2024年大河ドラマは『光る君へ』に決定しました。
通常より遅い発表で
「もしかして大河ドラマは2023年『どうする家康』で終わり!?」
なんていう不安がよぎったりもしましたw
しかしこれだと2025年の大河ドラマ発表もいつになるのかわかりません。
2024年大河ドラマ発表からあまり間をおかずに発表なんてこともあるかも!?
というわけで、さっさと2025年の大河ドラマ予想をしてしまいましょう!
2025年大河ドラマを予想しよう
ツクモガタリでは2024年の大河ドラマを予想していました。tsukumogatari.hatenablog.com
飛鳥時代で小野妹子を予想してましたが、見事に外れ!!
完璧に予想できていたはずなのに何故でしょう!?
しばらく女性主人公が遠のいていたので最初は推古天皇にする予定でした。
でもそこから思い直して小野妹子にしたんですよね。
あ、これが間違っていた!?
いやそもそも飛鳥時代はNHK的に実現するには難しい事情があるらしいです。
NHKの難しい事情については追々するとして……
2025年大河ドラマこそは当ててみせます!
そこでまずは大河ドラマを予想する上で検討すべき観点から考えていきます。
大河ドラマ予想のための観点
大河ドラマを予想するための観点を4項目挙げてみました。2024年大河ドラマ予想で過去データの分析をやっているので、それプラス、2024年『光る君へ』も踏まえての内容です。
過去に大河ドラマで採用された主人公の傾向
一つ目の観点は主人公の傾向。大河ドラマに採用された主人公の傾向にもいろいろあります。
そこで、まずはその傾向や特徴について触れていきます。
主人公の知名度
NHK大河ドラマの主人公に選ばれる人たちの知名度は様々でしょう。徳川家康や紫式部のように誰もが知っている人物であったり、井伊直虎や渋沢栄一のように知ってる人と知らない人の差が激しい人物だったり。
なので知名度に関しては、さほど気にする必要は無い気がします。
知名度の高さよりは、どんな功績を残した人かの方が重要そうです。
特に一般的には悪いイメージがあるけど最近の研究成果でその人物像・功績が見直された人、なんかは狙い目かも。
イメージとのギャップがあった方が1年間通して楽しく見れたりしますもんね!
主人公の男女比率は?
大河ドラマの主人公に採用された人物の男女比率は、圧倒的に男性が多いです。でもそれは仕方ない!
だって女性に関しては史料が乏しく名前ですらわかっていなかったりしますからね。
2024年『光る君へ』の紫式部だって、そこまで史料が残ってるわけじゃないんじゃ?
ただ、明治以降の近現代で活躍した女性なら記録が残っているでしょうから採用される率は髙いかも。
あとは権力の中枢やトップにいた人たち。
例えば、私が2024年大河ドラマで予想しかけた推古天皇や(笑)、応仁の乱で有名な日野富子。
2021年の『鎌倉殿の13人』に登場している北条政子なんかもそうですね。
ちなみに過去に女性が主人公に採用された大河ドラマはNHK発表だと7作品。
ということになってるんですが、夫婦でダブル主人公の場合を除いても実際は以下の11作品なのでは!?
- 1967年/三姉妹/永井三姉妹【架空】
- 1981年/おんな太閤記/ねね【実在】
- 1985年/春の波涛/川上貞奴【実在】
- 1986年/いのち/岩田(高原)未希【架空】
- 1989年/春日局/春日局(おふく)【実在】
- 1994年/花の乱/日野富子【実在】
- 2008年/篤姫/天璋院(篤姫)【実在】
- 2011年/江 ~姫たちの戦国~/江【実在】
- 2015年/花燃ゆ/杉文【実在】
- 2017年/おんな城主 直虎/井伊直虎【実在】
- 2024年/光る君へ/紫式部【実在】
実在人物とは限らない
女性主人公のところでチラッと出てるのでおわかりだと思いますが、主人公が実在の人物とは限りません。架空の人物が主人公だった大河ドラマは過去5作品存在します。
ただしそれも1993年『琉球の風 DRAGON SPIRIT』までの話。
それ以降は実在の人物のみです。
※もしくは実在の可能性が高い人物。
この傾向からすると架空人物が主人公になる可能性は除外してもよさそうです。
複数回選ばれることも
過去に採用実績のある人物が再び選ばれることもありますよね。二番目は2回採用されている豊臣秀吉、坂本龍馬など他7名。
そういえば2023年『どうする家康』の徳川家康も2回目です。
ただ、そう何度も同じ人物が採用されるわけでもないので可能性は低めで考えても良さそうです。
1人とは限らない
主人公が2人以上のケースもあって、該当するのは全部で10作品。パターンとしては以下のような感じ。
複数主人公は多いわけじゃないけど検討の余地はあるでしょう。採用された時代の傾向
予想にあたっての二つ目の観点は、大河ドラマに採用された時代の傾向です。採用された時代*1は、圧倒的に戦国時代が多いです。
全63作品中19作品もあります。
戦国時代に続く安土桃山時代も含めちゃうと25作品。
戦国時代の人気の高さから選ばれやすい傾向にあるのでしょう。
戦国時代に続いて多いのは幕末で14作品。
そして3番目が平安時代の8作品です。
※実は江戸時代が7作品で平安時代と同じくだったんですが、2024年『光る君へ』に決定したことで抜かれてしまいました。
この傾向から考えると、戦国時代もしくは安土桃山時代に絞った方が当たる確率は高そう。
ただし前年放送の作品と時代が被るケースもあります。なので2024年から引き続き平安時代が採用される可能性は否定できません。
ちなみに大河ドラマ全63作品中で平安時代より前の時代は一度も採用されたことがありません。
最初の方でちょっと触れたんですが、それにはNHK側の事情があるようで……
『鎌倉殿の13人』で脚本を担当されている三谷幸喜さんが、その事情についてとあるラジオ番組で触れていたそうです。(該当記事のアーカイブはこちら)
実は三谷さん、奈良時代を舞台としたお話をNHKに提案していました。
ところがNHK側に断られてしまったそうです。
その理由が予算。
大河ドラマは舞台等のセットや小道具を使いまわしています。
でも奈良時代だとセットの使いまわしができず、新たに作る必要が出てきちゃう。
それだとお金かかっちゃうからダメ。
というのが奈良時代を断られた理由のようです。
つまりこれって奈良時代以前、私が2024年大河ドラマ予想で推した飛鳥時代は、実現しないということを意味している!?
ということは、飛鳥時代は予想から外した方が無難でしょうか……。
視聴率の影響
三つ目の観点は視聴率、特に視聴率の低かった作品の影響度合いです。歴代大河ドラマでもっとも平均視聴率が低かったのは、2019年『いだてん ~東京オリムピック噺~』で、8.2%。
それに続くのが2012年『平清盛』、2015年『花燃ゆ』で12.0%です。
これら低視聴率を記録してしまった作品が大河ドラマの選考に影響することはあるんでしょうか?
個人的には視聴率だけを人気の指標として捉える時代は終わったと思っています。
たとえば、2012年『平清盛』は序盤から批判的な記事をメディアが書いていた記憶があります。
でも近年のアンケートではランキング上位に食い込むぐらい推す人が多い作品だったりするんですよね。
ranking.goo.ne.jp
『いだてん ~東京オリムピック噺~』も放送当時は同じく批判的な記事が多かったですが、SNSでは良作だったと褒める人を多く見かけます。
というわけで私の予想では過去の視聴率を鑑みて候補を考える、ということはしません。
2025年との関連性
最後の観点、四つ目は放送される2025年と大河ドラマの関連性。2025年で予定している事だったり、何かしらの記念を控えていたりすれば、それが大河ドラマ採用の理由の一つになりえます。
そんなわけで、ここでは2025年に予定されている主な出来事や記念日をまとめてみました。
2025年でキリのいい生誕記念・没後記念を迎える人物
- 没後1000年/渡辺綱
- 没後800年/大江広元、慈円、北条政子、山内首藤経俊</li>
- 没後400年/土御門久脩、成瀬正成、毛利輝元
- 没後300年/新井白石、近松門左衛門
- 生誕200年/有馬新七、岩倉具視、大村益次郎、桃井春蔵、頼三樹三郎
- 没後200年/雷電爲右エ門
- 生誕100年/渋沢雅英、豊田章一郎、橋田壽賀子、三島由紀夫
2025年に予定してる出来事や記念日
- 昭和100年問題*2
- 2025年問題*3
- 集積回路の微細化が3nmに達し、これ以上の微細化は不可能になる
- ロシア連邦宇宙局は、この年までに火星の有人宇宙探査を行う目標を立てている
- アフリカとヨーロッパ(ジブラルタル海峡)を結ぶ鉄道トンネル「ジブラルタルトンネル」が開通
- ローソンがこの年を目途に無人のコンビニエンスストアの営業を開始
- 第二次世界大戦・大東亜戦争(太平洋戦争)関連、終結から80年
- 日本で普通選挙法施行100周年
- 日露戦争による日露講和条約(ポーツマス条約)調印120周年
- AKB48結成20周年
- 全国高等学校野球選手権大会110周年(旧制中学時代含む)
2025年大河ドラマはこの人!
それでは今回の本題です。前述の観点を考慮しつつ2025年の大河ドラマを予想してみました。
2024年大河ドラマ予想のリベンジです!
ちなみに2024年大河ドラマ予想では1点予想でした。
しかし、1点予想じゃ競馬だって当てるのは難しいです。
そこで今回は、5点予想でいきます!
予想1/政界の寝業師
2025年は普通選挙法施行100周年になるそうです。この普通選挙法成立に貢献した人が、政治家であり実業家でもあった岡崎邦輔(おかざきくにすけ)。
というわけで、まず予想1点目は幕末から大正時代にかけて活躍した岡崎邦輔です。
岡崎邦輔は和歌山藩出身で、元海援隊士でカミソリ外交で有名な陸奥宗光の従弟にあたるそうです。
そのため陸奥宗光存命中はその政治活動を支援。
陸奥宗光の死後は代議士となって星亨、尾崎行雄、原敬、高橋是清等を政略面でサポート。
加藤高明内閣では農林大臣に就任しています。
主に政界の裏面で活躍した岡崎邦輔は、「政界の寝業師」「策士」などと呼ばれたそうです。
また実業面では渋沢栄一らと共に京阪電気鉄道の創立に加わっていて、後に3代目社長に。
幕末生まれなので鳥羽伏見の戦いにも参戦しているんだとか。(当時16歳で初陣)
渋沢栄一が主人公の『青天を衝け』は実業面からでしたが、岡崎邦輔が主人公なら政界面から今の日本がどのように近代国家へと移り変わっていったかを知ることができる作品になるんじゃないかと思います。
予想2/下剋上の代名詞?
大河ドラマ予想2点目は下剋上の代名詞と言われる人。時代は室町時代から戦国時代初期。
後に関東で広大な勢力を持つことになる後北条氏のご先祖さまですね。
「北条早雲」の名前で知られてるわりには、本人一度も名乗ったことがありません。
北条氏を名乗ったのは二代目の氏綱からと言われています。
伊勢盛時の出自も諸説あって、以前は一介の素浪人から下剋上でのしあがってきたと言われてきました。
しかし実は室町幕府の政所執事を務める伊勢氏の一族であることが近年の研究で明らかになっています。
名前や出自についての最新解釈の認知度向上や後北条氏のイメージアップも兼ねて、室町から戦国時代初期を駆け抜けた伊勢盛時をそろそろ取り上げてもいいんじゃないかと。
※後北条氏ってなんとなく小田原征伐時の顛末の悪いイメージの方が強い気がしてなりません。
また三浦道寸との戦いは執権北条氏と三浦氏の因縁対決、みたいなところがあって、『鎌倉殿の13人』を想起されるのがまた面白みを増しそう。
※伊勢盛時も三浦道寸もそれぞれが北条氏や三浦氏と直接の血縁関係は無いところがまた面白い。
ちなみに世代のまたがる後北条氏五代でもよかったんですが、五代だと内容が薄まりすぎないかが心配です。
なのであえて、伊勢盛時のみにしました。
予想3/天下人の先駆け
大河ドラマ予想3点目も戦国時代の武将。「日本の副王」と呼ばれた三好長慶(みよしながよし)です。
畿内を制し室町幕府将軍たちを京から追い出し、三好政権を樹立した三好長慶はまさに天下人の先駆け。
天下人というと
「三好長慶って全国制覇してなくない?」
と言われるかもしれないけど、当時の「天下」が指すところは五畿内*5と言われています。
応仁の乱以降、その五畿内に安寧をもたらしたのが三好長慶というわけです。
三好長慶には優秀な兄弟や松永久秀を筆頭とした有能な家臣たちも多く存在し、特に兄弟の結束力の強さが特徴的。
そんな三好長慶は同時代でも評価が高いのに、現代では一般的知名度は低い気がします。
2020年『麒麟がくる』で序盤の主要人物として登場し、若干スポットライトは当たったんですが……
十兵衛(明智光秀)との直接の関りは薄かっただけに、主要キャラの中でも少し遠い存在だったのが残念です。
将軍を蹴落とすことでトップになったという表向きには悪いイメージの脱却も含めて、三好長慶の波乱万丈の人生を1年たっぷり描いて欲しいです。
予想4/元禄文化の担い手
大河ドラマ予想4点目は、江戸時代の脚本家。浄瑠璃や歌舞伎の作者として有名な近松門左衛門(ちかまつもんざえもん)です。
近松門左衛門は江戸時代中期の人で、江戸幕府将軍は5代目徳川綱吉の時代。
町人たちの経済力が高まり、上方の町人たちを中心とした新たな文化が花開いた時代でもあります。
いわゆる元禄文化というやつで、学問、文学、美術などの分野で多くの文化人が排出されました。
例えば浮世草子の井原西鶴、俳諧の松尾芭蕉、絵師の尾形光琳などなど。
そういう新しい文化の息吹を作り上げた担い手たちに近松門左衛門も含まれるわけです。
ちょうど今の時代もインターネットの普及によって新たな風、潮流が生み出されている時代。
町人たちの地位が高まり新たな文化を築き上げた元禄文化隆盛の時代から何か学べることもありそうです。
またそういう時代に生きた近松門左衛門が、なぜ浄瑠璃や歌舞伎の脚本にハマっていったのか、という関心も湧いてきます。
2025年で没後300年を迎えるというキリの良さも含めて、近松門左衛門も有りじゃないでしょうか。予想5/中国に2回訪問
大河ドラマ予想の最後5点目は、中国大陸に二度赴いたあの人。平安より前の時代のはNHKの事情で作られないのでは?
だいたい前半生は記録が無くてまったくわかってないのに大河ドラマとして成立できるのか?
そもそも2024年大河ドラマ予想でも外しておきながら、なぜまた小野妹子を推すのか?
正直に言えば、別に小野妹子じゃなくてもいいです。
だけどその時代だと小野妹子以外は推古天皇と聖徳太子ぐらいしか知らない!
だから小野妹子でいいかな、って(笑)
まとめ
というわけで、今回は2025年の大河ドラマを予想してみました。2024年大河ドラマ予想では1点予想で外したので、2025年大河ドラマは5点予想です。
結局小野妹子選んでるし、2024年大河ドラマ予想で取り上げて欲しいと書いていた後北条氏の北条早雲も選んでるし、あんまり変わってないような気がしなくも……。
でもいいんです。
2025年大河ドラマを予想しながら
いろんな歴史上の人物に改めて目を向けたり
誰が脚本で配役はどうなるかなー?
なんて考えるのが面白いのです。
なので今回も2024年大河ドラマ予想同様に、アンケートを取ります。
皆さんが大河ドラマに採用してほしい時代や主人公を是非以下のアンケートにご回答ください!
アンケート結果についてはある程度の期間が経過したら結果を発表します。
2021年内に回答してもらったアンケート結果は以下の記事で報告しているので、こちらも覗いて見てください。
tsukumogatari.hatenablog.com
では今回はこの辺で。
ここまで読んでいただきありがとうございました!
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参考資料
2024年大河ドラマ『光る君へ』作・大石静さん 主演・吉高由里子さん - NHK歴史好き三谷幸喜氏 奈良時代を描きたいけどNHKからは「やめてほしい」 その理由は?(スポニチアネックス) - Yahoo!ニュース
岡崎邦輔|近代日本人の肖像 | 国立国会図書館
信長に先んじた天下人「三好長慶」 - 徳島県観光情報サイト阿波ナビ
小田原市 | 早雲出自の謎
近松門左衛門|文化デジタルライブラリー
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コトバンク