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越前の猛将「北国無双の大力」、真柄直隆の生涯と魅力 - 大河ドラマや信長の野望で知る戦国武将

越前の猛将「北国無双の大力」、真柄直隆の生涯と魅力 - 大河ドラマや信長の野望で知る戦国武将

真柄直隆(まがら なおたか)は、戦国時代の武将で朝倉氏の家臣として仕えた「北国無双の大力」と称された豪傑です。

身長約210cmの巨躯を誇り、「太郎太刀」という巨大な大太刀を振るって姉川の戦いで活躍しました。

ゲームの「信長の野望」シリーズでも必ず登場しますが、その経歴を知ったほうが、戦国時代を駆け抜けた一人の武将としてイメージしやすいでしょう。

そこで本記事では、大河ドラマやゲームの「信長の野望」シリーズの話も交えながら、真柄直隆の生涯や魅力を解説します。

真柄直隆の出自・功績・逸話

真柄直隆は、越前国真柄荘の国人領主として朝倉氏に仕えた武将です。

名前(読み方) 真柄直隆(まがら なおたか)
別名/渾名/二つ名 十郎左衛門、北国無双の大力
生年 天文5年(1536年)
没年 元亀元年6月28日(1570年8月9日)
真柄家正(十郎左衛門)
不明
兄弟姉妹 弟:真柄直澄
不明
真柄隆基

以降では、真柄直隆の生涯や功績を詳しく見ていきましょう。

出自

真柄直隆は天文5年(1536年)、越前国真柄荘の国人領主である真柄家正の子として生まれました。

真柄氏が住んだ越前国は、戦国時代において朝倉氏が治める重要な地域で、現在の福井県に相当します。

朝倉氏は越前国を基盤とする戦国大名で、室町幕府の将軍家とも深い関係を持つ有力な武将の一族でした。

真柄氏は朝倉氏の家臣でしたが、完全な家臣ではなく客将としての立場でした。

堀江氏などと同じく在地性・独立性が強い国人衆で、軍役を一部負担するだけの被官だったのです。

越前に足利義昭が頼ってくるまでは、朝倉氏に臣従的態度を取りつつも完全な家臣ではなかったと言われています。

家族や親類

真柄直隆の父は真柄家正で、同じく十郎左衛門を名乗っていました。

長らく父の名は不明とされてきましたが、17世紀頃に成立した「真柄氏家記覚書」によって判明しています。

弟に真柄直澄がいたとされますが、直隆と同一人物とする説もあるようです。

子の真柄隆基も怪力で知られ、「次郎太刀」と呼ばれる大太刀を使用したと伝わります。

また、隆基は一乗谷で足利義昭の前で、黒い卵形の大石を数十回空へ投げ飛ばす怪力ぶりを披露したと言われています。

内政や合戦での功績

真柄直隆は朝倉家中でも武勇に優れた武将として知られていました。

身長7尺(約210cm)の大男で、体重は約250kgという巨漢だったと伝わります。

戦国時代の越前国では、朝倉義景が織田信長との対立を深め、真柄直隆のような武勇に秀でた武将が重宝されました。

黒鹿毛の馬に跨り、大太刀を振り回して戦ったことで有名に。

足利義昭が朝倉義景を頼って一乗谷に来た際には、将軍の御前で大太刀を軽々と頭上で数十回振り回しました。

この豪傑ぶりを披露したパフォーマンスは、義昭を大いに驚かせたと記録されています。

朝倉氏と織田氏の対立が激化する中、真柄直隆は朝倉軍の主力武将として各地の合戦に参加したと考えられます。

晩年と最期

元亀元年(1570年)6月28日、近江国の姉川で織田・徳川連合軍と浅井・朝倉連合軍が激突しました。

この姉川の戦いは、織田信長の上洛を阻止しようとする朝倉義景と、それを支援する浅井長政が起こした合戦でした。

戦国時代における重要な分岐点となった合戦で、真柄直隆は朝倉軍の主力武将として参戦しました。

直隆は太郎太刀を振って奮戦しましたが、朝倉陣営の敗戦が濃厚になると味方を逃がすために殿軍を務めました。

単騎で徳川家康の陣営に突入し、12段構えの陣を8段まで突き進んだと言われています。

織田軍の猛攻に対して最後まで抵抗を続けた真柄直隆でしたが、最終的に力尽き、「我頸を御家の誉れにせよ」と敵方の向坂三兄弟に首を献上して果てたと伝わります。

ただし「真柄氏家記覚書」によると、向坂三兄弟に討たれたのは父の家正だったという説もあり、直隆と家正の事蹟が混同されている可能性があるようです。

また、弟の直澄と子の隆基も同く姉川の戦いで討死し、壮絶な最期を遂げました。

押さえておきたいエピソード

真柄直隆にまつわる逸話は、以下を押さえておくといいでしょう。

  • 身長約210cm、体重約250kgという戦国時代でも稀な巨躯の持ち主だった
  • 五尺三寸(約161cm)から九尺五寸(約288cm)まで諸説ある巨大な太郎太刀を振り回した
  • 足利義昭の前で2本の大太刀を頭上で十数回振り回し、将軍を驚かせた
  • 姉川の戦いで徳川軍の本多忠勝と一騎打ちした伝説がある(史実性は疑問視されている)
  • 討死した際の太刀は「真柄斬り」と名付けられ、名刀の一つとなった

ほかにも興味深いエピソードがあれば教えていただきたくっ!

信長の野望シリーズでの真柄直隆

信長の野望」シリーズといえば、戦国時代のシミュレーションゲームでおなじみです。

ここでは、「信長の野望」シリーズのなかでもおすすめのタイトルで、真柄直隆の能力がどのように設定されているのかを見ていきましょう。

タイトル別能力

真柄直隆の各タイトルでの能力値は以下で設定されています。

タイトル 政治 知略 武勇 統率
信長の野望・創造PK 17 48 83 49
信長の野望・創造 戦国立志伝 17 48 83 49
信長の野望・大志 内政26/外政30 62 88 48
信長の野望・新生 25 61 87 47

タイトルごとの所持戦法や特性は以下のとおりです。

タイトル 戦法 特性・個性 奉行特性
信長の野望・創造PK 神速
  • (初期特性なし)
- -
信長の野望・創造 戦国立志伝 神速
  • (初期特性なし)
- -
信長の野望・大志 突撃
補佐:速攻
  • 攻城心得
  • 一揆鎮圧
  • 民衆統制
所領拡大 -
信長の野望・新生 早駆
  • 怪力無双
  • 攻勢
- 旗奉行
(母衣衆結成)

ゲーム内で向いている役割

信長の野望」シリーズでは、武勇80以上と主に軍事面での活躍が期待される武将として設定されています。

そのほかはは知略以外50に満たず、政治力は10台後半のことも。

本多忠勝との一騎打ち伝説が残るほど、武勇に秀でた勇猛果敢な武将として伝わる一方、政治面での史料が残っていないので仕方ないところでしょうね。

一方で知略は、「信長の野望・大志」からなぜか60を超えています。

朝倉家臣というより、国人領主としての立場のほうが強かったため、知略は見直されたのでしょうか?

だったら政治も……この辺は謎ですw

 

戦法や特性を見てわかるように、猪突猛進・怪力無双の戦ぶりが期待されているようです。

やはり、戦場では先陣を切って駆け抜ける部隊長として活躍させるのが、一番向いているでしょう。

知略も見直されてそこそこあるので、城主にしても問題なさそうです。

ただし統率は低めなので、統率が高めの家臣をつけて補強してあげるのがいいでしょう。

武勇特化型なので、大名プレイもおもしろそうです。

信長の野望・創造 戦国立志伝」であれば、家臣プレイからスタートし、朝倉義景と袂を分かち、越前を手中に収めるのもいいですね!

とはいえ、朝倉義景を裏切ってしまうと、浅井長政も敵にまわるはずなので、朝倉家を上回るくらいの領地を得てから反旗を翻すとスムーズに進められるでしょう。

真柄直隆プレイにおすすめのタイトル

真柄直隆プレイにおすすめの「信長の野望」シリーズは、以下4つのタイトルです。

それぞれでおすすめポイントが異なるので、プレイスタイルに合うものを選びましょう!

タイトル おすすめポイント
信長の野望・創造PK
  • 内政と軍事、どちらもほどよく楽しめる
  • 複雑すぎないゲームシステムで遊びやすい
  • 築城で支城を作れば戦略の幅が広がり、より楽しくなる
信長の野望・創造 戦国立志伝
  • 大名プレイのみならず家臣プレイも堪能できる!
  • ゲームシステムは創造PKを踏襲しているので遊びやすい
  • 異次元世界にある領地を発展させるのが楽しい!
    (個人的には、領地の兵力はあまり増やさないほうが楽しめる)
信長の野望・大志
  • 戦国時代のリアルな戦闘の雰囲気を味わえる野戦が楽しい!
  • 「志」システムが大名の個性を引き出している
  • 他国との外交が天下統一への肝になっているところに現実味がある
  • 正室以外に側室も設定できるのがうれしいw
信長の野望・新生
  • 籠城戦はシリーズNo.1の作りこみ!籠城戦楽しい!
  • 大志同様、外交戦略も必要な点にリアルさを感じる
  • コツさえわかれば小国でも乗り切れる(序盤はかなりきつい)
  • 武将ごとに設定された「奉行特性」は、効果の説明を読むだけでワクワクするw

 

真柄直隆プレイでの注意点

信長の野望・創造 戦国立志伝」以外のタイトルの場合、大名プレイをするには以下どちらの方法が必要な点に注意してください。

  • 大名プレイをするには、元々仕えている大名の娘婿になり、大名を隠居して家督を継がせる必要がある
  • 信長の野望・大志」(PK版のみ)や「信長の野望・新生」の場合、ゲーム開始前に大名を変更する。

個人的には、「信長の野望・大志」または「信長の野望・新生」がおすすめです。

戦好きなら野戦がアツい「信長の野望・大志」、籠城戦で大軍を寡兵で退けるのが好きなら「信長の野望・新生」!

 

 

 

真柄直隆が登場する小説・書籍・アニメなど

続いて、各メディア作品で真柄直隆に関するものをピックアップしておきます。

真柄直隆が主人公の作品のほか、関連書籍を紹介します。

興味がある書籍や作品があればぜひ!

 

登場する小説

  • 信長嫌い』 2019年 著:天野純希
    織田信長に翻弄された戦国の脇役たちを描いた短編集で、真柄直隆は第二話「直隆の武辺」の主人公として豪傑の生き様が描かれています。

登場するマンガ

  • 信長の忍び』 2009年~ 著:重野なおき
    朝倉義景の側近として登場し、比類なき大太刀「太郎太刀」を得物として弟・直澄と協力して抜刀する姿が描かれています。

真柄直隆の関連書籍

  • 地図と読む 現代語訳 信長公記』 2019年 著:太田牛一 翻訳:中川太古
    言わずと知れた織田信長の一代記。地図付きなので、地理を確認しながら読めるのがうれしい一冊です。ちなみに、真柄直隆に関しては姉川の戦いで青木一重に討ち取られた記述があります。

大河ドラマでの真柄直隆

真柄直隆は、大河ドラマで登場人物として採用されたことはありません

最近では「どうする家康」で姉川の戦いが描かれましたが、このシーンは簡略化され、真柄直隆の登場はありませんでした(残念すぎる……)。

戦国時代を扱った大河ドラマでも、朝倉氏を主役とした作品は少ないのが現状です。

朝倉義景や越前国の武将たちにスポットを当てた大河ドラマが制作されれば、真柄直隆のような豪傑武将も注目されることでしょう。

2026年の「豊臣兄弟!」でも登場する可能性は低いので、以降の大河ドラマでの登場に期待!

ゆかりの地:真柄直隆と歴史を感じる場所

真柄直隆のゆかりの地を紹介します。

真柄十郎左衛門直隆誕生の碑(福井県越前市真柄町)

福井県越前市の真柄町は、真柄直隆の出生地とされる場所で、平成3年(1991年)に「十郎左エ門奉賛会」により誕生碑が建立されました。

県道262号線と県道194号線の交差点北東側に位置し、昔この辺りを真柄の庄と呼んでいた場所です。

碑文には真柄直隆の豪傑ぶりや姉川合戦での活躍が詳しく刻まれ、その体格に合わせた巨大で立派な碑となっています。

JR武生駅からバス約21分、武生ICから車で約5分でアクセスできます。

興徳寺(福井県越前市宮谷町)

興徳寺は、真柄直隆とその一族の菩提寺で、直隆、弟・直澄、子・隆基の墓所があります。

墓前に大きな鉄下駄がいくつも置かれ、真柄直隆の巨躯を物語っているかのようです。

また、中世真柄庄の南西に位置し、隣接する活泉町には斯波氏の鞍谷御所が置かれていた歴史的な場所でもあります。

ハピライン武生駅からバス約21分、徒歩5分でアクセスできます。

熱田神宮(愛知県名古屋市)

熱田神宮といえば、三種の神器の一つ・草薙剣を祀る神社。

っこには、真柄直隆が使用したとされる「太郎太刀」も奉納されています。

2021年10月に開館した「剣の宝庫 草薙館」では、太郎太刀と次郎太刀が常設展示され、刃長221.5cm、重さ4.5kgの巨大な大太刀を間近で見ることができます。

入口には太郎太刀を持った武者のオブジェも設置され、真柄直隆の武勇を偲ぶことができるでしょう。

JR東海道本線・名鉄名古屋本線「神宮前駅」から徒歩3分でアクセスできます。

白山比咩神社(石川県白山市)

白山比咩神社は、全国約3,000社の白山神社の総本宮。

ここにも、真柄直隆の太郎太刀とされる銘・行光の大太刀が所蔵されているのです。

宝物館で長さ186.5cm、重さ7.1kgの大太刀を見ることができ、熱田神宮所蔵のものとは別の太郎太刀として注目されています。

崇神天皇の時代創建とされる古社で、白山修験の拠点として全国に信仰を広げた歴史ある神社でもあります。

北鉄石川線「鶴来駅」から徒歩約20分でアクセス可能です。

姉川古戦場(滋賀県長浜市野村町)

姉川古戦場は、元亀元年(1570年)6月28日に織田・徳川連合軍と浅井・朝倉連合軍が激突した場所。

真柄直隆が父・家正、弟・直澄、子・隆基と共に出陣し、太郎太刀を振るって奮戦した最期の地でもあります。

現在は田園地帯となっていますが、「血原」「血川」の地名が残るほど激戦が繰り広げられた場所です。

姉川合戦跡の石碑や真柄直隆の武勇を描いた案内板が設置され、12段構えの徳川陣を8段まで突き進んだ豪傑ぶりを偲ぶことができます。

真柄直隆の生涯と功績まとめ

真柄直隆は、朝倉氏の家臣として仕えた「北国無双の大力」と称された豪傑武将です。

朝倉義景に仕えた武将の中でも特に武勇で知られた人物でした。

身長210cm、体重250kgという巨躯と太郎太刀で知られ、姉川の戦いでの勇戦は後世の軍記物でも語り継がれました。

本多忠勝との一騎打ち伝説など創作的な要素もありますが、その武勇は多くの人々を魅了し続けています。

信長の野望」シリーズなど、戦国時代を舞台とするゲームでは朝倉家の主力武将として必ずといっていいほど登場する人物です。

ゲームで真柄直隆を見かけたら、ぜひ重用してあげてください!

仁王2」みたいにボスキャラとして登場することもありますけどね!

また、ゲーミングPCのサイト「ツクモル?」で「信長の野望 新生」のプレイにおすすめのゲーミングPCを紹介しているので、ゲーミングPCの購入を検討している人は参考にしてみてください。

tsukumos.com

 

では今回はこの辺で。
ここまで読んでいただきありがとうございました!

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