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「麒麟がくる」第10話は伊呂波大夫初登場と織田信長の闇が明かされる回

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「麒麟がくる」第10話は伊呂波大夫初登場と織田信長の闇が明かされる回

NHK大河ドラマ麒麟がくる」で学ぶシリーズの
麒麟で学ぶ」第10回目です。

10回連続続けられている自分を褒めてあげたい(笑)
そろそろアイキャッチも変えようかなと思ったり。
さて、「麒麟がくる」の方はと言いますと
今回は伊呂波大夫が初登場ということで
オリジナルキャラまわりに少し動きがある?
一方その頃、十兵衛は織田信長と再び接触することに。
何者かいまいち掴み切れていない信長を十兵衛はどう接する?
信長は黒目が大きいから余計に不気味さがある気も(笑)
それにしても明智光安は面白い感じに仕上がっちゃってるなぁw

さて本シリーズについての前提事項のようなものは
毎回0章に記載していますので、
初めて本シリーズの記事を読む方は
さらっと一読していただけると助かります。
既に読んだことのある方は読み飛ばして頂いてかまいません。

また前提の一番最初に記載していますが
本シリーズは「麒麟がくる」のネタバレを含みます
当日の放送や再放送も見逃してしまって、まだ視聴されていない方は
U-NEXTまたはAmazonプライムビデオであれば
NHKオンデマンドをチャンネル登録すると見逃し分を視聴できます。
こちらで視聴した上で本記事を読まれるといいかもしれません。
※2020年3月からNHKオンデマンドに元々あった最新作の「見逃し放題パック」と過去作の「特選見放題パック」が
統合されて「まるとご見放題パック」となったため最新作から過去作までいつでも見れるようになりました。

※本記事掲載のAmazonプライムビデオおよびU-NEXT配信情報は、2021年3月31日時点のものです。
最新情報については各サイトにてご確認ください。

しかしネタバレ含んでいるけど、本記事を読んでから視聴すると
ちょっとした前提知識が入った上での視聴になるので
それはそれでいいのかもしれませんけどね。

そして「麒麟で学ぶ」の過去分についてはこちらからどうぞ。

tsukumogatari.hatenablog.com

では今回のお品書きはこちらになります。

ちなみに2019年12月15日から更新中の
麒麟がくる」公式サイト公式Twitterもブックマーク、フォローしておくと
より一層「麒麟がくる」を楽しめると思いますので
まだの方は是非とも。

→2021年3月31日をもって公式サイト・TwitterInstagramは天に召されました。
1年以上に渡って「麒麟がくる」を盛り上げて下さり、ありがとうございました!

0.本記事を読むにあたっての前提など

ネタバレ含みます

本シリーズはNHK大河ドラマ麒麟がくる」の各話を元ネタとしているため
ネタバレ情報を存分に含んでいますので、その辺は考慮の上お読みください。

記事と「麒麟がくる」の各話の関係

基本的に「麒麟がくる」の1話に対応して1記事書く予定です。
複数話をまとめた内容の記事を書く予定はありません。
つまり「麒麟がくる」第1話に対応するのは「麒麟で学ぶ#1」ですし
第10話であれば「麒麟で学ぶ#10」が対応した記事になります。
もしも何らかの事情で対応した記事を書けない場合は
その話数と同一の記事ナンバーは廃番扱いにします。

名前の表記について

例えば斎藤道三斎藤義龍については伝わりやすさを重視して
本記事内では「麒麟がくる」での名前に合わせることにします。

斎藤道三 → 斎藤利政
斎藤義龍 → 斎藤高政

ドラマの中で呼び名が変われば
それに合わせて変更しますが
あくまでも第1話と対になる記事であれば
第1話の中での呼び名で統一します。

この呼び名のルールについては全話通して同様であり
斎藤道三親子以外のその他の人物についても適用します。

1.「麒麟がくる」第10話「ひとりぼっちの若君」からの学び

伊呂波大夫と旅の一座たち
まずは全体の感想的なものをサラッと。

ちょっと最初に断っておきたいことが。
麒麟がくる」だと松平家三河の国主、
みたいな感じになっちゃってるけど
これはあくまでも「麒麟がくる」の中でのお話
竹千代が松平家当主になっても
三河の国主として簡単に認められるほど単純な情勢ではありません。
そもそも松平家といってもいろいろあるし。

竹千代が桶狭間の戦い今川義元が敗れたことを契機に
独立しようと動き始めてから
三河統一まで6年ほどかかってることからも
そこはなんとなしに理解できるのではないかなと。
話の都合上なのでしょうけど、多少違和感がありますw

それにしてもあっさり駒の命の恩人がバレかけてるなぁ。
麒麟がくる」は意外と謎を引っ張りそうで引っ張らない?
まぁでも美濃出身で桔梗紋だからといって
それが十兵衛の父とは限らないんだぞ、駒!w
土岐氏だって当然桔梗紋だし、
そもそも十兵衛の叔父・明智光安だって
可能性はあるじゃないか!
話的には十兵衛の父説一択なんでしょうけど(笑)

でも今後の展開として駒がどんな道を歩み進めていくのかは
とっても気になるところ。
十兵衛の父がおそらく恩人だとわかったことで
恩返しを何かしたいと思うのは当然の成り行き。
十兵衛の傍に入れないけれども
十兵衛の力になるために何かをしようと行動に移すのか。
それが十兵衛の人生とどのように交差していくのか。

ところで菊丸って少し饒舌すぎやしませんか?
影の者はもっと無口じゃないといけないような気も。
農民にしては政治的なこと話過ぎだし
竹千代の情報掴むのも早いし
ちょっと十兵衛も何か怪しんでいるような気がします(笑)
いろいろ情報を十兵衛に吹き込んで
利用しようとしているのかもですが。
もちろん竹千代を守るためにってことですけどね!

といったところで本題へ。

ちなみに第10話の公式サイトのトリセツはこちらです。

→2021年3月31日をもって公式サイト・TwitterInstagramは天に召されました。
1年以上に渡って「麒麟がくる」を盛り上げて下さり、ありがとうございました!

登場人物の年齢のおさらい

三好長慶と松永久秀を守る明智光秀、三淵藤英、細川藤孝

まずは主な登場人物たちの年齢確認を。
今回は1549年11月頃からスタートということでみんなの年齢は変わらずです。
また今回追加人物は、伊呂波大夫織田信広です。
二人とも年齢はよくわかんないけどw

生年不明な人とか年齢設定不明な人以外の生年については
Wikipediaをベースにしています。
あと基本的に全員数え年の年齢です。

■1549年でのみんなの年齢

  • 明智光秀  22歳(1528年生)
  • 妻木煕子  不明だけど1530年生まれの説なら20歳。
  • 足利義輝  14歳(1536年生)
  • 三淵藤英  不明。弟・藤孝よりは多分年上
  • 細川藤孝  16歳(1534年生)
  • 貞永久四郎 三淵藤英の家臣。さっぱりわかりませんw
  • 細川晴元  36歳(1514年生)
  • 三好長慶  28歳(1522年生)
  • 松永久秀  42歳(1508年生)
  • 土岐頼芸  48歳(1502年生)
  • 斎藤利政  56歳(1494年生)
  • 斎藤高政  23歳(1527年生)
  • 小見の方  37歳(1513年生)
  • 深芳野   不明。小見の方とそんなに変わらないぐらい?
  • 帰蝶    15歳(1535年生)
  • 稲葉一鉄  35歳(1515年生)
  • 明智光安  50歳(1500年生)
  • 藤田伝吾  不明。光秀と年齢近そう
  •      不明。明智光安より下か同じぐらいか?
  • 与八    不明。光秀より下?
  • 佐助    不明。光秀より下?
  • 織田信秀  39歳(1511年生)
  • 織田信広  不明。信長の野望だと1527年生まれの設定なので23歳
  • 織田信長  16歳(1534年生)
  • 平手政秀  58歳(1492年生)
  • 織田信勝  不明。兄・信長よりは下。信長の野望だと1536年生まれの設定なので14歳
  • 土田御前  不明。信長の野望だと寿命設定の無い特典武将だったりするのでこちらも不明
  • 今川義元  31歳(1519年生)
  • 太原雪斎  54歳(1496年生)
  • 松平広忠  1549年享年24歳で死去(1526年生)
  • 松平竹千代   7歳(1543年生)
  • 水野信元  不明。於大の方よりは上。信長の野望だと1508年生まれの設定なので42歳
  • 於大の方  22歳(1528年生)
  • 望月東庵  不明。斎藤利政や平手政秀ぐらい?
  •      17歳(確か初登場時で15歳の設定)
  • 菊丸    不明。光秀と同じぐらい?
  • 伊平次   不明。光秀よりは年下か?
  • 伊呂波大夫 不明。光秀と年齢は近いか?

1.1.初登場・伊呂波大夫からの学び

伊呂波大夫の人脈

談笑する伊呂波大夫と望月東庵

伊呂波大夫初登場。
演じるのは尾野真千子さんですね。
伊呂波大夫はオリジナルキャラなわけですが
出雲阿国をモデルにしてたりするんですかね?

信長の野望・創造 戦国立志伝における出雲阿国
旅芸人一座の座長ということで
全国津々浦々渡り歩いていて
東は常陸から西は薩摩まで
その過程で培われた人脈が広くて
尾張織田信秀とも
畿内では三好長慶の有力な家臣・松永久秀とも
直に面して話をしたことがあるようです。
松永久秀から十兵衛のことも聞いていたようですね。
ここでも松永久秀の十兵衛好きが見え隠れw

きっと他にも九州なら大友氏や島津氏、
中国なら大内氏、尼子氏、
あたりのお殿様たちとも面識がありそう。

美濃は野盗の噂もあったり物騒ってことで
足を運んでなかったようなので
荒れてる土地には足を踏み入れてないようですが
伊呂波大夫に迂闊に何かを話してしまったら
どこで何が漏れ伝わってしまうかわからない
という恐ろしい存在です!
望月東庵先生が織田信秀に双六で負けた話ぐらいなら
別にいいですけど(笑)

菊丸の次にその行動から目を離してはいけない
だってオリジナルキャラだから何でもし放題だし(笑)

今回は駒の命の恩人のヒントをサラッと出す程度でしたが(笑)、
今後十兵衛とどのように絡んでくるのかも含めて
注目したいところですね。

伊呂波大夫と駒の食べてたお団子

京都名物あぶり餅は絶品
美味しいお団子屋を見つけたからといって
駒をお団子屋へと連れ出す伊呂波大夫。
お団子を食べることが目的というよりも
駒の悩みを聞いてあげたいというのが本音でしょうね。

ところで、この駒が食べてたお団子って
京都の名物あぶり団子ではないか?
と思ったら、やっぱ同じような反応してる人がいて嬉しくなりましたw
京都北区にある今宮神社の参道で売られているあぶり餅は有名ですよね。
創業1000年の「一和(一文字屋和輔 )」
江戸時代以来創業の「かざりや」の2店舗が
参道を挟んで北に「一和」さん、南が「かざりや」さん。

www.imamiyajinja.org

食べたことが無い人がいたら是非食べてみてほしい~。
一人前が13本で500円
私は両方のお店のを食べたことあるけど
どっちも美味しいから両方食べてください(笑)
正直一人前の13本なんてあっという間に食べ終わっちゃいます。
お餅にまぶされたきな粉と白味噌の甘味がたまらないのです。
ちょっと焦げてるのがまたいいんですよね。

というわけで、二人が食べていたお団子やとは
今宮神社にある「一和」で間違いないでしょう。

1.2.人質交換する?しない?からの学び

斎藤利政(道三)は槍名人

槍の鍛錬を怠らない斎藤利政(道三)
斎藤利政が何やら槍で奇妙なことやってましたよね。
紐を通して揺れている一文銭を突き刺してニヤリ
変わった遊びだなぁとか思った人がいるのかどうか(笑)

これ逸話であるんですよね。
利政が槍の鍛錬のために
この揺れる一文銭を日々数百回突き刺していたっていう。
一文銭割れちゃってたから毎回割れてたら結構な出費になるけど(笑)

出費の話はさておき、この鍛錬のおかげで
利政は正確に敵の急所に狙いを定めて
槍を突き刺すことができる槍の達人となって
戦場でも手柄を沢山あげられるようになったのだとか。

利政は謀ばかりに頼っているわけではなく
日々武技の鍛錬も怠らない努力家の面があることも
うかがわせるシーンであって、
決して余興でやってた遊びではないのです(たぶんw

信長に戦下手と評されてしまう異母兄・織田信広

ヤラレキャラが定着しそうで可哀そうな織田信広は織田信長の異母兄
織田信広、セリフありませんでしたね(笑)
信長には捕虜になったのは戦下手なせいとか
腹斬って死んだほうがマシだったとか
散々な言われようでダメ兄感の印象操作が酷くて可哀そう(笑)
ていうか兄の悪口を言う時の信長の顔が悪い顔過ぎた(笑)

さて織田信広は信長や信勝とは腹違いの兄
側室の子なので嫡男にはなれなかったんですね。

信長の野望・創造 戦国立志伝における織田信広
でも劇中でも父・信秀がいってたように
三河の安祥城の守備を任されていました。
近隣の強敵・今川義元にも狙われやすい位置でもあるので
信秀も『今川の標的となり苦労させた』と言ってましたね。

麒麟がくる」だとすぐ捕まっちゃたみたいな感じに描かれてますけど
実際にはもっと奮戦してるんです!
人質にとられちゃったのは11月の戦いでのことですが
それより前の3月には太原雪斎が率いる今川・松平連合軍2万の兵を
先鋒として突っ込んできた本多忠高を討ち取り
その勢いに乗じて城から打って出て撃退しているんです。
ちなみに本多忠高は、徳川四天王で有名な本多忠勝のお父さんです。

信長の野望・創造 戦国立志伝における本多忠高

それに小豆坂の戦いでも戦法を務めていますし
信秀からの信用は厚かったんじゃないですかね。

まぁ信長とはちょっといろいろあるけど(笑)、
それでも後年は公家との折衝役だったり外交面でも
信長をよく支えてくれるのです。
後々、伊勢長嶋一向一揆攻めの際に討死してしまうのが残念ですが
まだ挽回の余地はあるはずだから「麒麟がくる」でも頑張ってほしいです!

わずかな器量の差で天の与えた順序を変えてはいけない

竹千代と兄・織田信広の人質交換でもめる織田信秀・土田御前・織田信長

織田信秀当主としての器にはちょっと足りない部分がある
と信長に対して感じているようです。
弟の信勝大好きな土田御前は信勝に家督をと押しまくりですが
それでも信秀は
天に与えられた順序を変えてはいけない
変えたら必ず無理が生じてよからぬことが起きる
と言っています。

これ本当に戦国時代だとよくある話。
隣国の美濃の土岐氏にしたって
土岐政房が兄の頼武よりも弟の頼芸を可愛がって
政房を廃嫡しようとかするから美濃は混乱に陥るし
斎藤利政もまた同じようなことをしちゃうわけで。

ここは織田信秀と斎藤利政の家督に対する考え方の
対比でもあるのかもしれません。

先に生まれてきたものには
その使命が既に備わっていて
それを崩したら家中が割れてしまう
だからこそ何があっても信秀は信長に家督
というのは譲らないのでしょう。

同じように家督で揉めそうになった兄弟といえば
甲斐の武田晴信(信玄)とその弟の信繁。

父・武田信虎は嫡男の晴信よりも信繁に家督を譲りたくて
晴信を追い出そうとしたら逆に追い出されてしまうわけですが
※信虎追放説には諸説あります
当の信繁自身は決して兄より上にいくことは望まなかったと言われています。

信長の野望・創造 戦国立志伝における武田信繁

武田信繁って後年いろんな人から褒めちぎられてるし
真田丸』で一躍有名になった真田昌幸はこの信繁にあやかって
次男に信繁の名をつけています。
※創作名の「幸村」の名の方が有名になっちゃうけど(笑)
それは武田信繁が決して兄・晴信を差し置くことはせず
兄を支えることに徹したからなんですよね。
弟が出しゃばり過ぎると家中が乱れて国が混乱することを
よく理解していたからこそなのでしょう。

信繁が嫡子・武田信豊に残したと言われる99か条の家訓
武田晴信が制定する分国法・甲州法度次第の原型になったとも
言われていますが
そこには、信繁がどういう人柄だったのかがよくわかる内容になっています。
ざっくり言うと

  • 嘘をついてはいけない
  • 学ぶことを怠ってはいけない
  • 人の意見にはちゃんと耳を貸しなさい
  • 他人の過失を言うべきではない

と、至極当たり前のことではあるけど
武田信繁と言う人の実直さがよく伝わってきます。

信長の弟の信勝も同じように信長を支えることに
徹することが出来ていれば
信長の尾張統一はもっと早かったのかもしれませんね。

それにしても兄弟でダメになるパターンって
母が弟を溺愛するパターンが多いのかな?
それともそういう話にされているのかどうかw

織田信秀の父であり織田信長の祖父である織田信定

ちらっと織田信秀の口から父・信定の名前が出てきました。

信長の野望・創造 戦国立志伝における織田信定

織田信定は生年は不明ですが天文7年(1538年)に亡くなっています。
つまり「麒麟がくる」の世界では
もう亡くなってからは10年ぐらいが経っています。

織田信定津島の港をおさえて信秀や信長に続く
織田弾正忠家の経済基盤の礎を築いたと言われています。
この信定の子には信秀の他には器量があると言われていた織田信光
加納口の戦いでちらっと出てきて戦死してしまった織田信康などがいます。

信長の野望・創造 戦国立志伝における織田信光

また娘には松平信定正室おつやの方がいます。
松平信定竹千代の父・松平広忠の大叔父に当たる人で
松平家総領の座を常に狙っていた人です。
松平広忠の父・松平清康が亡くなった森山崩れの際には
その隙に岡崎城を占拠して松平広忠を一時期伊勢に追いやった張本人です。
松平信定娘を織田信光に嫁がせたとも言われており
信長の家系である織田弾正忠家とは関係が深いです。
森山崩れの際には織田氏に通じていた説もあるぐらい。

ついでに言うと、前回登場した水野信元は
奥さんを松平信定からもらってたりするのです。
水野信元が織田氏に鞍替えしたのも
この辺の縁も関係しているんですかね。

それからおつやの方。
女城主としても有名な人です。
女城主といえば2017年放送の大河ドラマ
『おんな城主直虎』を思い浮かべる方が多いかもしれませんね。

おつやの方は東美濃岩村城主・遠山景任に嫁ぐんですが
元亀3年(1572年)8月14日、景任が後継ぎを残さぬまま亡くなってしまい

信長の野望・創造 戦国立志伝における遠山景任

信長が五男の御坊丸(勝長)を養嗣子として送ります。
信長の遠山氏乗っ取り作戦ですね(笑)
ただし御坊丸はまだ幼かったために、
おつやの方が女城主として当主の座を引き継ぎます。

ところがその年、甲斐の虎・武田信玄が京を目指して動き出します。
いわゆる西上作戦と言われるやつです。
この西上作戦の過程で岩村城秋山虎繁の軍勢に囲まれてしまいます。
秋山虎繁といえば武田二十四将にも数えられる勇将です。

しかし岩村城を取り囲むものの城は堅固だし守兵の奮戦もあって
なかなか簡単には落ちません。
そこで秋山虎繁は
おつやの方が自分の妻になれば
領民や家臣の命は保障するから
開城しろ
という条件を出します。
ここでその条件をのんでしまったがために
おつやの方は信長の怒りを買ってしまいます。
何しろ岩村城を開城しただけでなく
遠山氏の養嗣子として送り込んだはずの信長の息子・御坊丸を
秋山虎繁の養嗣子とすることに勝手に決めてしまい
御坊丸は人質として甲斐に送られてしまいますからね。
そりゃもう信長は大激怒ですよ。

しかし破竹の勢いを見せる武田軍、
当時最強と喧伝されてる武田の騎馬軍団は
徳川家康軍をもあっという間に飲み込むほど。
怒り狂ってはいても信長も迂闊に動くことはできません。

ところがその武田信玄の西上作戦は
武田信玄の死によって途絶えてしまうのです。

そして武田信玄が亡くなってから2年後の1575年、
長篠の戦いで最強と謳われた武田騎馬軍団を
織田・徳川連合軍が破ります。
その勢いに乗じて信長は岩村城攻めもおこなうのです。

岩村城は半年ほど籠城で耐えますがあえなく落城。
城主の秋山虎繁とその妻となっていたおつやの方は
長良川の河川敷で逆磔で処刑されたと言われています。

ちなみに甲斐に人質に送られてしまった御坊丸は
天正9年(1581年)に武田勝頼から和睦交渉の一環として
返還されたそうです。
まぁ翌年には武田領に侵攻するんですけどね。。。
御坊丸、既に元服して織田勝長と名乗っていますが
武田領侵攻の際には兄の信忠に従って参陣していて
信長公記でもその様子が描かれています。

そして本能寺の変では
信忠と共に二条城にて討死してしまうという運命。

ひょっとしたらおつやの方も御坊丸も
麒麟がくる」に登場するかな?

ちなみにおつやの方ゆかりの地、
岐阜県恵那市岩村町にある岩村醸造では
おつやの方にちなんで『女城主』
という日本酒を作っています。
日本酒好きの方、ご興味のある方は是非。

伊平次と一緒に鉄砲ばらしたのが役立った

織田信長から渡された鉄砲の産地を当てるために検分する明智十兵衛光秀

伊平次に鉄砲をバラしてもらった成果が今回出ましたね!
織田信長からこれがどこで作られた鉄砲か当ててみよ
と言われて、なにやら玄人っぽさを醸し出す調べ方をした後に
近江国友村の助太夫か徳左衛門によるものではないか
と十兵衛は答えます。

正解は二人あげたうちの一人、助太夫の作だったわけですが
十兵衛が名を挙げたもう一人、字幕では『徳左衛門』だったんですが
藤九左衛門のことなんですかね。

『国友鉄炮記』には天文13年(1544年)2月
当時の室町幕府将軍・足利義晴(義輝の父)の命を受けた管領家細川晴元
国友村を尋ねて鉄砲の見本を示して鉄砲製造を命じ
その年の8月12日に鉄砲を2挺献上したと言われています。
その時接触した鍛冶師の中でも名声ある4名が
国友善兵衛、藤九左衛門、兵衛四郎、助太夫と言われています。

また1549年には信長が500挺の鉄砲を国友村に発注したという記録もあるので
信長が使っていた鉄砲はこの500挺のうちの一つなのかもですね。

ちなみに『信長公記』には青年期の信長の日常として
弓の稽古は市川大介兵法・鷹狩りの稽古は平田三位に、
そして鉄砲の稽古は橋本一巴を師匠として稽古をしていたと記されています。
信長の手慣れた鉄砲操作は日々の鍛錬によるものだったわけです。

それにしても十兵衛、だいぶ信長に気に入られちゃったのか
明日もまた来いとか言われてましたね。
城下の宿は高いからと宿代も工面してくれるとか手厚い(笑)
麒麟がくる」の十兵衛はいろんな人たちから気に入られてて
人たらしの代名詞・木下藤吉郎(秀吉)にも負けず劣らず人たらしな設定ですよね。

三英傑のうち二人が鬼才っぷりを発揮しているし
得意の人たらしスキルは十兵衛にとられちゃってるし
藤吉郎は一体何でアピールするんだろう?
と余計な心配をしたりしています(笑)

信長と十兵衛と接客業

得体のしれない織田信長と対峙する明智十兵衛光秀

信長を得体のしれない者を見るかのような十兵衛の姿も
ちょっと面白いんですが
信長に熱田の海辺で一度会ったことがあることを言われて
どう答えるか悩んでるかのような目の動きを見せた十兵衛もまた面白い。
結局正直に答えていましたが嘘をついてそれがバレた時の方が
怖いと思ったんでしょうか(笑)
仮に嘘をついたとしても、
そこに理があれば信長はなんとなく許すような気もするんですが。

信長との対面では終始気圧されている感じの十兵衛でしたが
おそらく今まで会ったことのないタイプだったために
どう対応していいのか迷いあぐねているのかなといった印象です。
それでも信長が魚を釣る理由について聞いてみる辺りが十兵衛らしい。
私なら終始信長の話を聞いてるだけで精一杯でしょう(笑)

それにしても一言でも話した相手は忘れないっていう
信長の記憶力はなかなかですが
これはアレなのかなと、
接客業やってるとお客さんのことを
意外と覚えてたりするのと一緒なのかなと(笑)

信長も釣った魚を領民に売る接客業やってましたしね(笑)

私も学生時代に接客業のバイトやった経験ありますが
問い合わせ対応したお客さんだけじゃなくて
意外とレジにきただけのお客さんのことも覚えてたりしました。
よく来店するお客さんでも特徴ある人だったりすると
店員の間であだ名付けて呼んだりとかしませんでしたか?(笑)

そういえば高校生の万引き犯を捕まえたことあるんですけど
彼はどうしてるんだろう、とふと気になったりも。
きっと受験勉強疲れでやってしまったに違いないんだ・・・
捕まえた後は店長に後事を託したので詳しい事は知らんけどw

信長の闇

自らの闇を語りだす織田信長の話に耳を傾ける明智十兵衛光秀と帰蝶

朝早くから海に行くのは釣りが好きだからなのかと
十兵衛が信長に尋ねると
魚釣りはたいして好きではないと信長は答えます。
信長よりも弟の信勝にベッタリな母に釣った魚を見せた時に
とても喜んでくれたのが嬉しかったのだという。
初めて母に褒められた信長は
もっと大きな魚を釣ろうと
沖へ出るようになったという。
しかし、母が褒めてくれたのは最初の一度だけ
むしろ遠ざけるようになった。
それでも信長は魚を釣ることをやめはしなかった。
見事な魚を釣って浜へ戻ると
漁師たちが褒めてくれる
そしてその魚をみんなに分けてやると大喜びで市へ売りに行く
その姿を見るのが楽しいのだという
みんなの喜ぶ姿を見るのが楽しいのだと。

嬉しそうな顔をしながらそう話した後に
『それだけじゃ』
といった途端笑顔は一瞬にして無表情に。

信長を演じている染谷翔太さんは天才だと思った瞬間(笑)

十兵衛が信長にふと聞いてみた質問によって
信長の闇を知ることになろうとは
十兵衛も思ってはいなかったのではないでしょうか。
でも十兵衛にもほんのちょっとだけ
信長の深淵を覗くことができた瞬間だったかもしれません。

母に認めてもらいたくて魚を釣っても振り向いてもらえないことは
幼い信長にとって大きな傷になったんじゃないかと思います。

これがもしも褒めたり喜んでくれる漁師たちの存在がなかったら
信長は大うつけどころの話じゃなかったかもしれませんよね。

まだ会うのが2回目の人物にこんな話をしちゃうのも
信長が母に愛されていなかったことが原因な気がしました。
自分の悩みや想いを聞いてくれる人なら
誰でもいいのかもしれません。
それがたとえ自分の闇に当たるような内容であったとしても。
そして自分が母に喜ばせてもらえなかった分、
他人が喜んでくれるのを見るのは楽しいのかなとも思ったり。
とか考えたらなんだか切なくなりました。

母親って子供にとって一番身近な存在になるので
母と子の関係ってその後の成長を大きく左右すると思うんですよね。
もちろん母と子の関係だけじゃなくて、
さらにその二人を取り巻く環境も絡み合っての事なので
一概に母と子の関係だけで良し悪しは決められないんですが。

私も両親には褒められずに育った人間なので
ちょっと自分とも被るとこがあったりして
怖い信長に同情してしまいました(笑)

そういえば信長さん、今回帰ってきた時に
帰蝶にお土産の花を渡していましたよね。
帰蝶が喜んでくれてご満悦の顔を見せたのも
信長の闇を踏まえると、また違った納得感がありますね。

この闇は今後の信長の行動や決断を見定める上でも
重要となる性質なのかもしれません。

賢すぎる松平竹千代

織田信長と将棋を指すために想い将棋盤を持ってきた松平竹千代

竹千代は可愛いけど賢すぎる(笑)
※ちなみに将棋盤とっても重かったんですって。<本人談

信長が昔のように一緒に遊んでくれないのは
自分の父・広忠を信長が殺したことで気を遣っているから?
そんなことは無用ですよ!
あんな腰抜けの大嫌いな父など討ち果たされて当然なんですよ!
みたいなこと言ってましたけど・・・
あれ?腰抜けとは言ってないか(笑)

いくら嫌いな父とは言え、自分にとっては唯一人の父親。
にも拘わらず討ち果たされても致し方ないとか
まるで後の斎藤高政を見ているようじゃないか!?(笑)

多分母と離縁して里に返したことを根に持っているに違いない・・・。

ただこれを聞いて、信長は竹千代を童と見るのは止めましたよね。
将棋を指してやることにして
しかも将棋をしながら
竹千代と兄・信広の人質交換の話を持ち出します。

信長は竹千代を今川に渡したくない、
だが迷いはあると。
人質交換の話がなくなれば兄・信広が斬られる。
だから、とは言ってないけど(笑)、
迷いがある、と。

そしたらまた竹千代くんが賢しいこと言うわけです。

今川はいずれ討ち果たすべき相手
だけど今川の顔をまだ見たことが無い。
知らないからこそ懐に入ってどんな人物なのかを知りたい。
敵を討ち果たすには敵を知ることが大事なんだと。
そして信長さまが迷っているならどちらでも構わないとも。

これによって信長は人質交換を承諾するようになるんですかね。

それにしても、信長も怖いけど
もしかして今一番怖いのはこの竹千代くんだったり??
この子、なんで武田信玄に勝てなかったんだろう(笑)
成長するにつれていろんなしがらみなんかも身に付いちゃって
その分子供の頃の素直さが無くなったために
削られてしまった才能があったからなのか?
とか余計な詮索にも精が出るぐらい
今の竹千代くんは賢過ぎます。

末恐ろしいというよりも今現時点で恐ろしい(笑)

あと将棋が強いからなのか
最初のころよく遊んでくれたからなのか
相当な信長信者ですよね、竹千代くん。
だから同盟も結ぶしあれやこれやと言うこと聞いてしまうのかー。

そして取り残された三英傑の一人、木下藤吉郎には
更に多大なプレッシャーがかかってるんじゃないか
勝手に心配しております(笑)

1.3.参考資料

今回記事を書くにあたって主に参考とした書籍や
サイトをこちらでまとめて紹介しておきます。
興味持たれた方はご購入または閲覧してみてくださいね。

現代語訳 信長公記 (新人物文庫)

現代語訳 信長公記 (新人物文庫)

  • 作者:太田 牛一
  • 発売日: 2013/10/10
  • メディア: 文庫
 
戦国 戦の作法

戦国 戦の作法

 
武士の家訓 (講談社学術文庫)

武士の家訓 (講談社学術文庫)

  • 作者:桑田 忠親
  • 発売日: 2003/12/11
  • メディア: 文庫
 

紫野 今宮神社

今宮神社 (京都市) - Wikipedia

一文字屋和輔 - Wikipedia

織田信広 - Wikipedia

織田信定 - Wikipedia

おつやの方 - Wikipedia

遠山景任 - Wikipedia

織田勝長 - Wikipedia

Home - 岩村醸造

国友 - Wikipedia

【知られざるニッポン】vol.41 戦国時代に活躍した、国友の鉄砲

橋本一巴 - Wikipedia

2.まとめ

那古野城に忍び込み竹千代の様子を見守る菊丸

麒麟がくる」って30分ぐらい平気で
主人公の十兵衛が登場しないこと
結構ありますよね(笑)

前回に引き続き、十兵衛出番少な目なわけですが
大河ドラマの主人公ってこんな感じだったっけな?
もちろん登場せずとも
話題は十兵衛のことだったりすることもあるわけですが
今日こそ十兵衛登場せずに放送終わるのでは?
て思いながら見るのも逆に楽しかったりします(笑)

そういえば菊丸は那古野城の屋根裏に棲みついてたりして(笑)
竹千代を守る使命がありますからね!

次回はまた剣豪将軍・足利義輝が登場するようなので
十兵衛はまた京に足を運ぶのかな。
和睦の仲介を頼みに?十兵衛が?
何気に畿内ネットワーク持ってて顔が利くから?w

あと次回予告で剣豪将軍が言ってた
「さすれば麒麟がくるっていう言葉。
もしや剣豪将軍も十兵衛の父に会ったことがあるのか!?
そもそも十兵衛の父・光綱が麒麟の話を誰から何から聞いたのか
というのがあるのですけれども。
斎藤高政が土岐頼芸と何やら話してたのも気になるし
次回はまた何か動きがありそうな気配ですよね。

といった感じで次回も楽しみだけど
何気にコロナ感染が撮影にも響いたりしませんように
ていう想いが毎週強くなっていたりもするのです。

さて冒頭でも述べましたが
U-NEXTまたはAmazonプライムビデオであれば
NHKオンデマンドをチャンネル登録すると
当日の放送や再放送も見逃してしまったとしても、いつでも視聴可能です。
※2020年3月からNHKオンデマンドに元々あった最新作の「見逃し放題パック」と過去作の「特選見放題パック」が
統合されて「まるとご見放題パック」となったため最新作から過去作までいつでも見れるようになりました。

   

そして「麒麟がくる」をもっと楽しむために
こちらの書籍もおススメですので
ご興味のある方は是非とも。

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麒麟がくる 前編 (1)

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  • 作者:池端 俊策
  • 出版社/メーカー: NHK出版
  • 発売日: 2020/01/11
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  • 出版社/メーカー: ジェイティビィパブリッシング
  • 発売日: 2020/01/11
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2020年NHK大河ドラマ「麒麟がくる」完全読本 (NIKKO MOOK)

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  • 作者:?
  • 出版社/メーカー: 産経新聞出版
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NHK大河ドラマ「麒麟がくる」完全ガイドブック (TOKYO NEWS MOOK 840号)

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では今回はこの辺で。
ここまで読んでいただきありがとうございました!


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