新後の慶喜の人生を丁寧に描いた点です。

静岡での隠遁生活から東京への帰還、そして渋沢栄一との30年越しの交流と伝記『徳川慶喜公伝』の編纂まで。

慶喜の晩年が大河ドラマで初めて本格的に映像化されました。

視聴者からは「史上最高の慶喜」「草彅剛の慶喜は自分の中で史上最高」といった声がSNSに多数寄せられ、慶喜のイメージを大きく更新した作品と言えるでしょう。

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大河ドラマの徳川慶喜によくある質問(FAQ)

大河ドラマの徳川慶喜によくある質問について回答していきます!

徳川慶喜によくある質問

徳川慶喜の父や兄弟は?

徳川斉昭像

慶喜の父は、水戸藩第9代藩主・徳川斉昭(とくがわなりあき)です。

斉昭は藩校・弘道館を創設し、尊王攘夷思想の先駆けとなった人物として知られます。

母は有栖川宮織仁親王の王女・吉子女王で、慶喜は徳川家と皇室の両方の血筋を引いています。

斉昭には多くの子女がおり、慶喜は七男にあたります。

兄には水戸藩第10代藩主となった徳川慶篤(よしあつ)がいるほか、異母兄弟の池田慶徳(鳥取藩主)や池田茂政(岡山藩主)なども幕末に活躍しました。

弟には、パリ万博に派遣された徳川昭武(とくがわあきたけ)がいます。

徳川慶喜は大政奉還のあとどうなった?

出典:Wikimedia Commons「Tokugawa Yoshinobu in Hunting Clothes.png」(猟装の徳川慶喜), Public domain, https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Tokugawa_Yoshinobu_in_Hunting_Clothes.png

出典:Wikimedia Commons「Tokugawa Yoshinobu in Hunting Clothes.png」(猟装の徳川慶喜), Public domain, https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Tokugawa_Yoshinobu_in_Hunting_Clothes.png

慶応3年(1867年)10月に大政奉還を行った慶喜ですが、同年12月の王政復古の大号令で辞官納地(内大臣辞任と領地返上)を求められます。

翌慶応4年(1868年)1月には鳥羽・伏見の戦いが勃発しますが、旧幕府軍は敗北。

慶喜は大坂城から軍艦で江戸に戻り、新政府軍に対して恭順の姿勢をとりました。

後事は勝海舟に託され、勝と西郷隆盛の会談によって江戸城の無血開城が実現します。

謹慎処分を受けた慶喜は、水戸を経て静岡に移り住み、以後約30年にわたって隠遁生活を送りました。

静岡では写真撮影、油絵、狩猟、自転車など多彩な趣味を楽しみ、地元の人々からは「ケイキさん」と親しまれたそうです。

明治30年(1897年)に東京に移り、明治35年(1902年)には徳川宗家とは別に「徳川慶喜家」を興して公爵に叙されました。

大正2年(1913年)11月22日に77歳で死去。歴代徳川将軍の中で最も長寿でした。

徳川慶喜の肉声は現存する?

蓄音機などによる徳川慶喜の音声録音は現存していません

慶喜が亡くなった大正2年(1913年)の時点で録音技術自体は日本に存在していましたが、慶喜の声が録音されたという記録は確認されていません。

ただし、慶喜の語りを文字で記録した資料は残っています。

渋沢栄一が主催した「昔夢会」という座談会で、晩年の慶喜に学者たちが質問をぶつけ、その回答を速記で記録したものが『昔夢会筆記』として残されました。

速記による記録なので、慶喜の口調や言い回しがそのまま残っています。

「それは~だろう」「~だね」といった落ち着いた語り口を、文章から感じ取ることができます。

なお、慶喜は写真撮影が趣味で、自ら撮影した写真は多数現存しています。

徳川慶喜の子孫は?

葵の御紋

慶喜は側室との間に10男11女、合わせて21人の子女をもうけています。

七男・慶久が徳川慶喜家の2代当主を継ぎ、以降は慶光(3代)、慶朝(4代)と続きました。

ひ孫にあたる慶朝氏はフリーカメラマンとして活動し、慶喜譲りの写真好きとして知られました。

現在の5代当主・山岸美喜氏(慶喜の玄孫)は、徳川慶喜家を当代限りで絶家にする意向を表明しています。

一方、慶喜の子女からは池田侯爵家や勝伯爵家などに養子が入っていて、血筋自体は各家に続いています。

また、慶喜の孫・宣仁親王妃喜久子は皇室に嫁いでおり、皇室との縁も深い家系です。

徳川慶喜のゆかりの地は?

徳川慶喜のゆかりの地は、水戸・東京・京都・静岡と広い範囲にわたっています。

地域 ゆかりのスポット・概要
茨城県
水戸市
弘道館(慶喜が学問と武術を学んだ藩校。現在も一般公開中)
京都府
京都市
二条城
(大政奉還の舞台。世界遺産)
静岡県
静岡市
浮月楼
(慶喜が約20年間暮らした屋敷跡。現在は料亭として営業中。JR静岡駅から徒歩約3分)
東京都
文京区
徳川慶喜公邸跡
(晩年の邸宅があった場所。現・文京区春日2丁目)
東京都
台東区
谷中霊園・寛永寺墓地
(慶喜の墓所)

静岡の浮月楼は料亭として営業中なので、慶喜が愛でた庭園を眺めながら食事を楽しめます。

京都の二条城は世界遺産として観光客にもなじみ深いスポット。

「ここで大政奉還が行われた」と思いながら見ると、また違った感慨があるはずです。

また、谷中霊園の慶喜の墓は、歴代将軍の中で唯一の神式と言われています。

 

徳川慶喜を知るのにおすすめの本は?

徳川慶喜を知るうえで特におすすめの本を4冊紹介します。

【最後の将軍 徳川慶喜(文春文庫)】司馬遼太郎 著 Kindle版あり

大河ドラマ『徳川慶喜』(1998年)の原作にもなった名作です。

司馬遼太郎が、つかみどころのない慶喜の人物像を鮮やかに描き出しています。

慶喜を知る最初の一冊としておすすめです。

【明治維新の正体 新書改訂版】鈴木荘一 著 Kindle版あり

幕末維新を「勝者の歴史」ではなく、もうひとつの視点から検証した一冊。

慶喜の大政奉還に至る過程を、従来とは異なる角度から理解できます。

【将軍の世紀 下巻(文春e-book)】山内昌之 著 Kindle版

家慶の黒船来航から慶喜の大政奉還までのわずか14年で徳川の世が瓦解した過程を描いた作品です。

「なぜ260年続いた幕府が崩壊したのか」を徳川将軍家の視点から理解したい人に向いています。

【徳川慶喜公伝 1(東洋文庫0088)】渋沢栄一 著 Kindle版あり

渋沢栄一が慶喜本人への聞き取りをもとに編纂した一次史料的な伝記です。

慶喜自身の証言に基づいているため、フィクションではない慶喜の実像に迫りたい人に読んでほしい一冊です。

まとめ|大河ドラマで描かれてきた「徳川慶喜像」の変遷とその魅力

徳川慶喜の大河ドラマ登場は12作品。

1968年の『竜馬がゆく』から2021年の『青天を衝け』まで、幕末大河のほとんどに慶喜は顔を出してきました。

薩摩から見た慶喜、会津から見た慶喜、渋沢栄一から見た慶喜——同じ人物なのに、どの立場から描くかでここまで印象が変わるのが、このキャラクターのおもしろさだと思います。

1998年の『徳川慶喜』では初めて主人公に据えられ、2021年の『青天を衝け』では大政奉還後の晩年まで描かれました。

2027年放送予定の『逆賊の幕臣』は、幕臣・小栗忠順を主人公に幕府側から幕末を描く作品です。

小栗は慶喜に抗戦策を進言して退けられた人物なので、慶喜も重要な登場人物になるのではと予想しています。

次の慶喜は、だれが演じることになるのか!?

 

では今回はこの辺で。
ここまで読んでいただきありがとうございました!