麒麟で学ぶ#7 「麒麟がくる」第7話は織田信長が初登場!でもわずか3分弱(笑)

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「麒麟がくる」第7話は織田信長が初登場!でもわずか3分弱(笑)

NHK大河ドラマ麒麟がくる」で学ぶシリーズの
麒麟で学ぶ」第7回目です。

待望の織田信長登場と帰蝶との縁談話。
美濃国人衆の多くを既に取り込んでいる斎藤高政
そして相変わらず鈍い明智十兵衛光秀(笑)

視聴率も3話連続13%台だったのが
15%台に持ち直したらしい。
これで少しはゴチャゴチャうるさいマスゴミも静かになる?(笑)
まぁ、視聴率はどうでもいいとして
第7回目の「麒麟がくる」からは何が学べるのか?

さて本シリーズについての前提事項のようなものは
毎回0章に記載していますので、
初めて本シリーズの記事を読む方は
さらっと一読していただけると助かります。
既に読んだことのある方は読み飛ばして頂いてかまいません。

また前提の一番最初に記載していますが
本シリーズは「麒麟がくる」のネタバレを含みます
当日の放送や再放送も見逃してしまって、まだ視聴されていない方は
U-NEXTまたはAmazonプライムビデオであれば
NHKオンデマンドをチャンネル登録すると見逃し分を視聴できます。
こちらで視聴した上で本記事を読まれるといいかもしれません。
※2020年3月からNHKオンデマンドに元々あった最新作の「見逃し放題パック」と過去作の「特選見放題パック」が
統合されて「まるとご見放題パック」となったため最新作から過去作までいつでも見れるようになりました。

しかしネタバレ含んでいるけど、本記事を読んでから視聴すると
ちょっとした前提知識が入った上での視聴になるので
それはそれでいいのかもしれませんけどね。

そして「麒麟で学ぶ」の過去分についてはこちらからどうぞ。

tsukumogatari.hatenablog.com

では今回のお品書きはこちらになります。

ちなみに2019年12月15日から更新中の
麒麟がくる」公式サイト

www.nhk.or.jp

公式Twitter

twitter.com

ブックマーク、フォローしておくと
より一層「麒麟がくる」を楽しめると思いますので
まだの方は是非とも。
※ちなみにInstagramもあります。

0.本記事を読むにあたっての前提など

ネタバレ含みます

本シリーズはNHK大河ドラマ麒麟がくる」の各話を元ネタとしているため
ネタバレ情報を存分に含んでいますので、その辺は考慮の上お読みください。

記事と「麒麟がくる」の各話の関係

基本的に「麒麟がくる」の1話に対応して1記事書く予定です。
複数話をまとめた内容の記事を書く予定はありません。
つまり「麒麟がくる」第1話に対応するのは「麒麟で学ぶ#1」ですし
第10話であれば「麒麟で学ぶ#10」が対応した記事になります。
もしも何らかの事情で対応した記事を書けない場合は
その話数と同一の記事ナンバーは廃番扱いにします。

名前の表記について

例えば斎藤道三斎藤義龍については伝わりやすさを重視して
本記事内では「麒麟がくる」での名前に合わせることにします。

斎藤道三 → 斎藤利政
斎藤義龍 → 斎藤高政

ドラマの中で呼び名が変われば
それに合わせて変更しますが
あくまでも第1話と対になる記事であれば
第1話の中での呼び名で統一します。

この呼び名のルールについては全話通して同様であり
斎藤道三親子以外のその他の人物についても適用します。

1.「麒麟がくる」第7話「帰蝶の願い」からの学び

京からもどった明智光秀と駒、出迎える光秀の母・牧

まずは全体の感想的なものから。

前回は今までで一番主人公をしていた明智十兵衛光秀
今回は織田信長が登場するとしたら
信長に持っていかれるかもしれない。
とか言いつつ、
信長後半ちょこっと出てきて終わり説の方が
自分の中では大きくて。

そして蓋を開けてみたら
やっぱり信長、終わり3分も登場せず終了(笑)

でも次回は光秀との絡みもありそうで
二人の間でどんな会話がなされるのか楽しみです。
信長が本能寺の変フラグを踏まないかも注目ですね(笑)

期待の信長はある意味期待通りちょっとの登場でしたが
第7話で私が一番面白かったのは
光秀と斎藤利政の子供じみた喧嘩のようなやり取りと、
間に入ってあたふたしている叔父・明智光安の挙動でしたね(笑)
後述もしますけど、あそこは何度見ても笑ってしまいます。

それから光秀が京から戻ってきた際に
『母上!』
と言って母上に駆け寄るシーン。
今までで一番嬉しそうな光秀を見たように感じたのは
気のせいでしょうか。
京では三好長慶松永久秀襲撃部隊を追い払う活躍を見せたものの
危うく死にかける重傷を負った光秀ですから
久々に母に会ってちょっとこみ上げちゃったのかなとか思ったり。

父が早くに亡くなってしまい(いつ亡くなったのか不明だけどw)
母の牧が父親役も兼ねて光秀を育てたんでしょうね。
だって叔父・光安は何か頼りないし・・・(笑)

それだけに二人の親子の絆は通常のそれよりも太いのかもしれません。
牧は後々の話、光秀が信長に仕えてから丹波攻略の際に
哀しい逸話があったりするけど「麒麟がくる」では
採用するのかどうかも気になるところではあります。
俗説と言われてるので採用されたらされたで批判がありそうですが。

ちょっと今回の婚姻話で光秀が人質うんぬんで
悩んでいたところがもしや―
とか勘繰っちゃったけど考えすぎなのかなぁ。
あの場面の光秀のセリフがどうも意味あるものに感じてしまう(笑)

それにしても光秀、
政治的な話とかにはキレッキレな頭の良さを見せるのに
女子絡みの話はまったくもって鈍いですね!
帰蝶が光秀の屋敷を訪ねたのは
鶴を見に来たついでじゃないのぐらいわかって!(笑)
叔父の光安でさえわかってるのに
なんで気づかないんだ・・・
いやもしかして気づかないフリをしていた??
ようには見えないけど(笑)

とりあえず奥さんの煕子登場までは
視聴者をヤキモキさせるような状況が続くのかも。

と、感想的なものはこれぐらいにして本題へ。
そういえば藤田伝吾は3人も子供いたけど
いくつぐらいの設定なのかな?
そして男の子は光秀に仕えることになる後の藤田秀行でしょう。

ちなみに第7話の公式サイトのトリセツはこちらです。

www.nhk.or.jp

登場人物の年齢のおさらいから

まずは前回から載せてる主な登場人物たちの年齢確認を。
第6話に引き続き1548年から年は変わっていないので変更はありません。

生年不明な人とか年齢設定不明な人以外の生年については
Wikipediaをベースにしています。
あと基本的に全員数え年の年齢です。

■1548年でのみんなの年齢

  • 明智光秀  21歳(1528年生)
  • 足利義輝  13歳(1536年生)
  • 三淵藤英  不明。弟・藤孝よりは多分年上
  • 細川藤孝  15歳(1534年生)
  • 貞永久四郎 三淵藤英の家臣。さっぱりわかりませんw
  • 細川晴元  35歳(1514年生)
  • 三好長慶  27歳(1522年生)
  • 松永久秀  41歳(1508年生)
  • 土岐頼芸  47歳(1502年生)
  • 斎藤利政  55歳(1494年生)
  • 斎藤高政  22歳(1527年生)
  • 小見の方  36歳(1513年生)
  • 深芳野   不明。小見の方とそんなに変わらないぐらい?
  • 帰蝶    14歳(1535年生)
  • 稲葉一鉄  34歳(1515年生)
  • 明智光安  49歳(1500年生)
  • 藤田伝吾  不明。光秀と年齢近そうだけど子供3人いるから7つぐらい上?
  •      不明。明智光安より下か同じぐらいか?
  • 与八    不明。光秀より下?
  • 佐助    不明。光秀より下?
  • 織田信秀  38歳(1511年生)
  • 織田信長  15歳(1534年生)
  • 平手政秀  57歳(1492年生)
  • 松平竹千代  6歳(1543年生)
  • 望月東庵  不明。斎藤利政や平手政秀ぐらい?
  •      16歳(確か初登場時で15歳の設定)
  • 菊丸    不明。光秀と同じぐらい?
  • 伊平次   不明。光秀よりは年下か?
大垣城を守れなかった織田信秀

織田信秀留守中に尾張下四郡の守護代・織田彦五郎信友(勝秀)が古渡城を攻める

前回、斎藤利政の大垣城攻め
織田信秀の敗因について触れられずさらっと流された感じで
あれ?とは思ってたんですが、第7話冒頭で説明が入りましたね。
麒麟が学ぶ」第6回でも書いたので

tsukumogatari.hatenablog.com

触れなくてもいいかなと思いつつ、再確認のために。

麒麟がくる」の中では「織田彦五郎」と呼ばれていた
織田信友(勝秀?)、当時の尾張下四郡の守護代です。

尾張下四郡の守護代・織田彦五郎信友(勝秀)

実際織田彦五郎がこの頃に守護代を継承していたかどうかは
確たる証拠となる史料はないっぽいですが
物語上はそういう設定にしているのでしょう。
※「麒麟がくる」では織田彦五郎と呼んでいたので呼び名はそれに合わせます。

尾張斯波氏が守護職に就き、
上四郡の守護代が岩倉織田氏が、
そして下四郡の守護代は清州織田氏が勤めていました。
すなわち織田彦五郎は清州織田氏です。

また清州織田氏には清州三奉行と呼ばれる織田氏庶流の重臣三家があり
織田信秀はその中の弾正忠家を継いでいました。
つまり織田彦五郎は織田信秀にとっては上司にあたるわけです。

その上司の織田彦五郎が織田信秀の留守中に
信秀の居城・古渡城を攻めたわけですね。
なんでやねんって話ですが
平手政秀が言ってたように、織田信秀には財力がありました。
当時門前町・港町として繁栄していた津島と熱田という
2つの商業圏を押さえていたため経済力はすこぶる良かったわけです。
その財力がいかほどのものであったかは斎藤利政も言ってましたね。

天文12年(1543年)内裏(つまり御所)修繕費用として
4,000貫を朝廷に献上しています。
4,000貫がいくらかというと第1回の記事で

tsukumogatari.hatenablog.com

1文=150円で現代のお金に換算しましたので
それで計算すると―
4000×1000×150=600,000,000
つまり6億円です!
宝くじ当選!?(笑)
海道一の弓取りであり、信秀も一番に恐れていた今川義元ですら
信秀の献上額の八分の一の500貫
※ちなみに500貫は現代のお金に換算すると7,500万円。
あと公式サイトのトリセツにも現代のお金に換算した場合の金額が載ってますが同じ基準のようです。

信秀の財力の豊かさが十分にわかってもらえるでしょう。
織田信秀の経済政策については、
古文書の解読記事などを書かれているらいそくさん(@raisoku_123)が
詳しく書かれているのでそちらも参考にしてみてください。

raisoku.com

らいそくさんの記事によると
内裏修繕費用の献金の2年前にも
伊勢の外宮仮殿(げぐうかりどのでん)の造営費用
4,000貫献上しているそうです。

そりゃ斎藤利政も海を欲しがるわけですよね(笑)
そして朝廷との繋がりもこういった献上によって深くなり
居城に公家さんたちを呼び寄せて蹴鞠大会開いてたりしたら
守護代の清州織田氏からしたら
『あいつうちら差し置いてちょっと目立ちすぎじゃね?』
みたいになるわけです(笑)
まぁそういう妬み方かどうかは別として(笑)、
経済力を基盤として勢力を拡大していく織田信秀
織田彦五郎にとって脅威だったんでしょう。
このままいけばいつかは自分の寝首が狩られてしまう
と考えてもおかしくありませんよね。

そういわけで守護代の織田彦五郎との仲も
あまりよろしくなかったというわけです。
※織田彦五郎の前の守護代・織田達勝との折り合いは悪くなかったみたいですが。

ちなみにこの織田信秀が築いた経済基盤は
嫡男の織田信長に受け継がれることをお忘れなく。
この信秀の経済力を受け継いだことによって
信長がその後尾張を統一し美濃や伊勢へと
勢力を拡大していくことが出来たのでしょう。
正徳寺の会見で信長が多くの鉄砲を斎藤利政に
見せびらかせることが出来たのも
この経済力のおかげかな。

3つは手に余るから美濃との同盟は信秀の弱気か

織田信秀、美濃の斎藤利政と同盟を結ぶことを決意する

尾張織田信秀に敵対する3勢力は
駿河今川義元尾張下四郡の守護代・織田彦五郎
そして美濃の斎藤利政
2つだったら両手で間に合うからなんとかなるけど
3つは手に余る、
と表現して美濃との同盟案を平手政秀に打ち明ける信秀。

しかしおそらく信秀自身の健康状態に問題がなければ
手に余った3つ目は口で喰ろうてやる
ぐらいのことを言ったかもしれません。

小豆坂の戦い辺りで受けた矢傷の毒が
やはり体を蝕んでいたのでしょう。
尾張の虎との異名もあった織田信秀ですが
病には勝てない様子。

信秀の
『何かが泥のように崩れ落ちていく』
ていう表現は病の重さをうまく表しているんですが
もうすぐそこまで死期が近づいていることを
示しているような気もして、ちょっと怖くも感じました。
信秀は信長と帰蝶の婚姻は見届けていますから
もう数年は生きるはずなんですけどね。

ちなみにこの婚姻同盟は
平手政秀が取り纏めたと言われていますが
麒麟がくる」では明智光秀の潜入調査のおかげで
帰蝶も納得して同盟が結ばれることになったって感じになりそう。
そもそも斎藤利政自身は同盟に乗り気だから
平手政秀の活躍の場はなさそうだけど、どうなのかな?

立て膝座りについて【2回目】

明智光安と囲碁を愉しむ明智光秀の母・牧

光秀の母・牧はすっかり立て膝座りが板についているかんじですが
この立て膝座りについて、
どうやらNHKに苦情を言ってる人たちがいるのだとか。
こういうクレーマーの人たちは
なにをもって自分が正しいとしているのかちょっと疑問。
ただ文句を言いたいだけなのかな(笑)

それはそれとして、「麒麟で学ぶ」第1回でも
光秀はあぐらをかいて食事をし、母・お牧は片膝立てて座ってる』の項で
触れたように、光秀の母・牧の立て膝座りは
当時としてはごく普通の一般的な座り方です。

袴が流行していた頃には男女問わず
あぐらをかいて座るのが普通だったし
十二単を着ている女性でもあぐらが普通だったそうです。
小袖みたいな着物を着ていたら
女性があぐらをかいて座ると大事な部分が見え隠れしちゃうから
立て膝座りもするようになった、なんて話も本で読みました。

着る物の変遷に応じて座り方も変化してきているわけですが
基本的には、その時々で座りやすい座り方を
選んできていたんじゃないかなと思います。

現代だと正座以外の座り方って行儀悪いイメージありますけど
あぐらも立て膝座りも、公的な場でも通用する座り方だったんです。

正座については奈良時代ぐらいに中国からはいってきたものの
一般庶民が身分の上の人の前でひれ伏す時ぐらいににしか
使われていなかったそうです。
それが一般的に普及するようになったのが
明治政府が正座を「正しい座り方」と定めて
普及させたからなんです。

というわけで、この件でNHKに苦情を送るのはやめましょう(笑)

また座り方の歴史に関しては参考資料に書籍を載せてあるので
興味ある方は読んでみてください。

明智光安についてどうでもいい心配事

鳥が大好きな明智光秀の叔父・明智光安

明智光安といえば、
明智光秀の叔父さんです。

tsukumogatari.hatenablog.com

明智光秀父・明智光綱の弟と言われています。
あ、「麒麟がくる」では光秀の父の名は明らかになってませんので
この名前じゃないかもしれませんが。
何しろ光秀の父は名前もどれが正しいのかわからない状態なので(笑)

そんな明智光安は「明智軍紀」なんかだと
兄が亡くなった後、光秀がまだ若かったので
光秀の後見役として明智家を取り仕切り、
明智城落城の際には
息子の秀満に明智宗家の光秀のことを託して逃がし
自身は自害して果てたと。
その結果(?)信長の野望・創造 戦国立志伝だとこんな感じの能力に。

明智光秀の叔父・明智光安は明智秀満の父
各能力の最高値は120なので
まぁそれ考えるとパっと見たいしたことないようにも見えますが(笑)、
能力は経験値を積み重ねることによって増えていくので
全然使えるレベルの武将ではあるんです。

ところが「麒麟がくる」の明智光安
鳥と会話することだけを楽しみにしているただのおっさんに・・・
ていうのは言い過ぎだけど(笑)
斎藤利政には光秀のように物申すことはできずに
裏でぐちぐち言ってるだけだし(笑)
光秀の母・牧には囲碁で負けるし
このままでは能力値が下げられてしまうのではないかと心配!(笑)
能力値よりも顔グラが西村まさ彦さん寄りになるのかもだけど(笑)

心配してるとかいいつつ
西村まさ彦さんの演じる明智光安
憎めないところだらけで好きなんですけどね(笑)
光秀との掛け合いも面白いですよね。
光秀が『ハイハイ』と二度返事をしたら
『ハイは一度でよい』っていうくだりとか。
残念だなぁ途中退場しちゃうの(笑)

では用は無い!帰れ!

帰蝶の説得を拒む明智光秀に怒り狂う斎藤利政(道三)

京から戻った光秀は叔父・光安と共に斎藤利政に呼ばれます。
呼ばれた理由は帰蝶が信頼している光秀に
帰蝶の説得を頼みたいから。

ですが最初は利政と光秀がお互い感情的になって
子供の喧嘩別れみたいになってました(笑)
光秀が帰蝶の説得は自分には無理だと
頑なに断ることから始まった以下の寸劇

光秀『私には無理だと申し上げているだけです!』
利政『では用はない!帰れ!』
光秀分かりました!帰ります!』
光安『十兵衛ぇ・・・』
光秀『御免!』

利政『このうつけ者!』
利政『光安!』
光安『はっ!』
利政『十兵衛を呼び戻せ!』
光安『はぁぁ?』

ここの一連の流れが何回見てもおかしくて笑っちゃいます。
信長出てくる前にうつけ者とかいっちゃうあたりも(笑)

叔父の光安がいい味だしてるのも大きいですね。
出ていく光秀にすがるように話しかけるところとか
利政に呼び戻してこいと言われて
返事はしつつもさっき殿が出てけっていったじゃん・・・
みたいな表情を見せるところとか最高です(笑)
もしくは光秀が斬られるかもとか思ったのかな(笑)

このシーンはこの3人がセットだからこそ
面白く仕上がってるんだろうなぁと思ってます。

そしてやっぱりというか今回も光秀の性格がよく表れていました。
主君の斎藤利政であろうとも、
自分が正しいと思えないことには簡単には手を貸さないっていう。
この辺は第1話からずっとブレてません。
これは光秀の根っこの部分だと思うので
今度の大事な場面でも度々見え隠れするでしょうね。

人を説得するのに必要な三要素

明智光秀に尾張と同盟を結ぶことの意義を問う斎藤利政(道三)

織田信秀との同盟にあたって
帰蝶を人質として差し出すことを条件にされている。
織田信秀と同盟を結ぶことの利について問う前に
光安と光秀に対して利政からこんな言葉が投げかけられました。

『人を説き伏せるには
まず自らがそれが正しいと思うことが大事ぞ』

なるほど、確かに自らが正しいと思っていないことは
いくら相手に説こうとしても真実味も薄く
熱意も感じられないかもしれません。
いわゆる本気度が伝わらないと
相手も信じていいものかどうか迷ってしまうでしょう。

といっても正しいと”思えば”いいわけでもなく
そこにはきちんと理路整然とした理屈が
あるのかどうかが大事ですけどね。

帰蝶を人質に出してまで宿敵・織田信秀と同盟を結ぶことに
家中では反対意見が多いことを利政自身もわかっいてるだけに
自戒の念をこめて2人にこの名言っぽい言葉を
投げかけたのかもしれませんね。

さて、人を説得するという話が出てきたところで
説得で重要な三つの要素って何かご存知ですか?
古代ギリシアの哲学者・アリストテレス
『弁論術』の中で説いています。

弁論術 (岩波文庫)

弁論術 (岩波文庫)

 

それが以下の3つです。

  • 言論(logos、ロゴス)・・・理屈による説得
  • 感情(pathos、パトス)・・・聞き手の感情への訴えかけによる説得
  • 人柄(ethos、エートス)・・・話し手の人柄による説得

人を説得する上で中核になるのはもちろん言論です。
話に辻褄があっていなければ誰も信用しませんし
考え方がいくら正しく素晴らしいものであっても
それを正しく伝えられなければ意味がありませんからね。

しかし人を説得するにはその言論要素のみならず
感情と人柄も重要だとアリストテレスは言っています。

感情とは、話者がどれだけ聞き手の感情を揺さぶれるのかということ。
それは怒りであるかもしれないし、悲しみでもあるかもしれないし。
説得の内容に応じても揺さぶるのに必要な感情っていうのは
違いがあるものだと思います。

そして人柄とは、話者の信頼性や好感度のこと。
いくらうまいことを言われても
信用できな人間だったら人を説得できないでしょう。
何かしらの理由があって嫌われ気味の人だったり
ちょっと悪い噂が立っているような人なんかも同じく。
ついでに言えば、話者の知性も好感度や信頼性に
大きな影響を与えるでしょう。
単純にこの人は学者ですって言われるだけで
その専門のことであればなんとなく信じちゃいますよね。

プレゼンだったりセールストークがうまい人っていうのは
この三要素をしっかり持ってる人たちなのかもしれません。

では今回、光秀を帰蝶の説得役として頼んだ時の
斎藤利政のプレゼンがどうだったか
このアリストテレスの説く三要素と比べながら見てみます。

利政は織田信秀との同盟には以下のように
美濃にとって大きな利があることを光秀に説きます。

『あの尾張の向こうには海がある。
我らはそこへいくため
戦をしてきたようなものじゃ。
その尾張が手を差し出してきた。
和議を結べば海が近くうなる。
わしの仕事は戦をすることではない。
国を豊かにすることだ。
豊かであれば国は一つになる。
一滴の血も流さず豊かになる。
それがこたびの和議じゃ。』

同盟によって結ばれる利とは、
『海』を得られることです。
『海』を得ることによって
戦をせずとも経済が豊かになる。
言論の要素はしっかりしています。

そしてこの利政の説得の中で
最も光秀の感情が揺さぶられたと思われるのが
『わしの仕事は戦をすることではない』
という部分からじゃないでしょうか。
これはおそらく光秀が求めていることに繋がります。

光秀は駒の話を聞いて以来、麒麟がくる世の中を目指しています。
麒麟がくる世の中とはどんな世の中なのか。
それはいたって単純で、
戦など存在しない、野盗に襲われることもない
毎日平穏に暮らせる世の中のことでしょう。

国を豊かにする
豊かであれば国は一つになる
美濃をまずは一つにしたいと思っている光秀にとって
あまり好きではない斎藤利政(笑)から
このような言葉を聞けたことが意外だったかもしれないし
感情が揺らいだことも間違いありません。
言論と感情はこれでクリアしました。

では人柄はどうか。
元々光秀にとっては殿様なので
嫌いな人ではあるけれども認めているところもある。
まぁ好感度は若干イマイチっていう(笑)

でも、そもそもこの話をする前に利政は
光秀に対して褒めることから始めましたよね。
京の三好長慶の側近・松永久秀から文が届いたと。
京で恐れられるような松永久秀
わざわざ礼状をよこしてくれるなど
よほどのことがあったに違いない、
褒めて遣わすと。

利政は一度怒り狂って逆に冷静になれたんですかね(笑)
光秀は怒らせた直後でしたから
褒められることは想定しておらず
逆に面食らって冷静になれたかもしれません。
常日頃思っている利政に対する
好感度はこれで持ち直した気がしますよね(笑)

まぁ結果からみると
利政のプレゼンは、この最初の光秀への賞賛で
成功したようなもんだったのかもしれません。
光秀自身がその場ですぐ頷いたわけではありませんが
帰蝶を説得しようという側に
だいぶ気持ちが揺れていたことは感じ取れました。
そういう意味で、利政の説得は成功だったと言えるでしょう。

そして利政のことを嫌いだとはっきり言っていた光秀ですが
鉄砲の回と今回の話で、利政に対する見方が
だいぶ変わってきているんじゃないかと思います。
この辺が斎藤高政とのすれ違いに繋がっていくんでしょうね。

斎藤高政は既に多くの国衆を味方に

稲葉一鉄を始めとした美濃の国人衆たちと何やら密談中の斎藤高政(義龍)

斎藤利政との話を終えて稲葉山城を後にしようとする
光秀でしたが、今度は息子の高政に呼ばれます。

呼ばれていった部屋には
高政を中心に美濃の国衆が大勢集まって何やら密談中か?
ちょっと異様な雰囲気も感じました。
高政は、父・利政の同盟話を光秀がきっぱりと否定した
という噂を聞きつけて、光秀も仲間に引き入れようと
呼び寄せたのでしょう。

仲間とは、父・利政と相対する勢力。
正直、既にこんなに味方につけてるの?
て感じでびっくりしたと同時に
高政の事を恐ろしくも感じました。
光秀も場の異様な雰囲気に
ちょっとのまれていましたよね。

高政が同盟に反対する理由は単純に父憎し
というわけではなくて、
尾張の守護でも守護代でもない織田信秀と同盟を結ぶべば
尾張の守護も守護代も敵になるし
信秀に敵対している今川義元も敵になる
つまり、敵だらけになるだけの愚策と言うわけです。

なるほど、これも一理あります。
国衆含めて国全体を見据えている高政らしい観点です。

利政は財に目を向けてそこから国の豊かさを目指し
国を統一しようとしている、つまり国衆のことは後回しにしています。

蔑ろにしていると高政に言われてもここは仕方のないところ。

高政は逆に、国の統一なくして国の発展はないと考えているので
利政とは国を豊かにするアプローチの仕方が真逆なんですよね。
この親子、協力して国を治めたらすごくいい国がつくれそうなのに。。。
利政がもっと高政の事を認めて
自分の本心や想いを光秀に対してのようにきちんと伝えてやれば
こういう状態にはならない気もするんですが。

あるいは私が以前から願望的に言及しているように(笑)、
高政を蔑ろにするのはわざとなのか。
美濃統一は嫡男である高政の代で成るように
自分とは違って国衆から頼りにされるように
わざと冷たくあしらって遠ざけているのでは。
そんな妄想もしてましたけど
なんか今回の話でそれもやっぱり無いなと思い始めました(笑)

親子二人とも優秀だし二人ともそっくりだと思うんですが
似たもの同士だけに同族嫌悪みたいな感じで
反発しあってしまうのかもしれないなぁ。
とか言ってたら親子みんなそうなっちゃうけど(笑)

帰蝶は同盟の意義を理解してそう

船で旅がしたい帰蝶、明智光秀に供をせよと命じる

斎藤利政に同盟の利を説かれて
帰蝶への説得を試みようとしたのか
屋敷に来ていた帰蝶と話をする光秀。
駒がしてくれた化粧の話から
旅芸人の話になり
帰蝶旅をしてみたいと言います。

『船に乗り
海を渡り
十兵衛、供をせよ。』

この『供をせよ』ていうセリフが
なんだか妙に切なく感じました。
帰蝶は光秀に想いはあるのかもしれないけど
自分の立場上それは叶わぬ想いと理解しているからこそ
気丈な姫様を演じているのかなとか思ったりもします。

光秀が利政と会って何を話したかは
だいたい理解しているだろうし
この同盟の意義についても
帰蝶は理解しているんじゃないかと思います。
高政よりも帰蝶の方が
利政の考えを正確に読み取っていそうですしね。

嫁ぐということが人質であることも
二度目ですから十分理解しているでしょう。

とはいえ、帰蝶はまだ14歳ぐらいです。

最初の夫・土岐頼純は父の利政を裏切ったために毒殺されちゃったし
次は大うつけと悪評高い人だし、嘆きたくもなります。

反抗して家出しないだけまだマシな気がしますよね(笑)

帰蝶としては幼馴染の明智光秀を頼るしかありません。
ちょっと織田信長、実際はどんな人が見てきてと。
噂通りのうつけ者なのか、それともそれはただの噂なのか。
信頼している光秀の眼で見てきた事なら信じる、と。

信長と光秀の出会いは次回に持ち越しにはなりましたが
果たして光秀は信長をどう見るのか
信長から何を感じ取るのか
次回が待てない・・・(笑)

十兵衛尾張へ潜入

菊丸と織田信長の帰りを待つ明智光秀

いくら主人公だからといっても
明智光秀京へ尾張へ潜入しすぎでは?
そんな自由度高いの?って思う反面、
そもそもが身分があまり高くないっていう設定だし
光秀自身は、明智家は光安が家督を継いでるっぽいし
案外光秀って、普段何もすることがなさそう(笑)
ケガした藤田伝吾の代わりに農作業やってたぐらいだし。

潜入も慣れてきちゃったのか
変装姿も様になってきたし
言葉遣いまで庶民っぽく話せてるし
まぁこういうスキルは後々も役立ちそう(笑)

尾張では熱田の市の賑わいを見て
利政の言っていた海の利を目の当たりにしていました。
堺も見てきた光秀ですから、
似たような活気や匂いを感じたかもしれませんね。

そしてまた菊丸が(笑)
菊丸がいること自体も織り込み済みで潜入したのかな。
ていうかなんで菊丸は
信長が漁に出てる情報を知ってたんだろう?
監視してる??(笑)
地元の商人っぽい人は知らなかったのに・・・

しかも遠くから戻ってくる船見て
なんでそれが信長ってわかるんですかね。

また怪しさが増してきました(笑)
油断ならないやつです、まったく!

ちなみに信長の船を漕いでいたおじさんが
安倍総理にちょっと似てるように見えたのは私だけなんだろうか・・・(笑)

織田信長と船を漕ぐ安倍晋三総理?

1.1.参考資料

今回記事を書くにあたって主に参考とした書籍や
サイトをこちらでまとめて紹介しておきます。
興味持たれた方はご購入または閲覧してみてくださいね。

現代語訳 信長公記 (新人物文庫)

現代語訳 信長公記 (新人物文庫)

  • 作者:太田 牛一
  • 発売日: 2013/10/10
  • メディア: 文庫
 
戦国 戦(いくさ)の作法

戦国 戦(いくさ)の作法

  • 発売日: 2018/06/16
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 
日本人の坐り方 (集英社新書)

日本人の坐り方 (集英社新書)

 
弁論術 (岩波文庫)

弁論術 (岩波文庫)

 
スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン

スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン

 

織田信友 - Wikipedia
織田信秀躍進の裏に3つの経済政策あり!?

正座は日本の伝統的な座り方ではなかった?なぜ「日本人の正しい座り方」になったのか? | 歴史・文化 着物・和服 - Japaaan

2.まとめ

織田信長が登場したことによって
少し話が動くことになりそうな「麒麟がくる」。
同盟話も高政を中心とした反対派の抵抗に合いそうだけど
この辺りから光秀と高政の間に徐々に亀裂が入ることになるのか―
高政は既に利政から当主の座を奪えるぐらい
国衆を味方に付けているような気もするし
利政と高政の対立もどのような展開になっていくのか。

しかし、高政の寵臣と言われている長井利道日根野弘就
どこへいってしまったんだろう・・(笑)
あの密会部屋にいたのかな。出てこないとかはないと思うんだけど・・・。

tsukumogatari.hatenablog.com

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稲葉一鉄のがベッタリって感じになってるのは
後々の光秀との対立関係のためなのかなぁ
とも思ったりはしますけどね。

いずれにしても毎回45分弱の尺が30分ぐらいに感じる麒麟がくる」なのです。
1時間ぐらいやってくれてもいいんですが(笑)

さて冒頭でも述べましたが
U-NEXTまたはAmazonプライムビデオであれば
NHKオンデマンドをチャンネル登録すると
当日の放送や再放送も見逃してしまったとしても、いつでも視聴可能です。
※2020年3月からNHKオンデマンドに元々あった最新作の「見逃し放題パック」と過去作の「特選見放題パック」が
統合されて「まるとご見放題パック」となったため最新作から過去作までいつでも見れるようになりました。

そして「麒麟がくる」をもっと楽しむために
こちらの書籍もおススメですので
ご興味のある方は是非とも。

NHK出版 NHK出版 2019年11月30日
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麒麟がくる 前編 (1)

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  • 作者:池端 俊策
  • 出版社/メーカー: NHK出版
  • 発売日: 2020/01/11
  • メディア: ムック
 
NHK大河ドラマスペシャル るるぶ麒麟がくる (JTBのMOOK)

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  • 作者:?
  • 出版社/メーカー: ジェイティビィパブリッシング
  • 発売日: 2020/01/11
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2020年NHK大河ドラマ「麒麟がくる」完全読本 (NIKKO MOOK)

2020年NHK大河ドラマ「麒麟がくる」完全読本 (NIKKO MOOK)

  • 作者:?
  • 出版社/メーカー: 産経新聞出版
  • 発売日: 2020/01/11
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NHK大河ドラマ「麒麟がくる」完全ガイドブック (TOKYO NEWS MOOK 840号)

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では今回はこの辺で。
ここまで読んでいただきありがとうございました!


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