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西美濃四人衆&府中三人衆、不破光治の生涯と魅力 - 大河ドラマや信長の野望で知る戦国武将

西美濃四人衆&府中三人衆、不破光治の生涯と魅力 - 大河ドラマや信長の野望で知る戦国武将

不破光治(ふわ みつはる)は、戦国時代から安土桃山時代にかけて活躍した武将で、織田信長のもとで「府中三人衆」の一人として名を馳せました。

斎藤氏への忠節を貫いた後、信長に仕え、多くの合戦で功績を挙げたことで知られています。

ゲームの「信長の野望」シリーズでも必ず登場しますが、その経歴を知ると武将への思い入れが強くなり、どんな能力に設定されていても重用したくなるものです。

そこで本記事では、大河ドラマやゲームの「信長の野望」シリーズの話も交えながら、不破光治の生涯や魅力を解説します。

不破光治の出自・功績・逸話

不破光治は、美濃斎藤氏に仕え、その後織田信長に仕えた戦国武将です。

名前(読み方) 不破光治(ふわ みつはる)
別名/渾名/二つ名 太郎左衛門尉、河内守
生年 不詳
没年 天正11年(1583年)以降?
不破通直
不詳
兄弟姉妹 不詳
不詳
不破直光(勝光)、不破広綱(源六)

以降では、不破光治の生涯や功績を詳しく見ていきましょう。

出自

不破光治の生年は不明です。

家系には諸説ありますが、不破隼人藤原直家の後裔とする説や、清和源氏の棟梁・淳武微子の後裔とする説が伝わります。

また、山城国の南宮神社社家の一員であった松井直家が、美濃国不破郡府中村に移住して不破氏を名乗ったのが始まりとする説もあります。

出自不詳の不破光治ですが、美濃西保城の城主として、早くから美濃国の戦国大名である斎藤氏に仕えました。

稲葉良通(一鉄)安藤守就氏家直元(卜全)の3人と共に、「西美濃四人衆」と呼ばれることもあります。

他の3人とは異なり、斎藤氏に最後まで忠節を尽くしたと伝わります。

家族や親類

不破光治の父は不破通直とされています。

光治には、不破直光(勝光)不破広綱(源六)という2人の子がいました。

直光は光治の跡を継ぎ、柴田勝家のもとで活動し、賤ヶ岳の戦い後は前田利家に仕えています。

次男の広綱は、小牧・長久手の戦いの際に尾張国竹ヶ鼻城主でしたが、羽柴秀吉による水攻めを受け降伏しています。

その後、広綱は兄の直光を頼ったと伝わります。

妻や兄弟姉妹については記録に残っていないため、詳しいことはわかっていません。

内政や合戦での功績

不破光治は、美濃国の戦国大名である斎藤氏に長く仕え、斎藤氏が滅亡した後に織田信長に仕えました。

永禄11年(1568年)7月には、信長が足利義昭を越前国へ迎えに赴く際、和田惟政らと共に派遣されています。

その後、信長の上洛戦に参陣。

永禄12年(1569年)8月の大河内城の戦い、元亀元年(1570年)6月の小谷城攻めなど、各地の重要な合戦に参加しています。

また、元亀元年9月の志賀の陣や、元亀2年(1571年)9月の伊勢長島攻めにも参陣しました。

天正元年(1573年)8月の一乗谷城の戦いにも名を連ねています。

天正2年(1574年)には、前波吉継が殺害されたことを受け、羽柴秀吉や丹羽長秀らと敦賀へ出陣。

同年6月の伊勢長島攻め、天正3年(1575年)8月には、越前一向一揆の平定戦に参陣するなど各地をめまぐるしく転戦しています。

一揆平定後には、越前8郡は柴田勝家に預けられ、光治は佐々成政・前田利家と共に同国府中の2郡を治めました。

この3人は「府中三人衆」と呼ばれ、光治は竜門寺城を居城としました。

光治は勝家の与力としても活動し、天正5年(1577年)8月の加賀国平定戦にも参陣しています。

しかし、完全に勝家の指揮下にあったわけではなく、天正5年2月からの雑賀攻めや、天正6年(1578年)11月からの有岡城の戦いにも動員されました。

天正9年(1581年)2月の京都御馬揃えでは、勝家に率いられた「越前衆」の一武将として参加。

同年9月の伊賀攻めにも動員されるなど、北陸方面を主戦場としながらも多方面で活躍しました。

晩年と最期

不破光治がいつ亡くなったのかについては、いくつかの説があり定かではありません

天正8年12月14日という説や 、天正9年11月8日という説が伝わります。

一方で、天正11年(1583年)4月に羽柴秀吉に降伏したとの記述もあるため、天正11年以降に亡くなった可能性も指摘されています。

いずれにしても、越前国で生涯を終えたとされ、法名は雲樹道無大居士です。

光治の死後は、子の不破直光が家督を継ぎ、直光はその後、前田利家に仕え、子孫は加賀藩の重臣として名を残しました。

押さえておきたいエピソード

不破光治にまつわる逸話は、以下を押さえておくといいでしょう。

  • 『浅井三代記』によると、お市の方と浅井長政の婚約をまとめ、輿入れに供奉したと伝わりる。※ただし、この書物は同時代の史料ではないため、注意が必要。
  • 稲葉良通・安藤守就・氏家直元と共に「西美濃四人衆」と称され、他の3人が寝返る中で、斎藤氏に最後まで忠節を尽くした。
  • 織田家では、佐々成政・前田利家と共に「府中三人衆」と呼ばれた。
  • 信長の野望」シリーズでは、かつて能力値が低いことで子孫からクレームが入ったという都市伝説が生まれたらしいw

ほかにも興味深いエピソードがあれば教えていただきたくっ!

信長の野望シリーズでの不破光治

信長の野望」シリーズといえば、戦国時代のシミュレーションゲームでおなじみです。

ここでは、「信長の野望」シリーズのなかでもおすすめのタイトルで、不破光治の能力がどのように設定されているのかを見ていきましょう。

タイトル別能力

不破光治の各タイトルでの能力値は以下で設定されています。

タイトル 政治 知略 武勇 統率
信長の野望・創造PK 53 69 73 75
信長の野望・創造 戦国立志伝 53 69 73 75
信長の野望・大志 内政53
外政61
69 72 73
信長の野望・新生 58 74 65 76

タイトルごとの所持戦法や特性は以下のとおりです。

タイトル 戦法 特性・個性 奉行特性
信長の野望・創造PK 怒号
  • 疾走
  • 気合
- -
信長の野望・創造 戦国立志伝 怒号
  • 疾走
  • 気合
- -
信長の野望・大志 挟撃巧者
補佐:地利
  • 輜重心得
  • 家宰
領地保全 -
信長の野望・新生 威圧
  • 城乗
  • 牢固
- 楽市奉行
(楽市楽座)

ゲーム内で向いている役割

信長の野望」シリーズでは、知略・武勇・統率が60台後半~70台と主に軍事面での活躍が期待される武将として設定されています。

内政も50台なので、平均的な能力といえるでしょう。

信長の野望・創造 戦国立志伝」までは、「怒号」持ち。

周辺の混乱部隊を正気に戻す戦法で、敵に「奥義一閃」など混乱を付与する武将がいるとかなり重宝します。
※混乱時は、兵力がゴリゴリ減るのですぐに回復したい……。

信長の野望・大志」や「信長の野望・新生」では、「挟撃巧者」や「威圧」といった、他部隊との連携で攻撃効果が上昇する戦法に代わっています。

また、「信長の野望・新生」で「城乗」と「牢固」の特性がつき、攻城・籠城でも要の存在に成長しています。

固有戦法はないものの、人材が薄い序盤ではトップクラスの家臣になり得る武将。

城主・部隊長、いずれの場合でも十分な働きを見せてくれることでしょう。

登場が1536年なので、信長誕生シナリオ(1534年)でなければ最初から居てくれるのも心強いです。

大名プレイの場合、美濃スタートなので、斎藤道三を家臣にしてプレイできるのが面白いところかもしれません。

織田家と同盟を簡単に結べなくなりますが、信長様は家臣団が強いこともあり、ほぼ確実に勢力を伸ばしてきます。

織田と同盟関係を結びつつ、武田とも友好を深めながら、西進(つまり浅井と対峙)するのが楽かもしれません。

いずれにしても、四面楚歌の状況だけは避けるのが大事!

娘、同盟相手、将軍家、利用できるものはなんでも利用し、天下統一を目指しましょう!

不破光治プレイにおすすめのタイトル

不破光治プレイにおすすめの「信長の野望」シリーズは、以下4つのタイトルです。

それぞれでおすすめポイントが異なるので、プレイスタイルに合うものを選びましょう!

タイトル おすすめポイント
信長の野望・創造PK
  • 内政と軍事、どちらもほどよく楽しめる
  • 複雑すぎないゲームシステムで遊びやすい
  • 築城で支城を作れば戦略の幅が広がり、より楽しくなる
信長の野望・創造 戦国立志伝
  • 大名プレイのみならず家臣プレイも堪能できる!
  • ゲームシステムは創造PKを踏襲しているので遊びやすい
  • 異次元世界にある領地を発展させるのが楽しい!
    (個人的には、領地の兵力はあまり増やさないほうが楽しめる)
信長の野望・大志
  • 戦国時代のリアルな戦闘の雰囲気を味わえる野戦が楽しい!
  • 「志」システムが大名の個性を引き出している
  • 他国との外交が天下統一への肝になっているところに現実味がある
  • 正室以外に側室も設定できるのがうれしいw
信長の野望・新生
  • 籠城戦はシリーズNo.1の作りこみ!籠城戦楽しい!
  • 大志同様、外交戦略も必要な点にリアルさを感じる
  • コツさえわかれば小国でも乗り切れる(序盤はかなりきつい)
  • 武将ごとに設定された「奉行特性」は、効果の説明を読むだけでワクワクするw

 

不破光治プレイでの注意点

信長の野望・創造 戦国立志伝」以外のタイトルの場合、大名プレイをするには以下どちらの方法が必要な点に注意してください。

  • 大名プレイをするには、元々仕えている大名の娘婿になり、大名を隠居して家督を継がせる必要がある
  • 信長の野望・大志」(PK版のみ)や「信長の野望・新生」の場合、ゲーム開始前に大名を変更する。

個人的には、「信長の野望・大志」または「信長の野望・新生」がおすすめです。

戦好きなら野戦がアツい「信長の野望・大志」、籠城戦で大軍を寡兵で退けるのが好きなら「信長の野望・新生」!

 

不破光治が登場する小説・書籍・アニメなど

続いて、各メディア作品で不破光治に関するものをピックアップしておきます。

不破光治が主人公の作品はないものの、戦国時代ものの作品にはチラホラ登場しますし、彼の弟(架空)が主役の小説もあります。

興味がある書籍や作品があればぜひ!。

登場する小説

  • 豊臣秀長 ある補佐役の生涯』 1985年 堺屋太一
    豊臣秀長を主人公に、激動の戦国時代を支えた日本史上屈指のナンバー2の生涯を描く歴史巨編です。不破光治は登場人物としては出てきませんが、名前は度々目にします。また、後半には息子の勝光(直光)の名前も登場します。
  • 美濃の影軍師』 2024年 高坂章也
    不破光治の弟・与三郎が主人公の戦国小説です。家督相続が元で濡れ衣の罪を着せられた与三郎が、身の潔白を証明するため奔走するのですが、その手助けをするのが竹中半兵衛!緊張感漂うストーリーと展開の妙に引き込まれる面白い作品です。

登場するマンガ

  • 信長の忍び』 2004年~ 火坂雅志
    織田信長を主人公としたギャグ漫画で、不破光治も登場しています。アニメ版では一条和矢さんが声を担当しています。

不破光治の関連書籍

  • 地図と読む 現代語訳 信長公記』 2019年 著:太田牛一、翻訳:中川太古
    織田信長の旧臣、太田牛一が記した信長の一代記を現代語訳したものです。信頼性が高く、信長研究に必須の史料として知られています。不破光治もちらほら登場します。『信長公記』は地名がたくさん出てますが、「これどこ!?」となりがち。でもこの書籍は地図付きなのがうれしい!
  • 信長の家臣団と光秀対秀吉』 2019年 編:standards
    織田家家臣団の猛者77人を解説し、戦国時代を描いた書籍で、読み応えバッチリの書籍です。不破光治についても、北陸方面軍のなかで取り上げられています。読み始めると止まらなくなる一冊!

大河ドラマでの不破光治

不破光治は、大河ドラマでは以下の2作品に登場歴があります。

信長 KING OF ZIPANGU』では、信長の使臣として浅井長政が立てこもる小谷城へ赴き、開城とお市の身柄引き渡しを要求する役柄で登場しました。

利家とまつ~加賀百万石物語~』では、前田利家や佐々成政と共に「府中三人衆」の一人として描かれています。

どちらの作品でも、織田家にとって重要な局面に関わる家臣として登場し、その活躍の一端が描かれています。

ただし、2026年の『豊臣兄弟!』では、登場する可能性は低いと予想しています。

秀吉や秀長との関りが薄いので、むずかしいのではないかと。

息子の直光のほうが登場したりして!?

ゆかりの地:不破光治と歴史を感じる場所

不破光治のゆかりの地を紹介します。

西保城跡(岐阜県安八郡神戸町)

西保城跡は、岐阜県安八郡神戸町西保に位置する城址です。

不破光治の祖父にあたる不破道広によって築かれ、不破氏の居城となりました。

光治も斎藤氏に仕える中で、この城を拠点としていました。

光治が越前の龍門寺城に移った後も、この地の支配は続き、次男の不破彦五郎が配されていたと伝わります。

現在、城址は宅地化が進み、明確な遺構は残っていません。

しかし、道路脇に城址碑が建てられ、神戸町指定史跡となっています。

当時の石垣や堀の一部が残されているとも言われていますが、私有地のため詳細な確認はむずかしい状況です。

松尾山城跡(岐阜県不破郡関ケ原町)

松尾山城跡は、岐阜県不破郡関ケ原町に位置する山城です。

元亀元年(1570年)に織田信長が近江国へ侵攻した際、信長方の城として不破光治が在城しました。

この時期、松尾山城は江濃国境の境目の城として、軍事上の重要な拠点でした。

西美濃最大級の山城として知られ、曲輪や堀切、土塁など多くの遺構が良好な状態で残っています。

山頂からは関ケ原古戦場を一望できる絶景が広がります。

関ケ原の戦いでは小早川秀秋が陣を置いた場所としても有名で、現在見学できる遺構の多くは、この当時のものと考えられています。

駐車場から山頂までは徒歩で約40分ほどの登山となりますが、四季折々の自然に触れられるでしょう。

龍門寺城跡(福井県越前市)

龍門寺城跡は、福井県越前市本町に位置します。

天正3年(1575年)に越前一向一揆が平定された後、織田信長は府中の十万石を不破光治、前田利家、佐々成政の「府中三人衆」に与えました。

この時、龍門寺城は不破光治の居城となりました。

光治は柴田勝家の目付役を務めながら、この城を拠点として越前府中の二郡を治めました。

現在、城址には1588年(天正16年)に再建された龍門寺があり、周囲には土塁や堀跡などの遺構を確認できます。

本堂一帯は一段高くなっており、西側の墓地には堀とみられる窪地があります。

また、龍門寺の北面には「卍が辻」と呼ばれる、見通しを悪くすることで敵の侵入を欺く城の施設跡と考えられている場所もあります。

不破光治の生涯と功績まとめ

不破光治は、美濃斎藤氏に最後まで忠節を尽くし、その後織田信長に仕えた武将です。

特に越前国では、前田利家や佐々成政と共に「府中三人衆」として、柴田勝家の目付役という重要な役割を担いました。

斎藤家と織田家、どちらにおいても重要な立場にいた武将と思われますが、功績を示す資料は少なく……。

また、彼の没年にも諸説あって謎に包まれた部分も多い人物です。

そんな不破光治は「信長の野望」シリーズでもほぼ常連で、主に軍事面が得意な武将として設定されています。

「西美濃四人衆」のなかでは、稲葉良通(一鉄)に次ぐ優秀さで、序盤の城主や軍隊長として重用するのに最適な武将。

もちろん、不破光治で天下統一を目指すのもあり!

この記事をきかっけに、不破光治を主人公、あるいは部下の一人として、いままで以上に重用してくれるとうれしいです!

 

では今回はこの辺で。
ここまで読んでいただきありがとうございました!

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