2月22日は猫の日🐱
特に2022年だとにゃんだらけ!
猫神神社ではとあるプロジェクトも始まるようです。
ということで、猫にまつわる世界の記念日と猫が大好きな歴史上の偉人たちについてまとめてみました。
2月22日は猫の日
犬が嫌いというわけじゃありません。でもどちらが好きかと問われたら、猫と即答するつくもです。
猫はこの世で一番癒しを与えてくれる生物だ!
と言い切っても賛同してくれる人
たくさんいるんじゃないかと信じて疑いません。
毎日のようにSNSに投稿される様々な猫の画像や動画を見ることで、多くの人命が救われている
そう言っても過言ではないでしょう?
そんな癒しの神である猫にまつわる記念日の一つが2月22日。
2月22日の「猫の日」は、猫の日制定委員会が1987年に制定した記念日です。
由来は「にゃんにゃんにゃん」の語呂合わせから。
とってもわかりやすい。
でも猫の記念日ってこれだけじゃありません。
例えば日本だと9月29日は「招き猫の日」。
また、国際動物福祉基金IFAWは8月8日を「国際猫の日」に制定しています。
こんな感じで他にもまだまだ猫にまつわる記念日が存在するのです。
世界のいろんな猫の日
2月22日や8月8日以外に「猫の日」を制定している国は以下に示す5か国。- イタリア 2月17日
- トルコ 2月17日
- ロシア 3月1日
- 台湾 4月4日
- アメリカ 10月29日
これはイタリアが制定した2月17日を「World Cat Day」としている国がヨーロッパでは多いから。
また、黒猫に特化した「黒猫の日(または黒猫に感謝をする日)」も存在しています。
それが以下の3か国。
さらにいえば、アメリカはこのほかにも猫にまつわる記念日をたくさん制定しています。
どうですか、この猫愛に満ちた記念日の数々!
世界で一番猫を愛し、猫を崇めるている人類はアメリカ国民!?
と言い切ると戦争になるかもしれませんが、猫愛に満ちていることは間違いなさそうです。
それだけアメリカ人の生活に猫が密着しているということなのでしょう。
ただその一方で
『飼い猫に関する問題を数多く抱えていることを暗に示しているのかも……』
と考えてしまう私もいます。
例えば、世話を怠ったり虐待している飼い主さんがいたり。
あるいは、飼っていた猫を何かしらの理由で捨ててしまったり。
アメリカに限らず、家で自粛モードが強いられる日々が多くなったコロナ禍の今。
癒しを求めてペットを飼う人が増える一方で、途中で飼うことを放棄してしまう飼い主さんが少なくはない、という悲しい事実もあったりします。
大好きな猫の記念日が多いことは、猫好きとしても凄く嬉しい。
でも本来はこういう記念日がなくても、誰もが猫の命を大事にする世界であってほしいものです。
日本の偉人もあの戦国武将も猫が大好き
日本人と猫
猫にまつわる記念日は世界中にあって、地球人類誰もが猫愛に満ちていることがわかりました。そして私の住む日本。
日本だって猫を祀った神社やお寺がたっくさんあります。
当然日本も古来より猫を愛してやまない国なのです。
では猫たちは一体いつごろから日本に存在していたんでしょう?
猫はいつから日本に?その役割は?
これには諸説あって、弥生時代の頃から日本にいたという説や、仏教と共に伝来したという説があります。元々日本にいたわけではなくて中国からの伝来だとすれば、当初は庶民には飼えない貴重な動物だったのかもしれません。
また猫の役割にも諸説あります。
書物や穀物を狙うネズミを退治するのが役割という説もあれば、愛玩動物として飼育されることの方が多かったという説もあったり。
でもどんな説があったにしても、いつの時代だって猫は可愛かったはず!
猫は常に癒しを与える存在で、人々はその癒しを求めていたはず!
つまり癒しを求めてペットとして可愛がっていた人が9割だと勝手に信じています。
ただ、今と違って様々な便利ツールのない時代は確かにネズミ駆除の役目も果たしてそう。
ネズミでも虫でも、動くものには敏感に反応する猫ですから。
書庫や穀物庫の番人としての役割も、立派にこなしていたに違いありません。
日本じゃないけどスコットランドには、ウイスキー蒸留所でネズミを世界一捕まえた猫タウザーがいましたしね。
dot.asahi.com
官位授けるぐらい猫好きな天皇陛下
日本の過去の偉人達でも猫好きと知られている人たちは沢山います。宇多天皇のつけていた日記『寛平御記(かんぴょうぎょき)』は猫の記録がされいているもので最古の史料です。
その日記によると宇多天皇が飼っていた猫は中国から来た黒猫。
ちなみに宇多天皇の『寛平御記』の話を元にした小説がこちらです。
宇多天皇と飼っていた黒猫の話に、中国の歴史上の人物と今流行りの転生モノが組み合わさった話です。読みやすい文体でさくっと読めるので興味ある方は覗いてみてください。
女官の官名「命婦(みょうぶ)」を含めた「命婦のおとど」と名付けて五位の位階を与えていたことからも、その可愛がりぶりが伺えます。
しかも、その猫をいじめた犬には折檻した上で島流しにしたのだとか。
島流しは流石にやり過ぎではと思いますが……。
猫愛日本一の浮世絵師
日本の猫好きは、もちろん天皇陛下に留まりません。たとえば江戸時代末期の浮世絵師・歌川国芳。
忘れちゃならない愛猫家の1人なのです。
歌川国芳は、常に猫数十匹と暮らしていたと言われています。自分の肖像画には飼い猫たちと思われる数匹が描かれていることも。
また擬人化した猫の浮世絵を描いていることでも有名です。
そんな猫大好きな浮世絵師の歌川国芳は、飼い猫が亡くなると必ずお寺で埋葬して猫の戒名ももらっていたそう。
仏壇にはその猫の位牌をちゃんと飾っていたのだとか。
これぞ飼い主の鑑です。
ちなみに歌川国芳みたいな猫絵師を題材にした漫画をたまたまAmazonで見つけました。
主人公は猫絵師の十兵衛と、彼の描く絵に呪力を吹き込む猫の妖怪猫又のニタ。猫絵師と化け猫が織りなす江戸時代を舞台にした人情話です。
既に完結している作品で全22巻。
主役の十兵衛は基本的に猫しか描かない絵師なので、必ず猫がストーリーに絡みます。
そしてちょっと不思議で謎めいた終わり方をするので、読み終えた後も話の余韻を楽しむことができる作品です。
猫好きな方はちらっと覗いて見てください。
姫様も学者も、みんな猫が好き!
さて、他にも猫好きな偉人はいます。薩摩出身の篤姫(天璋院)や、明治以降だと「吾輩は猫である」の作者・夏目漱石。
そして博物学者であり生物学者でもある奇才・南方熊楠も愛猫家として知られています。
南方熊楠が猫につける名前は必ず「チョボ六」だったそうです。
ネーミングセンスについては触れないでおこう…。
戦う武将たちも猫が大好き
猫好きな偉人たちの逸話で外せないのは、戦国時代頃に活躍した武将たちです。ここではそんな猫好き武将たちの逸話を3つ紹介します。
猫に助けられた太田道灌
太田道灌は室町時代後期に武蔵守護代・扇谷上杉家の家宰を務めていた文武両道の名将。後北条氏の祖・北条早雲(伊勢 宗瑞)とちょうど同じ時代を生きていた人です。
しかし上杉家中でも力を持ち過ぎたが故に警戒されて謀殺されてしまった悲劇の武将です。
江戸城を最初に築城した人物としても有名ですね。
その太田道灌、 文明9年(1477年)の江古田ヶ原合戦での出来事。
石神井城を本拠とする豊島泰経との緒戦で劣勢となった太田道灌。
味方とも散り散りになってしまい一時帰還したくても道もわからず途方に暮れていた。
そんな太田道灌の下へフッと現れた黒猫。
突如目の前に現れた黒猫は、太田道灌を導くように歩き出します。
そして黒猫が辿り着いた先は自性院というお寺。
黒猫の導きで自性院に辿り着いた太田道灌はしばらく身を隠した後、再挙兵して見事豊島泰経に勝利します。
この黒猫によって命拾いをしたばかりか戦にも勝利ができた太田道灌は、その黒猫を引き取って大事に育てたそうです。
黒猫が亡くなった際にはその冥福を祈って自性院に猫地蔵尊を奉納したと言われています。
この太田道灌の黒猫の逸話に加えて自性院にまつわる猫地蔵の話がこちらのブログにも書かれているので読んでみてくださいね。
www.sake-neko.work
秀吉の猫探しに奔走した浅野長政
あの豊臣秀吉も猫が大好き。それを示す一つの書状が残っているそうです。
それは豊臣政権の五奉行の一人・浅野長政が伏見城の普請奉行・野々口五兵衛に宛てた書状。
その内容を要約すると……
太閤殿下(すなわち豊臣秀吉)の猫がどこかへ行方をくらましてしまって見つからないんだ。
そういえば野々口殿は虎毛の猫を2匹飼ってたよね?
毛並みのいい方の虎毛をちょっと貸してくれない?
ホンモノ見つけたら必ず返すから。
太閤殿下の猫を見つけられないため代わりに似ている猫でごまかそう、というわけですね。
しかしですよ、そもそも猫だって似てるようでそれぞれ全然違います。
鳴き声も仕草も全てが猫それぞれ特徴ありますよね。
だから秀吉が毎日本当に可愛がってたとしたら、偽物はすぐバレちゃうような気もします。
つまり、浅野長政は猫好きな人のことをまるで理解していません。
浅野長政は猫を好きじゃなかったかのかも。
少なくとも自分の飼い猫として一緒に暮らしたことはないのかもしれません。
猫の神社を建てた島津義弘
薩摩の島津氏といえば鬼島津または鬼石曼子と呼ばれて恐れられた島津義弘の武勇が有名。関ケ原の戦いでの中央突破による退却は後世の語り草。
その島津義弘とその次男の島津久保も大の猫好きだったそうです。
朝鮮に出兵した慶長の役では猫7匹を共に連れて行ったと言われています。
このうちの1匹の猫の名は「ヤス」という名前で島津久保が大層可愛がっていたそうです。
ただし、この猫たちは戦で疲弊した心を癒すために連れて行ったのではありません。
異国の地で時間を把握するために連れて行ったと言われています。
明るい所では目が細くなり暗くなると目が丸くなる猫の目の性質を知っていた島津義弘。
猫を時計代わりとしても役立てていた、ということなのでしょう。
しかし、この渡海した猫たちのうち5匹は朝鮮で亡くなってしまい、朝鮮から無事生還できたのは2匹の猫。ちなみに猫を可愛がっていた島津久保も朝鮮で病にかかって亡くなっています。
無事生還した2匹の猫は日本に戻っても大層大事にされて、後にこの2匹を祀った「猫神神社」が仙巌園(せんがんえん)に建てられました。
www.senganen.jp
仙巌園では毎年2月22日に愛猫長寿祈願祭を行っています。
残念なことにコロナ禍の影響で2021年は中止になりましたが、2022年は今の所開催予定で動いているみたいです。
www.senganen.jp
また2月は仙にゃん園プロジェクトが始動!
www.senganen.jp
「鹿児島から全ての猫好きの方へ!」をコンセプトとしたこのプロジェクトは、仙巌園・東京(原宿)・アミュプラザ鹿児島の3ヵ所での同時開催。
2月10日から2月27日までの期間に、限定オリジナルグッズが販売されたり原宿では猫神神社の分祀が登場するそうです。
ミニ絵馬やご朱印帳などもあるそうなので、お近くの方は覗いて見てください。
sennyanen-project.themedia.jp
戦国時代の武将が猫と散歩!?
こちらの画像をご覧ください。なんか甲冑姿の武者が猫に紐をつけて散歩をしているではありませんか。
猫耳兜を被った鎧を着た猫が!?
これはきっと戦場で猫が何かしらの役目を持っていたことを示す絵でしょう。
戦国時代、武蔵の武将・太田資正(おおたすけまさ)が戦で軍用犬を用いてたことは有名ですが猫は聞いたことがありません。
いつも寝てばっかりで自由気ままな猫たちをうまく扱えるのかどうか、非常に疑問ですよね。
実はこの絵、ご存知の方はご存知なのかも。
現代の美術家・野口哲哉さんが描いた作品です。
初めて見た時、私はすっかり騙されました(本当に)。
実際こういう武士がいたかどうかは別として何かを風刺した絵なのかな、とか…。
野口さんの作品は、一見すると普通の武士にみえるんですが―
シャネルのロゴマークみたいなのが入ってたり、スニーカーを履いてたり、スマホをいじってたり。
中世に現代の文化が馴染んでいるような、そうでもないような不思議な感覚の作品を沢山生み出しています。
昨年は個展「野口哲哉展」が香川県の高松市美術館を皮切りに4県で開かれましたが、今年は無いのかな?noguchitetsuya2021.exhibit.jp
まとめ
今回は2月22日「猫の日」にちなんで、猫にまつわる様々な記念日や猫好きな日本の偉人たちを紹介しました。そういえば毎年2月22日と8月8日の猫の日にはカルディが数量限定でネコの日バッグを販売していますよね。
www.kaldi.co.jp
カルディのネコの日バッグも島津義弘の猫時計も、全ては猫の可愛さが原因です。
猫はなんと罪深い生き物なんでしょう!
いいえ、本当に罪深いのは人間です。
猫を飼うのも手放すのも、全ては人のエゴ。
猫は人を癒すための道具じゃありません。
猫だって人間と同じく血の通った生き物であること、忘れないように。
では今回はこの辺で。
ここまで読んでいただきありがとうございました!
参考資料
一般社団法人 日本記念日協会2月22日 - Wikipedia
世界の猫やペットの記念日一覧 - Catastic Days
猫の日 - Wikipedia
ネコ - Wikipedia
日本猫 - Wikipedia
宇多天皇 - Wikipedia
一条天皇 - Wikipedia
太田道灌 - Wikipedia
浅野長政から、野々口五兵衛あて書状 - 戦国ちょっといい話・悪い話まとめ
島津義弘 - Wikipedia
島津久保 - Wikipedia
野口哲哉展 ― THIS IS NOT A SAMURAI ― 公式サイト
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